エレカシブログ 俺の道

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村岡兼造元官房長官判決公判

日本歯科医師連盟からのヤミ献金政治資金規正法違反に問われていた

村岡兼造氏の判決公判を傍聴してきました。

これまで二回ほど傍聴してきて、「これは怪しいなあ」

(無罪が出るんじゃないか)と思ってたので、行ってきたのです。

裁判では村岡氏は常に「静かに怒れる男」でした。





東京地裁前では、大きな事件では恒例の「入り待ち」



幸いなことに抽選じゃなく、先着順だったので、並んでたら傍聴券ゲット。



東京地裁で一番大きい104号法廷。法廷前で並んでいると「法廷画家」の

人たちが仲良さそうに談笑している。特殊な職業ならではなのだろうか・・・。



やっと入廷。全員がそろった所でテレビ用の「頭撮り」。

2〜3分近く撮るのだけど、法廷の人全員がやたらと固まっている。



終了後、やっと判決公判開始。

川口政明裁判長が「被告人、前へ」。村岡氏が中央の証言台の前へ立つ。

裁判長は今まで出したことの無いような高い、大きい声で

「主文。被告人は無罪。」

傍聴席からはざわめきと拍手。左半分を陣取っている記者たちは

「無罪!無罪!」と叫びながら法廷を飛び出していく。

村岡氏は深く一礼。判決理由を読み上げるため被告人席へ戻って座る。

裁判長が判決を読み出した途端、顔を紅潮させて泣き出していた。

それを緑のハンカチで拭う、しばらく泣いていた気がする。



判決理由が長い長い、しかも早口なので言ってることがよく分からない。

しょうがないから斜め前に居た法廷画家の人たちを見ていた。

やはり本職の人は早くて上手い!あっという間に村岡氏をスケッチしていた。



あまりの判決の長さに、裁判官三人が交代で読み上げていく。

ちなみに裁判官に用意されたミネラルウォーターは「森の水だより」。

まさかこれが二時間半かかるとは・・・。

拾い聞きしていると、立証のポイントとなった「滝川証言」に疑問の余地があると

判断されたようだ。そう考えると「疑わしきは被告人の利益に」に忠実に

従えば無罪も当然だ。二回傍聴したけど、検察側が頼りなくて・・・。



判決理由の言い渡しが終わって、村岡氏が再び証言台へ。

川口裁判長が「長いことお疲れ様でした。これがきっかけでパソコンを

覚えられたそうですね(これは昨日の産経新聞に載っていた気がする)

これからどうなるか分かりませんが、桜も咲き始めた事ですし

今日ぐらいはゆっくり桜を見ながら過ごしてください」てな事を言う。

それに対し村岡氏は「長い間ありがとうございました」と深く一礼。

これにて公判終了。

裁判官三人が法廷を出て行くまで礼をしていた。そして弁護人と握手。



ふぅ、と法廷を出て自分の荷物を取りに行く。携帯を見るとこのニュース速報が

メールで届いていた。何か変な気分。



裁判所内をうろついてると、裁判所内の司法記者クラブで記者会見が行われるらしい。

ダメもとで会見場の前でぼーっとしていると、村岡氏が階段をスタスタと

歩いてくる。思わず「傍聴していて無罪だと思っていました」

(正確には「無罪かもしれないと思っていました」だけれど)と言うと

「ありがとう!」と深く一礼して、手を差し出してくる。慌てて僕も

手を出して握手。ついでに本当に不躾ながら「記者会見見ていいですかね?」と

聞くと「うん」と。そして後ろにいた弁護人が「でも会場狭いよお」。



とりあえず会見場に入ってみる。よくテレビで見る所だ。そして本当に狭い。



こんな感じです。

記者クラブの閉鎖性は散々散々聞いていたので、誰かに「出てけ」と

言われるかと思ったのですが(そしたら「村岡さんにOKもらいましたよ」と返す予定)

某公共放送の人に「そこ人が出入りするから(どいて)」と言われた程度でした。





うー、狭い狭い。熱気ムンムン。記者会見開始。

記者が「検察は控訴するみたいですが」と聞くと、弁護人が

「それは誰が言ったんですか?」「いや、検察がそういう予定らしいと・・・」

「そういう事を軽々しく言わないでもらいたい!」と一喝。



村岡氏は「沢山の人に応援していただいて、これで犯罪者などと言われずに

街を歩くことが出来る」というような事を言っていた気がする。

記者「裁判長は今日は桜を見ながらと言っていましたが?」

村岡氏「まぁ、旨い酒を飲みたいと思います」



僕も疲れ果てて帰宅すると、ニュースでこの判決をやっていて

頭撮りのところで僕の後ろ姿が映ってましたとさ。

このままだと控訴しても無罪臭いです。