エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

宮本浩次、文化庁の『芸術選奨文部科学大臣賞』を受賞。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210303/k10012895551000.html?utm_int=all_side_ranking-social_002www3.nhk.or.jp

芸術関係には疎いので、何やら聞いたことの無い(失礼)受賞記事が流れる。今はネットが普及していて便利ですね、選考・受賞理由の原典まですぐに見ることが出来る(昔はどうして調べていたんだろう)。

ロック・バンド,エレファントカシマシの作詞,作曲,ボーカル担当の宮本浩次氏は,30年以上に及ぶバンド活動とは別個にソロ活動を開始。アルバム「宮本、独歩。」において幅広い音楽性に取り組んだ後,自身の音楽的なルーツでもある昭和歌謡の女性歌手曲を収録した「ROMANCE」を発表。同作において曲への深い洞察を見せ,巧みに心情を表現。音楽性こそ異なるがバンド活動における実直な歌唱同様,誠実で真摯な歌への取り組みが説得力をもたらし,見事な成果を生んだ。

見事に堅い表現で宮本浩次、絶賛されております!NHKに続き霞ヶ関でもエレカシが浸透しつつある(日比谷野音の波動が届いたか)。
さらに選考経過をひもといていくと・・・。


大衆芸能部門では,選考審査員及び推薦委員から,文部科学大臣賞候補者として9名,文部科学大臣新人賞候補として12名の推薦があった。第一次選考審査会では,文部科学大臣賞は4名に,文部科学大臣新人賞は7名に候補者を絞り込んだ。
第二次選考審査会では,コロナ禍という状況にも関わらず顕著な成果を上げた候補者について,選考審査員が深く掘り下げた議論を繰り広げた。その結果,文部科学大臣賞には,カバーアルバムと初のソロアルバムの2作品を発表し,大衆性や聴衆への説得力が評価された宮本浩次氏を選出した。

深く掘り下げた議論の上の選考。想像になりますけど、審査委員の中で個別に曲名が出てた気がします(笑)、「みんなのうたの『はじめての僕デス』も宮本さんなんですね、昔聞いていた記憶があります」「『喝采』で震えました」「『二人でお酒を』が懐かしくてね」「『化粧』は私の青春でした」「NHKのパフォーマンスも素晴らしい!」とか(注・全部想像です)。こういうことするとまたブログを読んでいる方に引かれるでしょうけど、文化庁に対して選考過程を情報公開請求しても面白そうですね。真面目な議論の末、宮本に至る過程を見てみたい。敗北と死に至る道が生活ならば、宮本が受賞に至る過程を俺は何に例えよう。

いやでも宮本本人は勿論、ご家族は嬉しいでしょう。本人はたまに「表彰といえば昔『みうらじゅん賞』を頂きまして」と言っていますが、新たに文化庁のお堅い賞を受賞(宮本、ライブでこの早口言葉のような賞名を言えるか)。逆にみうらじゅんさんが困惑しそうです(笑)。受賞の幅が広すぎる。



けれども宮本浩次にとっては嬉しい反面、「まだまだ勝ちたい」という意欲は非常に強いでしょうし、特に今はライブをやりたくってしょうがないと思われますので、賞をひっさげてのツアーを期待したい。授賞式は3月9日だそうで、またその際はニュースで流れそうですね。

今は週一ペースで赤羽駅を通過しているのですが(降りる機会は少ない)、この間はドアが開いた瞬間、目の前にJR赤羽駅の業務用スピーカーが設置されていて、非常に直接的に「俺たちの明日」発車メロディが流れて純粋に感動してしまいました。やっぱりメロディラインがキレイですし、それにプラスして直の業務用スピーカーは聴いた。さすがに泣きはしませんが「いいロックバンドのファンになったなあ」としみじみ思ってしまいました。

www.youtube.com
その数日後に日比谷野音ダイジェストが公開されて、身もだえしてますよ(笑)。書籍も含めると、あと数週間です!。


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「一対一なら得意なんですけどね」

前回の記事がいささか感傷的ですね(昔を振り返りすぎたんでしょう)。もう通常にバカなことを書いていくモードで。

  • 宮本は一対3,000人の方が得意説。

2010年の日比谷野音の映像を見返していた。前にも書いた気がするけれど「生命賛歌」と「月夜の散歩」の間にMCをしているんですが、『一対一だと得意なんですが、一対3,000人ですからね』、いや先生どう考えても一対一よりは、一対3,000人相手(というよりライブのオーディエンス相手)が向いていると思います。この間届いた「宮本語録」と最新号のPAOを見ながら野音のMC部分もよく聞くようにしている。そういえばPAOは次号で100号ですか!『バックナンバー99冊を前にメンバー振り返る』的な特大号でもやってほしいですね。そして出来れば野音の告知。(今のところオリンピックが開催される予定なので)夏までは使えないため、秋の野音でしょうね(勝手に決めている)。


