エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

エレファントカシマシ 35th ANNIVERSARY TOUR 2023『YES. I. DO』2023年3月11日 横浜アリーナ

何年ぶりだろう、本当に夢にまで出てきたエレファントカシマシのライブに参加することが出来て、こういったレポートを書くことが出来る。

ネットやテレビでは12年前の悲しい出来事を伝え続けている。それらを含めてこういった男たちの生歌を聞けるという「生きてる幸せ」を忘れずに挑みたい。



18:00、オープニングムービー、4人のデビューからこれまでをまとめた映像がステージ後方にて流れる。MV、写真、ライブ映像たちが入り混じりそれだけでも思わず泣きそうになってしまう。宮本浩次の病気による「ご挨拶の野音」と「復活の野音」も含まれていた。
18:03、メンバー登場。石くんのギターにてライブ開始。ただ私の席が遠すぎて宮本の服装の詳細もわからない。遠目に見ると白いロングコートかジャケットを着用していたのだろうか。白っぽい上着であることは間違い無いのだが、見えない。ライブ当初はフードのように宮本の頭も白いもので覆われていたように見えた。

M1 Sky is blue
M2 ドビッシャー男
演出は控えめ、左右からライトを照らされており、そのせいでメンバーのシルエットが左右に現れ幻想的。ラスト部で宮本はトミと石くんを軽く煽り、バシッと短くエンド。

宮本は冒頭でギターのチューニング、苦笑いをしながら「これは演出ではありません。聞いてください」。
M3 悲しみの果て
ここで始めてステージ左右のモニターが稼働し始め、宮本を中心とした詳しい模様が分かり始める。間奏部分で少し石君と絡み、宮本自身も早くも花道に少しはみ出す。

前曲に続き、トミの独特のカウントが始まり、会場は大歓声。「悲しみの果て」もそうですが、この曲もエレカシのライブに来たという感覚が出ますね!
M4 デーデ
宮本は自身のギターを捨て、お尻ぺんぺんの格好をしながら、ステージ向かって左側へ。また「バカ!」と言いながら白コート状の洋服を一人でクルクル回し、これも捨てる。行儀悪いぞ先生。そして今度はステージ向かって右側へ走り回る。

M5 星の砂
こちらもエレカシライブに来た実感が湧きます。途中で宮本のイヤモニがズレがちか。宮本が石くんに近づき、タオルを被せる。これによってカメラモニターが拡大されたことにより、今日の石君の様子がわかった。「坊主にサングラス」、坊主というよりスキンヘッドに近く見える。
曲後、会場の男性から『石くん、愛してるぞ』との歓声があり、会場も温まってきた。

宮本は男椅子に座り、『ようこそ横浜アリーナへ!35周年!行くぜ!』、会場は勿論大歓声。
M6 珍奇男
こちらはステージは赤と青のライティングに包まれる。表現が拙いのですが、歌詞を紡ぐ宮本の語尾がキレキレで非常に素晴らしい。宮本は途中、マイクが固定されておらず、それを丹下さんに伝え淡々と直される。
途中からは宮本は石くんと見つめ合いながら、時にお互い中腰になりながらのギターセッション。これが非常に暑くて、お互い頭を振りながらのギターなので、そのうち頭同士がぶつかるんじゃないかと心配になってしまうレベル。次に宮本はトミをあおり始める。ハイテンションハイクオリティのまま曲は終了した。私自身も「これを見に来たんだ!」てな充実感がありました。曲後会場からは長い長い拍手。
会場の男性が『最高だぜ!』と歓声をあげ、宮本も「ありがとう」と応えるシーンも。

M7 昔の侍
M8 奴隷天国
ステージ後方のスクリーンが再度稼働し始める。しかしこの曲のモニターではまるでCGのスクリーンセーバーのような映像で、これならば却って映像がなかった方がステージに集中出来たように思えます。途中からそのモニターには「HEAVEN」「SLAVE」との文字が出るようになりましたが、文字が出るとまたモニターを見てしまうので、必要感が感じられなかった。
間奏部分、宮本は花道をメインとして稼働し始める。睥睨して「ウォー!」と咆哮し、シャツを破りつつ「死ね!」と相変わらず響く声で絶叫する場面も。

曲後、18:45、メンバー退場。一時間もしないうちの一旦退場で少し驚きました。再登場するのを待ちながら、メンバーの体力や日程を考慮して、休憩を挟みつつ「ライブを小分け」しているのかな、という印象・想像をしました(演出の準備かもしれませんし、わかりません)。

