エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

街の音がなかなか聞こえそうにない。

タイトルは『友達がいるのさ』初演奏時(野音 秋)の演奏前の宮本のセリフ「街の音が聞こえねえか?」改変Ver。このセリフは大好きなのだけれど、今はそんな状況ではなくなってしまった。

  • 宮本浩次ツアー、フェス等々は延期、中止。

ツアーは延期延期になり、今現在では5月15日の仙台が直近とはなっていますが、ライブハウス、ホールは密集も密集で感染の源とされており、あと一ヶ月でこれが収まるとは到底思えない。対応する人の肉体的・精神的・また金銭的な負担は想像するだけでも恐ろしい。出来るだけ頑張っては頂きたいのですが、一方で延期延期となると、交通手段・宿泊予定もおかしくなり(と言うより、交通や宿泊も自粛となっているのですが)、果たして開催されるのか。なんというかこういう日々が続いていると「ライブで熱狂のイメージが湧かない」と言ったらいいんでしょうか。2ヶ月前くらいには想像出来ない日々になってしまいました。
フェスも続々中止・延期となっており、もはや開催されるイベントの方が非常にレア。勿論健康安全面が第一なのですが、ここまで「出ない・動かない」状態になると、経済状況も非常に心配になってしまう。どうしても世界中が鬱々とした日々になりがちなので、俺はテレビをさらに見なくなってしまいました。


先々を心配しすぎるのですが、日比谷野音はどうなるのだろうか。屋内コンサートに比べれば「3密」ではないにせよ、けれど都心で人が集まるしなあ。密集を避けるため間隔を空けて着席したら余計倍率が上がってしまう(考えすぎかつ冗談なのですが)、バラエティ番組も音楽番組もシュリンクしていく状態で、エレファントカシマシ宮本浩次が熱気を放って、コールアンドレスポンスを生み出す濃い空間を待ちに待ちたいですが、今現在は遠い遠い日々になりそうです。

俺はまた出かけよう 街は動き出した 明日もまた出かけよう

エレファントカシマシ『友達がいるのさ』。

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エレファントカシマシ、3月21日「FNS音楽特別番組 春は必ず来る」出演!

コロナウイルスの影響で、社会や経済、世界全体に非常に閉塞感が漂う中、久々にあの男たち4人の出番がやってきました。

新型コロナウィルスの感染拡大防止のため文化イベントの中止・延期が要請されて以来コンサート・ライブ・舞台など多くのエンターテインメントが軒並みストップしています。
この番組はこのような状況でも楽しみに待ってくれている人のためにエンターテインメントを届けたい!という思いから急遽放送されることが決定しました。
この番組趣旨にご賛同いただいたアーティストの皆さまのご協力を得て3時間生放送でお届けします!!

緊急生放送!FNS音楽特別番組 春は必ず来る - フジテレビ

この流れは(被害の大小はあれど)東日本大震災を思い出します。震災から16日後、『FNS音楽特別番組 上を向いて歩こう~うたでひとつになろう日本~』にて渾身の「悲しみの果て」。今回もフジテレビのきくちPさんが関係しているかは分かりませんが、リリースされている熱量からは、同じレベルを考えます。『宮本浩次』のソロツアーは3月は延期となり、4月も危うい状況。そこで敢えて「エレファントカシマシ」が急遽出演するということに、光を感じます。状況が状況だけに素直に大喜びということではないのですが、「この四人ならなんとかしてくれる」的な希望を熱く感じる。今頃4人も相当気合い入れてリハーサル、練習、熱い叱咤激励を注入していると思います。
そしてきくちPさんが担当ならば、また半端ない気合いを注入してくれそうです。『俺たちの希望の歌』の「悲しみの果て」なのか、他の曲なのか分かりませんが(どうせなら「四月の風」はどうだ!いや「心の生贄」も歌詞的にいいんじゃないか、やるわけないでしょうけど)、この閉塞感を振り払う、本当に久々の地上波生放送の4人にとにかく期待と、フジテレビ偉い!見直した!ということは改めて書きたいです。



orenomichi.hateblo.jp

ずいぶんいろんな意味で注入っていうか、しっかりいろんな意味で、生放送っていう、また番組の大事さ、そこに常に立っているという、改めて襟を正して、テレビで歌った中では、多分一番か二番の「悲しみの果て」を歌えた。

  • 何度目の後出しだ、2度目の後出しだ。

と、「フジテレビ偉い!」としておいて、変に貶めたくはないのですが、ユニバーサルミュージックよ・・・。

宮本浩次 ファースト・ソロアルバム「宮本、独歩。」【写真集付受注生産限定盤】 アンコールプレス決定!
3月4日に発売しましたアルバム「宮本、独歩。」写真集付受注生産限定盤のアンコールプレスが決定いたしました。
アンコールプレス 予約受付期間:2020年3月13日(金)正午~4月27日(月)13:00まで