だれもそんなことは思ってないでしょうが、開設より2周年。フォロワー15万人。1年前の「開設一周年記念」の時はおよそ7万人なので倍に増えている。いわゆるエレカシファン、そこに続く宮本浩次ファンは開設以内にフォローしたと考えると、この1年の数はソロ活動、とりわけ『ROMANCE』キッカケにファンになりフォローした方が多い気がします。

orenomichi.hateblo.jp

宮本浩次は引き続き「とにかく沢山の人の前で歌いたい」と熱い想いを持っているので、今年こそはソロツアーをやるでしょうし(エレカシのツアーもやって欲しいが、さすがに身体を心配してしまう)ダイレクトなナマの発信をドキドキしながら待ちます(と言いつつフォローは出来てない)。「お祭りの日を待つ子供のように あの男のツアーを待ち続けてえんだ」。


  • 三日ほど古墳にハマる。

元旦にNHKで放送された「邪馬台国サミット」(昨年の元旦は「本能寺の変サミット」を放送してたはず)を見て、思わずそこから3日ほど古墳にハマってしまった。今はステイホームでもある程度嵌まれるというか、電子書籍もありますし、YouTubeで個人的に「邪馬台国がどこにあるか」を解説している人もいますし、それこそ「生命賛歌」を聞きながら本を読んでいた。確かに古墳のエネルギィは底知れない(古代にどうやってあんな土木技術を運営したのだ!)。しかしだけれど安土桃山時代の方が面白いというか、戦国時代の城跡だと顔と名前が見えていて、それが現代まで続いて繋がっているので、なかなかその実感がない古墳には長くは嵌まれなかった。


デラックス盤は月曜お昼まで!

思い出はまるで音速のように過ぎ去ってゆく

blog.hatenablog.com
最初で(多分)最後のエレファントカシマシについての原稿を書きました。依頼元がこのブログの「はてなブログ」の公式編集部ということも大きかった。「はてな」さんはIT会社にありがちな(良くも悪くも)ギラギラ、ガチガチとした感じが無く、ゆるやかリベラルな雰囲気、サーバーも軽く(ステマではありません!)、こちらとしては有り難いことに続々と新機能を追加してくれることもあり、かれこれ「はてなダイアリー」時代から十数年使用させて貰っていたため、「じゃあ書いてみようか」と思ったのでした。

年末年始、今更ながらだけど改めてエレカシを聞き返し、記録や写真も見返していた。私としては「字数制限ありでコンパクトに」「理論的に」「第三者に伝わるように」というルールを心がけた(つもりです)。そのルールのうち特に最初と最後が難しかった(一人でやってるブログがために、思いつきのタイミングでダラダラと好き勝手に書いている習慣が身についてしまっている)。また昔のライブレポートや記事も見ては「なんてバカバカしいことを・・・」と自分で苦笑いしていました。MVやジャケットのロケ地を見に行ったり、エレカシにまつわる場所を巡ったり、どんだけヒマだったのか、エネルギィが有り余っていたのか(ただ、今でも時間があれば同じようなことをしていると思う)。特に宮本浩次が病気になってしまってから休養・復活に至るまでの2012年から2013年は何かに取り憑かれているように色々書いている(印象に残っている記事を下部に挙げておきます)。

曲についても「3曲」で悩みに悩んだ。まず1曲は「友達がいるのさ」で徹頭徹尾揺るがなかった、この曲がなかったらエレファントカシマシファンを続けていただろうかと思うほどの深く強い曲。人生の「核」や「芯」になってる気さえする。しかし一つ残念なのは、あったはずの公式MVが今はなくなっていて、フルで視聴することが出来なくなっている。

