エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

超個人的エレカシベストアクト 三つ!

今日飲んでた居酒屋さんの店員は蔦谷好位置さんそっくりだった。
もう少し飲んでて壊れてたら「宮本浩次は難しい人でしょうが
これからもどうぞよろしくお願いします」とか言いそうだった(バカ)。


いやでも気の置ける(置けないの間違い)仲間との楽しいお酒はいいですよね!
僕は飲んでくると宮本のインチキモノマネが入ってくるので
知らない人はなんだかわからないでしょうが・・・。


やる、やると言っておいてやってない「エレカシライブベストアクト」を
ある程度酔った勢いをつけてやります。
・・・だって正直リアクションが怖いんですもん。
どうか怒らないで見てやってください。



さて早速第三位!
「2005年5月18日 下北沢CLUB Que『ひまつぶし人生』」
これが問題のライブ。当時リアルタイムでレポも書いてます
この日のことは未だに昨日のことのように覚えてます。
ってか忘れられるはずがない!


レポにあるように、PAOのチケットは外れたんです。
下北沢CLUB Queなんてキャパが300とか500(?)とかですから
そりゃいくら売れてない当時のエレカシでもプレミアチケット。
未だにそのチケットを定価で譲って下さったエレ友さんに会う度に
「あの時はありがとうございました!」と言っております。
で、Queって恐ろしいことに客席とステージの間のスペースが
ないんですよね、だから僕は必然的にモニターに身体ごと乗せる形で
宮本を見てたんです。
それで一曲目、レポではネタバレ防止とか言って書いてませんけど
『ひまつぶし人生』、ツアー初日、一曲目ということもあってか
メンバー三人のみが先に登場して、短いイントロの後に宮本が
横から出てくる。
「用がないのに慌てふためきつれえのなんの」と宮本。
このあたりでトミのドラムを足で蹴っ飛ばす。
おお、いつもの宮本が間近で見られてすげえ!すげえ!と感動してたら
次の「用がないから働いて疲れたよ」あたりで前に出てくる。
おー、生宮本だ、間近宮本だ!ともうめっちゃくちゃテンション
あがりながら見てたら、何故だ、髪の毛が痛い・・・。
・・・宮本がマイクを握りながらもう片方の手で僕の頭を
ぐしゃぐしゃっとしたんですね、本当に。
人間驚きすぎると痛さと視覚の神経がおかしくなるのか
痛さの方が先に来て、物事を理解する方が遅かった。
「宮本が俺の頭をいじった、いじった、いじった・・・」と
朦朧とする頭のなかで考える。
目は宮本の方を向いていて、次に石君をいじりにいった。
「宮本が石君をいじってる、いじってる。
 さっき俺はいじられたよな。
 ということは石君より俺を先にいじった。
 つうかお客さん(である俺)をいじった・・・。」
僕の頭の中を文字で書き起こすとこんな感じでしょうねえ。
動きとしては一瞬なんですよ、確か。
もう本当に前に出てきて僕の頭をグシャグシャっと掻きむしって
すぐにいつもの石君いじりに行った記憶がありましたから。
でもその後10分ぐらいは「いじられたよな、いじったよな?」と
頭が混乱してたと思います。


で、当時のレポでは「周りの人の羨ましげな視線がやや痛い」と
マイルドに書いてますが、もうめっちゃくっちゃ痛かったです。
「なんでオマエごときがミヤジにいじられてるんだよ!!」
「てめえ許さねえぞ!」という空気がもうビンビンに伝わってきて
そりゃあもうライブ終わりまで、もっと言うと下北沢から脱出するまで
生きた心地がしませんでした。いや割と本気で。


でも僕としては(レポでも書いてますが)いじられてからというもの
理性の何かが切れてしまったらしく、初めてライブで声を出すように
なっちゃいました。これもレポでは書いてませんでしたが
僕「男、宮本−!」(近いからそんなに大声でなくても届く)
宮本「男に『男、宮本』って言われてもなあ・・・(苦笑)」
い、今考えても手に汗握るコールアンドレスポンス感・・・。
恐ろしいことやってたな俺、よく周りの人に怒られなかったな・・・。


