エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

虎屋の羊羹を食べる男

タイトルだけ見ると全く意味が分からないですね。ROCKIN'ON JAPAN 2019年10月号場外乱闘より。黒砂糖風味の羊羹を食べていたらしい。

それはどうでもいいとして(でも今度食べてみよう)このインタビューも異常にテンションが高い。引用しようと思ったら序盤から終盤まで一定の上昇高度があるため一部抜き出せないような感覚。

宮本『"冬の花"と"昇る太陽"の分断された、二極化といってもいい2曲が出来て(笑)、でも、それこそはエレファントカシマシの活動でもあったと思うし。"ガストロンジャー"と"今宵の月のように"のようにね。それをソロでは、今この短い時間で、ダイジェストでやっている』。
『夜に家に帰って考えることは、一体誰に対して歌ってるんだろう、俺は一体って。まあ、みんな考えることなのかなあ。なんで生きてるんだろうに近いんだけど。最近出た結論っていうのが、やっぱ自分に歌ってるんじゃないかっていう』。

これは先日のオハラ☆ブレイク直後のインタビューでも同様のことは話していましたが、極端な話誰に対してでもいいと思うんです、この熱量があれば。それは時期によって自分だったり、愛する人だったり、ファンに向かうんだろうし、行く先は別に良いけれど、その飛び出すエネルギィさえ強ければ人は付いてくるだろうし、宮本が言うようにみんな考えて答え出ないでしょうし。

宮本『だから、バンド名はMYJJがいいんじゃないかってっいうね(笑)そう、宮本、横山、Jah-RahJun Grayでさ』。

宮本『だから、言葉が平べったくなっちゃうんだけど、やっぱね、愛ってことなんですよ。凄い大事ね。もうそれ以外に何もないっていっても・・・愛ってちょっとあれなんだけど、なんなんだろうね、愛という言葉じゃないのかもしれないけど。その、想いみたいなものがかたりになるのね』。

最近の宮本はこういう一見気恥ずかしそうなことを堂々というのが「おお」と思えて。ソロ活動をしていると縦横無尽にいろんな人と出会って曲が出来る。イベントにも出る。そういう出会いを愛や想いという言葉で表現している気がします。これはもしかするとエレファントカシマシをずっとしていたら出なかった言葉かもしれません。ほんっとにいろんな人と組んでますしね。



宮本(RIJFのステージについて)『俺がソロをはじめて、メンバーも良かったんじゃない?"冬の花"をやれって言われたらどうしようってところじゃない?みんなは(笑)。それを外でやってくれてるから、みんなも冷静になってる。あと蔦谷好位置がすごい良かった。蔦谷好位置がものすごい喜んでいて。でも、やっぱりすっごい緊張して、無口になっちゃってたの。でも、ステージが終わったら、急に緊張が解けて『宮本さん、酒を飲ませて下さい、僕に!』みたいなことを言っていて、誰も止めてないのに(笑)。それぐらい、凄い嬉しかったみたい。エレファントカシマシと再びこうやってやれる、宮本さんが必要としてRIJFっていう大舞台に呼んでくれたっていう。ミッキーも嬉しそうだった。あのコンビネーションいいですね。ほとんど口利かないんだけど。ふたりはやっぱりいいね』。

どうしても宮本浩次蔦谷好位置さん評、あるいは蔦谷好位置さんの宮本浩次評には目が行ってしまう。2007年以降、10年以上にわたってプロデューサーだけではなく、サポートメンバーその他諸々として小さなライブ会場にもずっとエレカシについていたのがやはり今でも強く残っていて、涙の別れを経ての再会ステージというのに人一倍感じ入っているんだと思います。
エレファントカシマシはもはやシルエットだけでも「かっけえな」と思えて、そしてプラスで「エス」として二人が加わる。まるで昔からバンドを組んでいたように(それがもしかすると近い将来、「MYJJ」になるかもしれませんが)6人でレコーディングからライブから打ち上げまで、そこで出来た曲を延々と聴いているので、身体に染みついている。

宮本『エレファントカシマシはなんの心配もしてないんで』。

こう締める宮本。散歩中の意味が徐々に分かりかけてきた気がします。