あとの2曲は最後まで悩みました。勿論初期の「デーデ」「ファイティングマン」「珍奇男」、いや思い切って「上野の山」もありだな等々。ポニーキャニオンでも「悲しみの果て」「風に吹かれて」など挙げていたらキリがありませんし、東芝EMI時代でも「ガストロンジャー」を挙げない訳にはいかないですし、「コール アンド レスポンス」の死刑宣告も紹介したい。ブログタイトルを冠した「俺の道」「生命賛歌」「ハロー人生!!」から一曲チョイスして宮本の無限エネルギィを紹介しようか。いやいや「シグナル」「流れ星のやうな人生」「I don't know たゆまずに」の激シブ路線、ユニバーサルミュージックでは「俺たちの明日」「笑顔の未来へ」でも書きたいことは沢山ありますし、「シークレットトラックコンビ」で「心の生贄」「歩いてゆく」も一瞬考えたり。

個人的には大好きな「大地のシンフォニー」、宮本がNHKおはよう日本」出演で瞬間的に泣いてしまった「風と共に」、宮本浩次ソロ活動も候補なので「冬の花」「Do you remember?」、そして『ROMANCE』。今回の3曲も(未だに)自分ではベストか分かりませんし、けれど自信を持って他人にオススメ出来る曲であることは確かです。

そして今回の原稿を書くにあたり、過去の写真や記録を探り、かつ様々なことを思い出していくうちに、今までぼんやりと思っていたけれど、けれど気恥ずかしくて書けなかったことを自分自身で強く意識するようになりました。


エレファントカシマシは間違いなく私の青春そのものだった。


過去形では無く、現在進行形だけれど、間違いなく青春であり、かつ私の人生を彩ってくれているロックバンドだ。改めてそう確信しました。このような機会を頂いた(そしてこんな危ないブログに声をかけて頂いた)はてなブログ編集部、特にご担当のTさんには改めて感謝申し上げます。原稿でも書いたけれど、これをキッカケにエレファントカシマシ宮本浩次の魅力に少しでも触れて頂けたらこんなに嬉しいことはありません。


以下、過去記事のうち、ココロに引っかかったモノをまとめておきます(今後追記していきます)。


2011年4月5日 エレファントカシマシ 水戸ライトハウス - エレカシブログ 俺の道
東日本大震災後、水戸で行われたライブ。混乱の中「希望」をエレカシに見ていた。本当に会場自体が揺れているんじゃないかと思うくらいの熱気。アンコールでの「四月の風」。これが今回「四月の風」を選んだ一つにもなりました。

エレファントカシマシ 復活と未来への希望の2013年 - エレカシブログ 俺の道
宮本浩次が回復し、エレカシが復活となる2013年の記事をまとめたもの。いささか異常なテンションだけれど、当時は本当に心配と期待と希望の日々だった。リンクを貼っていたYouTubeの殆どが消えてしまっている。

エレファントカシマシ 「復活の野音 1日目」 2013年9月14日 日比谷野外大音楽堂 - エレカシブログ 俺の道
「復活の野音」初日。宮本もお客さんも緊張と期待と。けれど声はむしろ良くなっていて、ここからエレファントカシマシは「RESTART」し、次へのステップへと進んだ気がします。

エレファントカシマシ 「復活の野音 4日目(最終日)」 2013年10月14日 大阪城野外音楽堂 - エレカシブログ 俺の道
「復活の野音」最終日。この日の「大地のシンフォニー」は今でも鮮烈に覚えてる程の秀逸な出来。今まで観戦したライブの中でも、一番記憶にも残っている、個人的にはエレカシ史にも残るライブだと思います。

ワインディングロードへの道 Vol.1 木更津編 - エレカシブログ 俺の道
ワインディングロードへの道 Vol.2 鋸山編 - エレカシブログ 俺の道
「馬鹿ファン」路線。実はこの時はMV巡りだけではなく、「ワインディングロード」に似せたビデオを現地で撮影していました。あまりのバカバカしさに、落ち込んだりしたときにはたまに見返して「こんなバカなことが出来るんだから、日常も笑い飛ばしてしまえ」という気持ちにもなります。

ダイノジ大谷ノブ彦さんのオールナイトニッポン「銀座七丁目劇場 禊」編@2013年6月5日 - エレカシブログ 俺の道
あまりにいいラジオだったので、「このためだけに」下北沢シェルターの看板を撮影しに行った。記事中の下北沢の踏切(「彼女は買い物の帰り道」MVロケ地)ももはや無い。

宮本浩次、非実存説(或いは共同幻想説) - エレカシブログ 俺の道
・・・私は何を書いているのでしょうか。

1966年生、赤羽育ち、宮本浩次。 - エレカシブログ 俺の道
未だ完結していない記事。いつかはきちんと書き切りたい。


エレファントカシマシも私の人生もまだ続く。あいつらがいるから、また出かけよう。


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