エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

エレファントカシマシ 2017年6月3日 郡山市民文化センター

ツアーでのネタバレ・セットリストがあります。


個人的にはここは超地元で、3年ぐらい前にもちょっとしたイベントをここでやって、地下駐車場から資材搬入したのを思い出す。今回の機材やら、宮本浩次やメンバー、スタッフさんもそこから出入りしたかと思うとちょっと変な感じすらする。
また会場に近づくにつれて、30年ぐらい前に祖父によく連れられてきたラジコン店(本業はバイク店)を思い出す。それもこの会場の近くで、祖父は20年も前に亡くなり、またそのラジコン店も閉店してしまった。そこに「あの」エレファントカシマシがやってきて、またファンの方も沢山来るのもまた変な感覚。

そして正直お客さんの入りも心配だったんです。仙台あたりなら常に満杯になるけれど、我が福島はどうだろう・・・的な。



どっこい三階席まで満席でした。会場に近づくにつれて、周りを歩いて居てる人も「今日はなんのコンサートかイベントあるの?」と不思議がっていて、そんな光景が妙に嬉しい。


会場は比較的「男率」も高く、一曲目の『歴史』の成ちゃんイントロに合わせて手拍子が起こるなど、ちょっと異常ともいえる熱気。宮本浩次もなにより満員で嬉しそう。「3月か4月くらいにプロモーションで福島に来て、この会場も見て『大きいから入るかな』と思ってたんだけれど、こんなに来てくれて嬉しいです」。
デビュー30周年ツアーということで、(毎曲ではないけれど)一曲一曲、当時のエピソードなどを語る。


それで話はまた戻り、5月下旬くらいに『風と共に』6月1日オンエア、また6月3日に郡山市民文化センターでのライブというのを確認していて、もしや郡山での初披露あるかな?とは考えていたんです。ただ(自分で言うのもなんだけれど)中途半端な時期だし、場所だし、東京の会場や、野音あたりまで初披露を待つんじゃないか。けれどやってほしい、そんな心境。そして前記事で書いたとおり「涙ぐんで」からは(笑)、もう、ここでやってくれ、という祈りにも似た気持ち。

タイミングは第一部終了直前でした。「俺たちの明日」が終わった後、宮本はやおら『まだ発売されていないんだけれど、新曲やらせて下さい』。恐らく多数のお客さんが待っていて、もう劈くような万雷の拍手。宮本も『去年夏ぐらいに話をもらって、俺自身は40年経っていたということも忘れていた』と述べる。そして照れ隠しも入ったのか、なんと「はじめての僕デス」を軽く弾き語り。いたずらっ子のような顔をして「今度越してきた、僕デス」とワンコーラスのみ。お客さんは笑いと拍手。『6人での披露は初です、緊張してます』恐らくこれが正直な心境なんだと思います。『話を頂いて凄く嬉しくて、聴いて下さい。新しい視点も入っているかと思います』。

演奏はフルでした。
『あなたは笑うでしょう 私の小さな祈りを』
ひとひらの花びら ひとかけらの夢』この辺はみんなのうたの雰囲気そのままで、柔らかく優しく繊細。そして6人はやはり緊張、一つ一つの演奏が慎重に見えました。

演奏後はまたもの凄い拍手で、また宮本・6人もやはり反応が気になるのか、会場を少し見渡すような時間がある。まあ拍手しか聞こえないんですが(笑)。6人もお客さんも余韻を楽しんだあと、宮本は「第一部終了です、またすぐ戻ってきます」とひらりと会場を去る。

「涙」はソロでの弾き語り。もう男椅子が限界です、このツアー持つんだろうか?ラストで宮本は「ありがとう、またここに戻ってきます!」言ったな先生、ずっと待ってますよ(笑)。「東北は相性がいいんでしょうか?少なくともこの会場は相性がいいと思います」。

ラストは最近よくある「ローリングストーンズのように」6人肩を組んでのご挨拶。本編ではメンバー紹介がなかったため、本当に最後の最後でメンバー紹介。そして肩を組んでお辞儀したまま6人そろって前進したり、後退したりと今まででは有り得ないファンサービス。そして宮本は投げキッス、お尻ペンペンで退場。あらゆる局面、そして30年の歴史を横断縦断した30曲、三時間。

会場からの帰り道、郡山駅に向かって沢山のファンの人が歩いていて、その光景を見ながら何故か30年前の祖父とのラジコン店の思い出や『風と共に』の出来を思い出して、会場出てからまた涙ぐんでしまうという・・・。「地元のダンナ」がエレカシを聞いて、何より新曲を聴くと殊の外心の奥底に来るということが分かりました。日比谷野音でも感じたことのない不思議な感覚。47都道府県ツアーの大きな意味というのを感じた気がします。

幼い頃から空は青くて あの頃から風は木々を揺らしていた
さよなら昨日の私 思い出は懐かしいけど
今の私にこそ相応しい 輝きを抱きしめたいのさ


セットリスト
第一部
M1 歴史
M2 今はここが真ん中さ!
M3 新しい季節へキミと
M4 ハロー人生!!
M5 デーデ
M6 悲しみの果て
M7 今宵の月のように
M8 戦う男
M9 風に吹かれて
M10 翳りゆく部屋
M11 桜の花、舞い上がる道を
M12 笑顔の未来へ
M13 ハナウタ~遠い昔からの物語~
M14 3210
M15 RAINBOW
M16 ガストロンジャー
M17 やさしさ
M18 四月の風
M19 俺たちの明日
M20 風と共に

第二部
M21 ズレてる方がいい
M22 奴隷天国
M23 Ladies and Gentleman
M24 コール アンド レスポンス
M25 生命賛歌
M26 TEKUMAKUMAYAKON
M27 夢を追う旅人
M28 ファイティングマン

第三部
M29 涙(ソロ弾き語り)
M30 花男


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