いやいやいや・・・、そしたら受注生産限定盤の意味ないじゃないですか。こういうのを見ると、音楽業界というのは未だに「興業」の世界なのだな、と痛感します。どんどんレコード会社の言葉が軽くなるし、前回もそうですけれど、2度あることは3度ある的に、次にそういう企画したらもう全く信じられなくなる(俺は買ってはいないのですが)。「この機会だから」「限定だから」と思って高い買い物をしたファンの気持ちを軽んじているとしか思えない。
恐らく音楽業界としては当たり前のことで(それもおかしいのですが)、もう内部的には「アンコールありき」で企画していたのかもしれませんが、ここ最近、芸能界と通常の社会との格差を埋める動きが続いていて、公取委によるジャニーズ事務所に対する注意なんてのはその典型なんだと思います。稼げるときに稼ぐというのは商売の鉄則ではあるけれども、それ以上に信頼関係、道義上の関係というのも大事だと思います。少なくとも俺の仕事ではそれを大切にしている。
そんな中、こんなニュースを聞いて、少なくともこのプロジェクトに宮本浩次も承認ないしは関わっていると思うと、いささか暗澹たる気分になってしまいました。

その他書きたいことは溜まっているのですが、もう年度末であちらこちらフラフラとしていて(遊んでいるわけではないのですが)、けれどこのフジテレビのニュースは書きたかった。あとはぼちぼち書いていきます。

宮本浩次『宮本、独歩。』発売。引きずり回して自由へ。

  • アルバム発売。

特典クリアファイル付きで頼んでいたのをすっかり忘れて、「なんだっけこの巨大なサイズ」。
宮本浩次としては勿論初めてのアルバムですが、エレカシ時代を通じていうと、悪い意味では無くこれまでになく新鮮味がなかった。というのも全12曲中、純然たる初聞きが2曲「Fight! Fight! Fight!」と「旅に出ようぜbaby」しかなかった。先行配信などが多くあり、今の時代のやり方でまさしく「新時代」。誤解を恐れずにいうと『夜明けのうた』フル初聞きの方が新鮮味があった。そうして思わず二方のインタビューを思い出してしまった。

宮本「曲順どうでしたか?」
鹿野淳さん「バッチリだと思いますよ。ただきっと、曲順を考え出したらキリがない曲群によるアルバムだと思うんです。この12曲の持っている個性の強さを考えると、これは曲順に正解がある音楽性のアルバムではなく・・・」
(MUSICA 2020年3月号)

兵庫慎司さん「12曲中9曲がタイアップというのは・・・、宮本さんがどこまで意識しておられたかはわかりませんけども、世の中的に、サブスクによって、アルバムというものの定義が壊れちゃったじゃないですか」
宮本「ああ、まあねえ」。
(PAO Vol.95)

特に兵庫さんの指摘は示唆的で、サブスクサービスの普及で、所持や作り込みというものの定義がふわふわっとしつつある。俺もYouTubeMusicで気に入ったモノをプレイリストにしていると、もう本当に古今東西聞けないモノがないんじゃないかというリストで、椎名林檎のあとにトニー谷が来ていたりする。シングルやアルバムという形ではなく、出来た曲をYouTubeですぐ公開する人も居るし、Spotifyでプレイリストを共有、公開したりと、音楽への触れ方が大きく変わりつつあるのを実感します。逆に言えば、いい曲を出せばそれこそリアルタイムに反応があるし、新たな実力主義の時代が来ているのかもしれません。

ってアルバムの感想になってないですね、まだ聞けてないのと、バースデーライブのDVDなんて今週も見られないような気がします。まあ焦らずに。



  • スッキリにも出演。自由へ。

これも面白かった。宮本が自身のInstagramの絵の解説をするわ、スッキリ出演のイメージ図を書くわで、番組と宮本浩次の相思相愛っぷりが画面通じて伝わってくるんですよね。「何度目の出演だ?」とパワー・イン・ザ・ワールド風に問うてみると、俺のHDDに残ってる限りでは、エレファントカシマシも含めたりするとおよそ8回目ですか(そんなに出てたとは)。
また『ハレルヤ』ではスタジオ飛び出して廊下で歌うわ(マスクをして立っている警備員さんがシュール)、サブに入り込んでスタッフさん巻き込むわ、スタジオ戻ってくると興奮して歌詞飛ばしてるわ(おい)。ただこれはスッキリのスタッフの人は大喜びだったと思います。まさかここまで情熱こめて真剣にやるとは。サブのマスクした人なんかは一生の記念でしょうね、羨ましいレベル。スタジオゲストの松田丈志さんはあまりの熱血っぷりに涙がこみ上げているようにも見える。松田さん今後エレカシ宮本浩次ファンになる説(笑)。でもこういうのを見ると、情熱や愛、熱というのが人を、世の中を変えていくんだなというのを肌で実感します。



  • 代替公演も決定。

3月13日の市川市文化会館 大ホール公演が4月30日に、3月15日のイズミティ21 大ホールが5月15日に、3月19日の神戸国際会館 こくさいホールが6月1日に、3月20日サンポートホール高松が5月31日に。よく会場を押さえられたと思います。そして未だに25日の大阪フェスティバルホールもやるかやらないか微妙ですしね。
言っちゃうと3月13日の市川市のライブのチケットは確保していて、ツアー第一弾目だったので相当楽しみにしていたのですが、こればっかりはどうしようもないので(宮本浩次やスタッフの方々の苦労に比べれば何のその)、しかし4月30日になってしまうと行けるかどうか分からない。期限ギリギリまで悩むことになりそうです。

www.tv-tokyo.co.jp