- 「ライフツアー2002」を見返している。
訳あって約20年前(!)のライフツアー2002 DVDを見返していました。私は2003年にエレカシのファンになったので、「直前のライブ映像」ということで、当時は本当に繰り返し、もう宮本浩次のMCを全部記憶してたくらい(笑)見ていた。タイミングが良かったのは、「SINGLES」発売と「ライフ」を兼ねたツアーだったため、「SINGLES」収録に収録されている、普段のライブでは中々やらない曲、つまり「ふわふわ」「おはよう こんにちは」もやってくれて、言わばファーストアルバムから最新アルバム(当時)の「ライフ」まで一気に振り返ることが出来た(この頃は逆に「今宵の月のように」は意識的に披露していなかったように思う)。
勿論2002年現在なので「俺たちの明日」どころか「俺の道」もなく、サポートメンバーに蔦谷好位置さんもヒラマミキオさんもいない。けれど小林武史プロデュースによっての「ライフ」「普通の日々」が等身大にかつ非常に輝いて見えて、かつライブでの宮本浩次、メンバーの一挙手一投足も具体的に把握することが出来て、もう当時はエレカシの教科書のように見ていたことを思いだした(記事タイトルの台詞は「普通の日々」演奏直前の宮本の言葉より)。
例えば宮本浩次が選曲で迷って、成ちゃんに向かって「ダンディブラザーズで・・・」「星の降るような夜にでも行ってみますか」で成ちゃんがそれを受けて(その曲用に)ベースを替えているのを見て、「ああ、本当に選曲で迷って、それを受けてギターを替えて、生きているライブバンドなんだなあ」と陳腐な感想を抱いたのも思い出す。
そしてライブ終盤で「また新曲出しますよ、こうなったらもうヤケクソですから」と発言し、それが『DEAD OR ALIVE』→『俺の道』へ繋がっていく(このDVDと「DEAD OR ALIVE」は同日発売)。特典映像の山崎洋一郎さんインタビューのコメントに「分岐点となるツアーかも知れない」という示唆通り、(今振り返れば)新たな展開のきっかけとなったツアーとライブ、DVDだと思います(これを見て六義園に通い出したことも思い出す)。
インタビューの最後に宮本浩次が「人口が多すぎですよね」と山崎さんにささやき、その後『生命賛歌』で「人口の多いこの国」という歌詞を見ては「お!繋がっている」と驚喜したものです。
まだまだ家にいなければいけないことが多い今、Blu-rayでも再発されましたし、いかがでしょうか。
・・・しかしそれらを見ていた日々から、20年近く経っているとは。
タイトルが本当にまんまですね(笑)。「宮本浩次著」とまでは言えないですかね。
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— rockinon.com (@rockinon_com) January 26, 2021
3月10日発売、しかし3,400円は高い。この金額では一連のソロ活動を通じて「宮本浩次に興味を持った」レベルの人は手を出しにくいと思います。アミューズ公式サイト「A!SMART」でも販売するということですが、こちらは送料もかかってしまう。そりゃ同じ「A」始まりでもAmazonで買ってしまいます。上下巻に分かれているとはいえ、エレカシのインタビュー書籍である「俺たちの明日」も一巻あたり2,000円ぐらいですので、なかなかの強気価格。タイミング的には「エレファントカシマシ 日比谷野音2020」と同じですね。最近はモノを余り増やしたくなく、雑誌類を買わなくなってしまっているので、「まとめ!」として買おうと思います。
(どこかのタイミングで「明日に向かって歩け!」と「東京の空」も再発してくれないか)。