18:49、会場はSEと共に、ステージ袖のスタッフの「お願いします」との小声も入る中、メンバー再登場。
M9 新しい季節へキミと
ライティングも一気に華やかに。CD音源と比べるとほんの少しだけスローに感じました。
宮本は花道を駆け回り、曲エンド。

宮本「毎日を生きてやるぜ」会場は大歓声。
M10 旅
ただ冒頭、曲とヴォーカルが明らかにズレており、宮本は曲をやり直すかどうか躊躇している感がありました。曲は進みズレは解消されましたが、一方ステージ奥のスクリーンには首都高と思しき高速道路の映像が流れ始め、もしかするとその映像があるため、宮本もやり直さなかったのかもしれません。映像は早朝から夜の風景と切り替わり見事。以前のライブのように宮本が撮影したのかもしれません。「特定厨」としてはルートを知りたかったのですが、ここはどこだろう・・・。
宮本は間奏部分で「ギター!ミッキー!」と紹介し、大歓声。私自身も思わず当時のツアー、震災後のあらゆる感情を思い出しました。

宮本はシャツを脱ぎ半袖状態。「気に入っている曲です。出来た時に友達とか周りのあらゆる人に紹介したくらい。大好きな曲」との曲紹介。
M11 彼女は買い物の帰り道
独特のイントロが流れた時点で、私も思わず「おっ!」と声が出てしまったので周りの人は気味悪かったかもしれません。というのもこの曲のMVがやたらYouTubeでオススメに出ており、ここ最近麻生久美子さん出演のビデオを何度も見ていたので嬉しかった(そういえば昨日から公式YouTubeにて「友達がいるのさ」「化ケモノ青年」のMVが突如公開され始めています)。
また宮本の声もよく出ており、この曲の難しい箇所、すなわち「でも私は誰かを愛してる」の部分の高音もよく出ていた感があります。ストリングスチームともよく融合していましたし、最初から最後までハイクオリティ。選曲の妙もあり個人的には今日のベストアクトの一つでした。

宮本「今日はようこそ!素晴らしい、いいコンサートになっています」「スタッフも40年以上やっている人もいます」「その中でも今日は素敵な人たち、2007年に一緒になったんですが、実は『シャララ』でも共演していた。こういうことを言うと年がバレるので怒られるのですが、24、5歳の時にも一緒だったんですね、金原千恵子さん、笠原さんです」。
M12 リッスントゥザミュージック
ここで金原さんと笠原さんはステージ前方へ。宮本・金原さん・笠原さんの3人にスポットライトが当たる状態。こちらも高音がよく出ていて、口笛部分はSEで出したんじゃないかと思えるクオリティ。この曲独特の静かさ、でも熱を込めた状態でエンド。素晴らしい進行。

「次の歌も大好きで、蔦谷好位置さん、ヒラマミキオさん、もう14〜5年前になるのだろうか?俺が39歳の時の曲、今日は特別バージョン、ピアノバージョンでお届けします」
M13 風に吹かれて(Piano Ver)
CDバージョンと違いこのパターンはシンプルな演奏のため、誤魔化しが聞かないというか、よりヴォーカル力が問われる気がします。基本的に声はよく出ていたのですが、恐らく宮本が理想とする高音には少し届かなかった感があります。
ヒラマさんのギターがいい味を出し、宮本は途中でイヤモニを外す。最後は宮本自身がワイパーを始めたため、会場全体がワイパーモードに。

M14 翳りゆく部屋
思えばこの曲のカバーから「宮本浩次」のソロ活動が始まった、もしくは流れが始まりつつあった。そう聞くとまた違って聞こえる。高音は引き続き良くて出ていて、高いクオリティを保っている。
ラストに宮本は「ありがとう、ユーミンの『翳りゆく部屋』、素晴らしい」。

M15 ハナウタ〜遠い昔からの物語〜

アコースティックギターをつま弾きながら「いつの日か 輝くだろう 輝こうぜエブリバディ!」と宮本、会場は勿論大歓声。
M16 今宵の月のように
宮本、一方で歌い出すと、力こぶを作る勢いで強い音波を放つ。また途中からはギターはストラップに預け後ろ側にしたままステージを駆け巡るスナフキン状態。ポケットに手は入れなかった(注・大雪の日のニュースでNHKで「ポケットに手を入れて歩かないようにして下さい」と注意していたので、個人的にそれを見たかった)。ラストは宮本の思惑、イメージとズレがあったかと思います。