理由は単純明快というか、ツアー初日で宮本もやや緊張(?)して
ステージに出たら、おい、ド真ん中のモニターにいじりやすそうな(笑)
バカモノ青年がこっち向いてるから単にいじっただけでしょうか。
でもそんな真相はわからないですし、宮本も覚えちゃないでしょう。
しかしこれをキッカケに僕はライブ中に「宮本ー!」とよく叫ぶ
ようになった気がします。
なんというか「エレカシファンとして突き抜けた瞬間」でしょうか。
めちゃくちゃ個人的ですが、忘れられないライブなので三位です。


これが「怒られそうな記事」です、どうせ一生に一度、もう二度と無い
機会ですから、あんまり怒らないで下さい>皆様。
でももし今の人気で、こんなことをやられて、当夜ブログにそんなこと
書いたら間違いなく「炎上」してたでしょうね(笑)。



次、二位です。逆に言うとこれだけインパクトがあっても三位です!
「2003年10月31日 渋谷公会堂『心の生贄』」


これも忘れられない。「俺の道」ツアー最終日。
DEAD OR ALIVE」でエレカシの虜になった僕は当然ながら
「俺の道」にもどっぷりと浸かって、もう年がら年中聞いては
「俺の道だ、俺は俺の道を行く」とか思いつつ道を歩いてる青年でした(笑)。
その中でも大好きなのが「心の生贄」。
シークレットトラックで歌詞すら明らかではないんですがもう大好きですね。
歌詞も明らかにされて無くて、僕の記憶と情報収集が確かならば
インタビューその他諸々でもこの曲はなかったことというか
語られてないんですよね、渋谷陽一さんか山崎洋一郎さんなら
何かしら聞くかと思ったんですが、未だ真相は藪の中(大袈裟)。


でも歌詞を聴いてるとなんとなくは分かりますよねえ。
僕なりの解釈で行けば、『あるべきでない場所に俺潜り込んで
追い立てられたカラス よろしくの体たらく さらば俺に帰ろう』
要はもうポニーキャニオンから再デビューして「good morning」あたりまでは
メディアに出続けた。一旦は宮本のそのキャラクターもあって受けたけど
それは「あるべきでない場所」に「宮本が潜り込んでしまって」
結局は「追い立てられたカラスのようだ」、つまり本当の自分の
居る場所ではなかった、そこで本来の自分を見失ってしまった。
ならばまたメンバー四人で自分自身の音楽、ロックに帰ろう」。
そんな感じの歌詞なんではないでしょうか。


五分の無音の後に(俺の道の中では)さわやかなメロディ。
透き通った宮本の歌声、これにやられた。完全にやられた。
さすがにパソコンで編集して五分の無音部分は切りましたけど(笑)
一時期こればっかり聞いてた日々もありましたねえ。
『愛すればこそ すべてをぶつけなよ
 今以上の俺の中 ただあるべきその場所へ さらば俺に帰ろう』
いやー、今、見ても聞いても美しい歌詞だ。
それ単独よりは、俺の道の通常ナンバー11曲を聞いて最後に
「心の生贄」を聞くとグッときますね、今は。


で、えーとなんだっけ。それで「俺の道」ツアーをやったんですよ。
でも新宿リキッドルームに参戦したけれども「心の生贄」はやらない。
全国ツアーなのでいろんなエレ友さんに聞いてもやらない。
やっぱりシークレットトラックだからやらないのかな、と半ば諦めてた
ツアー最後の2003年10月31日、渋谷公会堂(当時)。
「俺の道」や「DEAD OR ALIVE」から選曲は続く。
あー、やっぱりやらないかな・・・、と思っていたらどこかで聞いた
確かに聞いたイントロが流れてくる。これは「心の生贄」だ・・・。
と思ったら宮本はメンバー紹介を始める(笑)。
うわ、それで終わるんじゃないよな?と思ったらそこは宮本浩次
ちゃんとメンバー紹介の後に「春の風は俺を舞台上に立たせる・・・」と
やってくれました。もう泣きながら聞いてましたね。
「心の生贄を生で聞けた」「ツアー最終日にやってくれるとは憎いね!」
結局今のところこれが最初で最後の「心の生贄」の披露です。
もう二度とやることはないんじゃないか、やるとしたらよほどのことが
あったときに野音でやるんじゃないか、と思えるくらいです。
でも「心の生贄」の歌詞や立ち位置からするとそれでいいんじゃないかと。
そしてそれを生で聞けた僕は死ぬほどラッキーなんじゃないかと。
三位と違ってツアーでの渋公ライブだったので同じく感激した人は
沢山いたと思いますけど。
間違いなく忘れられないエレカシライブの一つです。



