エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

MI6 蔦谷好位置×千原ジュニア×宮本浩次

千原ジュニアさんと蔦谷好位置さん、ニコルさんによるSSTVでの音楽番組「音楽ヒミツ情報機関 MI6」スタート。
本当に8日放送分が第一回目ということで、番組自体の初々しさも伝わってくる中、宮本浩次ゲスト登場。


蔦谷さんと宮本浩次がいわゆる音楽バラエティ番組で普通に話してるのが新鮮。宮本黒シャツ黒ズボン。


宮本浩次のヒミツ情報(1)
 ニューアルバムのタイトルは【バビロニア大学】かもしれなかった?』
これは僕も知りたかった。最近の話で「ホームラン王」の意味はなんとなく分かったんですが、こちらは意味不明。
千「今回のニューアルバムのタイトルが『バビロニア大学』になる可能性もあったという情報も掴んでるんですけど」
宮「そうなんです。10個ぐらいタイトル考えてたんですよ。まずMASTERPIECEってのと、『ホームラン王』」
千「ホームラン王!?」
蔦「意味が分からない(笑)」
宮「それは多分、王選手(宮本、立ち上がって一本足打法開始)・・・。最近分かったですけどMASTERPIECEとホームラン王は同じ意味」
千「MASTERPIECEはどういう意味なんですか?」
宮「要するに傑作とかそういう意味の。ホームラン王ってのも、王選手はホームラン王で、でもカラオケで良い喉をしてるのかもしれないですけど。
  ホームラン王で僕らも音楽をやっていて、ロック歌手でいい歌を歌っているのもあるし・・・」
千「音楽家としてのホームラン王って意味?」
宮「そうなんです。ホームラン王っていうか、一人の人間としてのホームラン王加減としては、MASTERPIECEというか。
  人ってなんて存在してることが格好いいんだろうな、と」
千「全部ホームラン王だ?と」
宮「そうなんです、後から色々人と話してるうちに気がついたんです。
  MASTERPIECEとかバビロニア大学とかホームラン王ってのは適当に言うんです」
千「バビロニア大学ってのは?バビロニア大学ってのは存在しない?」
宮「いやいや(笑)多分、そう思うんですけど、調べてないんで分からないですけど(笑)」
千「そこでなんで大学ってつけてるんですか?(笑)」
宮「いやだから『バビロニア大学』でもいいやっていう所もありますよね!」
スタジオ爆笑。
宮「だってその・・・」
千「もういいや!と」
宮「だってエレファントカシマシの意味はやってるうちにみんな『エレカシ』って親しんでくれて。
  なんとなくみんなエレファントカシマシって言うけど、最初のアマチュアの時に『エレファントカシマシ』っていうと
  なーんだ、カシマシ娘とかそういうことじゃないですか」
千「はいはい。だから全く無かった『エレファントカシマシ』って言葉が今は浸透しまくって『エレカシ』ってものを作って」
宮「はい、そうなんです(頭かきむしりながら)」
千「色々10個ぐらいあって、バビロニア大学もあった。ホームラン王もあった。そしてMASTERPIECE。
  これだ!となった一番のきっかけってなんなんですか?」
宮「あの、評判がよかったんですね」
スタジオ爆笑。
千「宮本さん、僕でもその候補のなかでは即決ですわ!(笑)」


もう聞いてて笑いながら、でも割と真剣に「バビロニア大学でもいいんじゃないか」と思ってしまいました。
バンド名も勿論ですが、例えば「ガストロンジャー」や「化ケモノ青年」なんて当時のテンションでつけられた言葉も
意味や愛着なんて後からついてくるもんで、今じゃ(少なくともファンの中では)すっかり定着している。
ならば今の勢いのまま「バビロニア大学」でも5年後、みんな「あのアルバム良かったよな」ってなるんじゃないか。
・・・と思ってしまう僕はやっぱり宮本が好きすぎるんでしょうか(笑)。


ナレーション「今回のアルバムはタイトなスケジュール、そんな中で宮本の集中力は極限まで上がった」。


宮「曲を作らないとみんなに・・・、その先にツアーがあるのは決まっている。その期日がある中に自分の思ってることをやるってのが
  ものっすごい密度の濃い時間だったんですよ」
千「それって宮本さん、全くゼロでこの音楽、このメロディに対してこっから生み出すのか、普段からレコーディングじゃ無いときに
  普段から何個か浮かべといて、これにちょうど当てはまるぞってなこともあるんですか?」
宮「そうです」
千「気になる単語とか」
宮「そうです」
千「気になるフレーズとかも何個か頭に浮かべておいてそれを落としてきたりとか」
宮「そうなんです!それが僕はMASTERPIECEと思った。というのは人って僕に限らずなんだけど、多分意識の上の喜怒哀楽以上に
  モノを感じてるんですよ。何かその締めきりがあるだとか、何か切迫感がある、追い込まれたときに・・・。
  俺一番分かりやすいのは、車をスピンさせたことがあって、そうするとですね、一気に集中力上がるわけですから
  スピンしながら「ああスピンしてるなあ・・・」ってゆっくりに感じるわけなんです」
千「はいはい」
宮「ところがあっという間のことなんですね。そういうのと一緒で人間多分普段使ってない能力がいっぱいあって。
  悲しみも喜びも全部身体で吸収してるってことがあるんですよ。それが集中力高まって、例えば4月13日まで何がなんでも
  仕上げなきゃならない、みんなに迷惑かけちゃう。自分もこれを出したいんだっていう想いもあって。
  そうすると凄く気持ちが高まる」
千「その状況で毎回毎回アルバム作るのって凄いことですよね」
蔦「すごい集中力ですよね」