M17 RAINBOW
強烈なフラッシュライト、まばゆすぎてステージを直視できない勢い。途中から花道に走り出し、圧倒的ハイテンションでラストまで突入。ステージ後方のスクリーンも、宮本やメンバーを残像のように映すモードに。バシッと決めて・・・。ステージは暗転。メンバーがいるのかも分からない状態へ、そして。

M18 朝
M19 悪魔メフィスト
ステージ後方のスクリーンは、朝日→鳥→月と稲妻のCG、しかしこの演出は少し安っぽく見えてしまった。曲が始まっても音と歌詞のズレが目立つ、後半に向け修正。一方スクリーンは「廃墟と月」のCGが出るも、こちらも安っぽい印象。
宮本はギターをステージに置き、そのギターからノイズが出る状態で退場、19:46。

19:49、メンバー再登場。宮本は白シャツに黒ジャケットの王道パターン。アコースティックギターをつま弾き、「有り難うエブリバディ!」「三部のスタートです、割と最近の曲」。
M20 風と共に
イントロからお客さん大歓声。ステージ後方のスクリーンは、カラーから一転モノクロ調になる。こちらも「今宵」と同様、途中から宮本はギターを後ろにして走り回るスナフキン状態へ。ラストに「幸あれ!」と叫び、さらなる大歓声。

M21 桜の花、舞い上がる道を
ステージのライトも「桜色」となり、途中からおおよそ10年ぶり、さいたまスーパーアリーナ以来の「桜の花びら」が舞う演出。しかしこの演出の2度目はあまり驚きが無かった。サビ部分で宮本は花道メインから降り、その周辺で歌う状態。「横浜アリーナ、盛り上がっているな!伝わってるぞ!」と宮本。

M22 笑顔の未来へ
M23 so many people
この2曲は本当に「エレファントカシマシのライブに来た」という印象を受けます。「so many people」は会場全体が一体と化した感があり、イントロ時点で会場から手拍子が止みませんでした。ラストもバシッと間を空けない、いい意味で隙の無い終わり方、とにかく圧巻でした。

M24 ズレてる方がいい

メンバー紹介。成ちゃんが(モニターに)アップで映り、やたら桜的なシャツを着ているのに気がつく。金原さんたちストリングスチームはカンペを読みながらの紹介。「10人のエレファントカシマシ。素敵な素敵なコンサートになっています」。

M25 俺たちの明日
相変わらずこの曲のヒラマミキオさんのギターは味が出ている。宮本は石君を呼び、石君も花道前方へ。「いつかどでかい」部分で宮本はジャケット投げ捨て、これは同曲のMVを見ているかのよう。ラストに宮本は「いい顔してるぜ!」

「石君」コールも上がる中、宮本は「一番新しい歌、聞いて下さい」。
M26 Yes I do
ステージライトは深いオレンジ色へ。この曲はサビが良くも悪くもドラムが鍵を握っている気がします。今日は痺れた。トミのベストアクトだったように思えます。ラストはステージ後方のスクリーンも「4面」となり、4人のそれぞれのライブ映像が流れる状態。初披露でしたが完成度は高く感じました。

ハイテンションのまま。
M27ファイティングマン
ステージ後方のスクリーンには「エレカシ35」シートが降りる。宮本は右へ左へ。ラストはお決まりの「サンキュー!いい顔してるぜ!」で大ジャンプ、一旦のエンド。20:35退場。

20:37再登場、宮本は小さいサインをメンバーに出す。
En1 待つ男
会場も最後と知ってか大歓声、宮本もメンバーも力強い歌いっぷり。熱気もライトも真っ赤になりつつある中で、最後の力を振り絞っているように感じる。
20:42、最近の「ローリング・ストーンズ」のような終わり方はせず、普通に退場、ライブ終了のアナウンスが流れる。




(開演前や開演後の写真くらいいいように思えますが、ルールがわからないので無難なグッズ写真を)。

セットリスト
(第一部)
M1 Sky is blue
M2 ドビッシャー男
M3 悲しみの果て
M4 デーデ
M5 星の砂
M6 珍奇男
M7 昔の侍
M8 奴隷天国

(第二部)
M9 新しい季節へキミと
M10 旅
M11 彼女は買い物の帰り道
M12 リッスントゥザミュージック
M13 風に吹かれて
M14 翳りゆく部屋
M15 ハナウタ〜遠い昔からの物語〜
M16 今宵の月のように
M17 RAINBOW
M18 朝
M19 悪魔メフィスト

(第三部)
M20 風と共に
M21 桜の花、舞い上がる道を
M22 笑顔の未来へ
M23 so many people
M24 ズレてる方がいい
M25 俺たちの明日
M26 Yes I do

M27 ファイティングマン

En1 待つ男