長文にお付き合い頂いてすみません、やっと一位です。
「2004年7月3日 日比谷野外大音楽堂『友達がいるのさ』」
これはもう感動も感動もいいところで、やっぱり一位です。
また音源として残ってるので、何度でも感動と興奮が甦ってくるので
どうしても印象が強くなってしまうのかもしれません。


この年の野音はいわゆる「リハ聞き」をしてて、開演時間の
相当前から野音に陣取ってたのですが、明らかに聞いたことのない
メロディが会場から聞こえてくる。
他のエレ友さんとも「これ新曲ですよね?」「ですね」みたいな
やりとりを何度か。「今までにないメロディだ」、興奮は高まる。
このライブ版の「友達がいるのさ」は「風」に収録されてる
レコーディングVer(「おいっ」で始まるやつですね)ではなく
最初イントロがあるVerで、実は僕は今でもこっちの方が好きなんです。
ラッキーなことに熊谷昭さんプロデュースで「野音秋 下巻」に
収録されています。今となってはレアCDになってますが・・・。
(前にも書きましたが、レアCDで再発にコストがかかるならば
 iTunes Storeなどオンラインで販売してはどうでしょう?
 この「友達がいるのさ」は特に広めるべき音源だと思います)。


それで、いざ本番となって、そのイントロが聞こえてくる。
エレファントカシマシDBさんによると12曲目だそうです。
「宮本−!」と男ファンが叫ぶ中、トミが「カッカッ、カッカッカッカッ」と
イントロを鳴らす。この始まりからしていいんですよ。
(叫んでるのは僕ではないです!ってかこの叫びのタイミングが
 凄い絶妙で、この男の人に心からお礼が言いたいくらい。
 これをちゃんと入れてくれた熊谷昭さんにも深く感謝)。
そして宮本はタンバリンを叩きながら「ふぅー」「あー、エブリバディ」
マイクを持って謎の仕草をしながら(笑)「シー!」てな具合で口を閉じたり
「街の音が聞こえねえか?」と手を耳にやって、街の音を聞く
仕草をしたりと、なんとも情緒あふれる歌い方なんですよね。
それで、夏なのでまだ夕闇迫る前の野音、日比谷の官庁街をバックに
「東京中の電気を消して・・・」、これだけで泣けます!
また「友達がいるのさ」と歌いながら、空いた左手が
メンバーの方を向いてるのがいいんですよね。ほんっとに。


「俺もまた出かけよう あいつらがいるから
 俺はきっとうまくやるさ 俺もまた出かけよう」
当時38歳くらいですか、その歳になって「友達がいるのさ」
「あいつらがいるから」なんてなかなか歌えないじゃないですか。
それをド真ん中直球ストレートで歌い上げる宮本にひたすら感動。
生で聞きながら、あまりの歌の良さに聞き惚れて少し泣きながら
「これは絶対売れる!これが売れなきゃ日本の音楽界はおかしい!」と
一人でもう強く確信してました。ガチで思ってました。
・・・結果は、知らない!(笑)、いやいやまだこの曲を必要とする人は
日本に沢山居るはずです。この曲もエレカシもまだまだこれからです。


野音」「宮本の歌声」「メンバーのメロディ」と僕を泣かせる
全ての要素が入った『このライブでの』友達がいるのさが一位です。
こういうのがよくあるからエレカシファンも、ライブ参戦もやめられない!
こないだの野音でも「俗受けする曲」とか照れながら「友達がいるのさ」を
やってくれましたしね、ひたすら、ひたすらよかったなあ。
願わくばこれを「武蔵野」と同じく野音定番曲としてやってくれないだろうか。



書いてたらめっちゃ長くなりました、これが今年一番の長文のまま
年を越すのはほぼ確実だと思われます(笑)。
そして何卒「第三位」についてはご了承を下されば・・・。
これ書いてたらまたライブに行きたくなってきました。
「何度でも出かけよう、宮本が居るから、石君が居るから
 トミが居るから、成ちゃんが居るから、エレカシファンがいるから」