エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

五月雨赤羽

親しい人から一昨日、いい一眼レフカメラを借りたので、二年ぶりくらいに赤羽に行ってきました。
今日は雨と晴れが入り交じる微妙な天気。「赤羽は団地を中心に相当変わってるよ」という話も聞いてたので少し緊張しながら。
赤羽台団地部分の探訪道順は「レッツゴー赤羽へ」とほぼ重なっています。



例によって赤羽駅前から赤羽台団地へ向かう階段。ここは変わっておらず、寧ろ逆に雨で情緒が出てました。



しかし着実に建て替えが進んでいました。手前は昔ながらの団地で、後ろは建て替えられた後のUR住宅。





「桜の花、舞い上がる道を」のPVロケ地の坂道は健在。桜は散って花びらは道に敷き詰められ、坂道は雨で濡れていました。





宮本が立っていたポールから坂の上を見てみる。






思ったより赤羽台団地の建て替え工事は進んでいて、既に工事に着工していて入れない場所も多数。



「扉の向こう」で宮本浩次がインタビューを受けていた動物公園も入れなくなっていていました。
フェンスの網目の部分から中を撮ってみると、確かにあのプチ公園がなくなりつつある・・・。



一方ではUR住宅では色鮮やかな最新デザインの高層住宅が着々と出来ていました。


「古の丘が 変わり果ててしまった 見る影もなく 俺の歴史も 変わり果てた」というレベルではないです。
僕の故郷がこのぐらいまで新しくなってしまったら結構ショックを受けてしまうかも、そのぐらいの変わりぶりでした。



この日もう一つ行きたかったのが、赤羽の静勝寺(稲付城跡)。
「宮本赤本」こと「明日に向かって歩け!」にはこうあります。

徳川家康よりも前に、現在の皇居本丸の地に、城を築いた戦国の武将、太田道灌
 その人の木像があることで、散歩好きには有名なこの静勝寺。
 毎月二十六日には、道灌の面影を伝えるというその木像が開帳される。
 俺は、その日には、必ずといっていいほど訪れた。
 小高い丘で眺めもよく、清潔な境内に入るとホッとする。
 石段の右手に”稲付城跡”とあるのは、ここが中世の城跡であったことを伝える。
 ちなみにここはノラ猫の格好の遊び場でもある』

本の写真を見ると、いい風情の階段があるので、ここには是非とも行きたかったんです。
(僕は宮本の影響以前に昔っからこういう神社仏閣城跡がたまらなく好きなんです)。



とりあえずその写真と全く同じ構図で写真を撮影してみる。



情緒溢れすぎている門。



今日の雨は降ったり止んだりで困りものだったのですが、静勝寺を訪れた時には、降っている雨が緑の木々や葉っぱ
お寺の屋根にしたたり落ちて、いい雰囲気を醸し出していて、静かな、そして厳かな空気が漂っていました。






こういう小ぶりだけれど歴史があって雰囲気があって情緒溢れるお寺が近所にあったら、本当に宮本浩次に関係なく
散歩がてらにブラブラと来てしまうだろうと思いました。本当に名刹です。




場所は一気に変わり、赤羽駅前すぐの宮本もよく通っていたという純喫茶「トゥモロー」。




本当に昔ながらの純喫茶てな雰囲気が出ていました。お店は割と狭く、そして喫煙自由。



古い本や「文藝春秋」なども置いてあり、確かに今のチェーン喫茶店にはない趣き。



アイスコーヒーを頼んだら銅のカップ。よく冷えてて美味しかったです。



一旦赤羽駅前を通り過ぎて、赤羽一番街前。こちらも環境激変中。



lalaガーデン入り口。アーケードの看板自体もリニューアルされてました。



「東京の空」セルフライナーノーツを書いた「純喫茶デア」。
「お店自体が休みに入ったらしい」という情報もあったんですが、普通に営業していました。
(ただすぐ前にトゥモローに入ったので、デアさんには入りませんでした)。



荒井楽器。前回に引き続き宮本サインを見せて貰おうと思ったんですが、楽器屋さん自体GWでお休みでした。



すぐ横の赤羽公園。



この時は空模様もめくるめく動いていて、雨雲と普通の雲と青空が重なり合って、三層に構成されていてキレイだった。



赤羽駅前には教会もあります。ってか何でもあります。どんどん発展して行ってます。




さらに移動。月島「もんじゃストリート」。



ここまで来たからには勿論「ま乃」さんです。



もうこのお店はサービスよすぎて、席を予約するときに「エレカシの席」というと、ちゃんとその席を用意してくれます(笑)。
お店のおかみさんも「特等席用意しておいたよー!」と陽気に。
そしてさらにエレカシもかけてくれます。今日は「明日への記憶」から「悪魔メフィスト」までかけてくれました。
「彼女は買い物の帰り道」と「歩く男」はよかったなあ。「悪魔メフィスト」は他のお客さんがどう思ったんでしょうか(笑)。



途中で美味しい匂い漂うメロンパンを買って、路上で食べてました。



さらに新宿に移動。リニューアルオープンしたタワーレコード新宿店を訪問してきました。



「MUSICA」パネル展は「写真も展示スペースも倍増!」という話を聞いていたのですが、思ったより小規模。



この右下の四人の写真、凄くいいんですけど、先生と石君密着しすぎ(笑)。
先生手を石君に廻してるし、お互いの身体のラインが崩れるほど身を寄せてます。どんだけなのだ。




赤羽(特に赤羽台団地)の変遷っぷりが凄かったです。
ただ団地は戦前は陸軍の被服工場があったりして、それが戦後団地に、そして老朽化して新しい住宅に、というのは
人類がずっと昔から繰り返してきた破壊と創造の繰り返しの歴史のほんの一ページなのかもしれないです。


過ぎ去った歴史を必要以上に懐かしんでもしょうがない。
富士に太陽ちゃんとあるし、赤羽には静勝寺が変わらずある。温故知新で新しいモノもどんどん織り交ぜながら
前に向かってドーンと進むしかない、エレカシならそれが(これからも)もっと出来るはず。
まだまだ新しい世界を切り開いてくれ、エレファントカシマシ



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