エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

三月から四月の風

2日間参加出来て、約5年ぶりという「ナマエレファントカシマシ」を見ることが出来て嬉しかったなあ。おじさんたちは非常に元気だし、サポートメンバーも素晴らしかった。最近はYouTubeなどで「エレファント4」を標榜しており、一方で金原千恵子さんを「金原4」、そして蔦谷好位置ヒラマミキオさんの「エス」がいるので、今後歴史の教科書で「エレカシデビュー35周年ツアーのメンバーは?」という問題がでたら、「エレファント4」「金原4」「エスの2人」の10人と覚えれば記憶に残りやすくて完全正答ですね(そんな問題出ないよ)。

  • 熱気はどうだったのか。

まだツアーも9公演のうち4公演が終わっただけで、ネタバレもあるため詳細は書けないところもあるのですが、会場全体の熱気が冷たいかな、という印象を持った。
初日、3月11日は本当に久々のエレカシのライブで、それらの感慨とステージ自体を見入ることの方が多く、余りそういったことも考えなかったけれど(比較軸が無かったというのも大きいと思う)、3月19日の有明アリーナでは少し客観的に見ることが出来たため、そう感じてしまった。
具体的に言うと、会場全体の熱狂・熱気、もう客席からの熱気で会場が蒸してしまうんじゃないかという熱烈さを感じることがなかった。

以下は完全に私の仮説です。

  • 仮説(1) そもそも会場の熱気はどうだったのか。

というのも、熱気熱狂なんていうのは完全に個人の主観なので、勿論熱気溢れるライブだったと思う人も居るだろうし、私自身もエレファントカシマシ、特に宮本浩次の声はよく出ており、初日よりも3月19日の有明アリーナの方が高音域は出ていたように思える。ツアーをやっていてどんどん血流や喉の調子が良くなり、という宮本にありがちなパターンだと思う(但し疲労には要注意!)。

  • 仮説(2) 熱気が無かったとしたらその原因はなんなのか。

私の主観で「会場(特に観客席)に熱気が無い」と感じたのならばその原因はなんなのか。昨日夜エレファントカシマシ25周年、30周年のビデオを引っ張り出して考えてみた(特に30周年のは見入ってしまって、ラストの「四月の風」で宮本が号泣して声が出なくなったのにもらい泣きしてしまいそうになった)。

  • コロナ禍による弊害。

これが一番大きいんじゃないかと思う。多数の人はマスクをしており、声がけ歓声もNGではなかったけれど、ごく少数だったと思う。また声がけ以外にも、例えば観客席からの「ウォー!」「キャー!」「よーし」てな声にならないような歓声、うめき声(?)、声なき声が無くなって熱気が薄れているんじゃないか。
これはエレファントカシマシに限らず、社会全体でそうなっているきらいがあると思う。3年にわたるコロナ禍を経て、世の中全体がドライ・デジタル化・濃い接触が無くなった(或いはその感覚を忘れてしまっている)。ご多分に漏れず私もそういった社会状況に慣れて、打ち合わせもオンライン、仕事もリモート、飲み会も無し、パーティーも無し(これは嬉しかったし嬉しい)。まだそれらの感覚が取り戻されていない中でのライブというのもあるように思える。お客さんが発する口からの熱気がマスクによってシャットダウンされるのであれば、それは熱量としては相当なマイナス要素に挙げられると思う。



  • 一点集中ライブとツアー。

25周年、30周年ともさいたまスーパーアリーナでの「1日」での集中開催だった。今回は(さらりと書いてしまうけれど凄いことで)アリーナツアー9日程。1日での集中開催と9日程での開催というのはお客さんにとってもその集中度合いが違うと思う。1日開催ならば熱狂できるのは当然1日。アリーナツアー9日程ではそれらの「熱狂」が頭の中でどこか分散されてしまうのかもしれない。

  • 加齢

私のことですね(笑)。年齢を経て熱狂が感じにくくなっているのか。あとは2月から原因不明の鼻炎が続いていて(花粉症発症かと思って、39種類のアレルゲン反応を調べてみたら全くゼロ反応だったので花粉症ではないらしい)、これがコロナ禍でなくてもマスクしていたと思う。

個人的には、仮に会場全体の熱気が薄まっているのであれば、上記のコロナ禍、アリーナツアー等々の複合要因が重なっているのかな、と感じます。

一方何度も書いていますが「そもそも熱気が無かったように感じた」というのは私の主観なので、「いやいや違うよ」というのがあれば上記Twitterやコメント欄でも何でもいいのでご意見下さい。

また「エレカシ脳」で考えると、これから舞台が西日本に移り(宮本曰く「大阪のお客さんは乗せるのが上手いな!」)、メンバー始めお客さんもどんどん上昇気流に乗って、また4月になればさらにコロナ禍も緩和されそういった時流も違ってくると思いますし、大阪城ホールのラストなんかではえらいことになるんじゃないかとも思う。
さらに妄想すると、ラスト追加公演ということで、仮にさいたまスーパーアリーナなんかでやるようになれば、それはもう熱狂の渦に巻き込まれることは必定で、マスクは手放せないとしても、また25周年や30周年のような会場全体が蒸気で蒸されるようなライブがあるんじゃなかと、そう思っています。

(ツアー終了後、音楽雑誌のインタビューでの宮本浩次の感想も聞きたいけれど、ここ10年以上はなんだか商業音楽雑誌に辟易している自分がいる。関係者との決裂覚悟で良いことも悪いことも聞くという「是々非々」の態度が感じられない)。


エレファントカシマシがシングル出してツアーやるだけで、異常にブログ更新頻度が上がっているという分かりやすい状況です。


今日が本当のデビュー35周年の日、有明アリーナ、いいムードになると思います。なんというカッコ可愛いおじさんたちなのだ!


www.youtube.com
(一時間ほど前から「ガストロンジャー」LIVE Verが配信され始めている。ということは銀髪の「幻バージョン」も公開されるのか!)。