最初の宮本の発言が端折りすぎなので、今回のツアーとアルバムのリリースについて別の媒体から引用します。Player No.557 宮本浩次インタビューより。

「実は6月にツアーをやることが前から決まっていて、それまでに必ずアルバムを出そうと思っていたんです。
 去年11月頃にスタッフやレコード会社の人とも会議をしたんですけど「慌てて出さなくてもいいんじゃないか?」という意見もありました。
 まあ、ツアーまでにアルバムを出さなくてもいいんですけど。
 『何しろ俺はそこまでアルバムを出したい』と言ったら、『じゃあ頑張りましょう!』と言ってくれた。
 だからある種、追い込んだんですね」

ツアーをやることは前々から決まっていて、アルバムは未定だった。けれどどうしてもツアーまでにアルバムを出したいという
宮本の強烈な想いがあって今回のMASTERPIECEリリースということになったようです。そして逆算的に自分たちを追い込んだ。


蔦「でも凄かったですよ、今回、宮本さん。神がかり的な。ノリにのってましたよ」
宮「(満面の笑みで)そうですか?」
蔦「凄いテンションが高かった。朝に『蔦谷さん、今日もいい歌録りましょう』みたいに」
宮「ああ、最後の『我が祈り』の時、楽しかった。蔦谷さんと二人で踊りながらやるみたいな」
千「(蔦谷さんに向かって)宮本さんとは・・・?」
蔦「五年くらい一緒にやらせて頂いて」
宮「六年前くらいに『笑顔の未来へ』って曲を蔦谷さんに頼んで、その時は弾き語りしか入れてないモノに返して貰って。
  ちょうどレコード会社が変わって、第一弾で、結構自分たちも新しいことをやろうとしてる時だったんですよ。
  実際だから丸投げしたんですよ。思い切って」
千「全部!」
宮「『笑顔の未来へ』。そしたら嬉しかったですねえ・・・、そのテープを聴いたときの」


『笑顔の未来へ』はリリース的には移籍後第二弾なのですが、当時は『俺たちの明日』とニコイチのような状態で作っていたようです。
そして先生はこの『笑顔の未来へのデモテープが返ってきたときの話』になると凄くいい笑顔になる(笑)。
いや、でも僕としてもこの曲は全然色褪せないというか、未だにライブであのイントロギターを聞く度に新鮮度があるんですよ。全く飽きない。


ここで一旦MCである蔦谷好位置さん特集に。
ナレーション「宮本浩次も絶賛する、音楽プロデューサー蔦谷好位置とは?」
改めて蔦谷さんの紹介と共に、Superflyの越智志帆さんや鹿野淳さんのコメントも。
鹿野さんに至っては「蔦谷さんは変態だと思います(笑)」。
「アーティストに熱を与えるプロデューサー」というコメントの時には「東京からまんまで宇宙」が流れる嬉しい演出。



スタジオ戻り。まだ宮本浩次居てくれた。っていうかまだまだ先生語ってくれそうです。


千「宮本さん、蔦谷さんの魅力ってのは?」
宮「凄いロマンティックなんですよ。評論家の鹿野さんが言ってたようにアーティストに自信を与えるって言ってたけど。
  『笑顔の未来へ』の時も自分で何度も何度もやり直して、そして最後に蔦谷さんと一緒に聞くじゃない。
  そうすると凄くやっぱりいい歌が録れてるんですよ。こういうきめ細かくて優しいんだよね」


なるほど。熱与えてマメで優しいならそりゃ蔦谷さん女性にもてるんだろうな、等々割とどうでもいいことを思っていると・・・。


千「さあここで蔦谷さんと宮本さんの二人に関わる秘密があるようなんですが・・・」



宮本浩次のヒミツ情報(2)
 蔦谷好位置宮本浩次に【結婚相手】について相談!?』
え、蔦谷さん、それ相談相手間違ってないか・・・、ととんでもなく失礼なことを思ってしまいました。


千「これはどういうことでしょう?」
蔦「これは凄く下らない話なんですけど(笑)。宮本さんドラゴンクエスト凄い好きで、で僕も好きで。
  時間があるとドラゴンクエスト5って再発されたのをやってたですよ。で、途中で結婚するイベントがあるんですよ。
  結婚する相手を三人の中から選ばないといけない訳。一人は最初からまあ無いだろうと。
  もう一人は幼なじみと・・・」
宮「良家の」
蔦「そう、良家の娘なんですよ。良家の娘と結婚するとスムーズにゲームが進むんですけど。
  やっぱり幼なじみとは凄い思い入れが詰まってて。それで一週間ぐらい出来なくなっちゃったんですよ、選べなくて。
  それで意を決して宮本さんに、どっちと・・・」
千「どっちでもええわ!!(笑)」 宮本ものっすごい笑顔。
蔦「いや凄い大事なことなんですよ。これ真剣に、母親とかにも相談して、宮本さんにも相談して」
千「宮本さんにも相談した、それで?」
蔦「速攻でビアンカがいいって。僕はビアンカ
宮「でもやっぱりビアンカがいいと思ったんですよ」 スタジオ爆笑。
蔦「ですよね!」
ニ「ビアンカはどっちなんですか?」
蔦「髪金髪な幼なじみ」
僕も話聞きながら「そりゃ幼なじみじゃないか」と思ってたので、なんだか嬉しい(笑)。愛だよ、愛。


千「今回蔦谷さん曲で言うとどれくらいMASTERPIECEには?」
蔦「そのまあ関わり方にも色々あるんですけど、一応6曲ほど関わらせて頂いて」
千「どうなんですか今回のアルバムは蔦谷さんから見て」
蔦「いや、凄いいいと思います。さっきも言いましたけど。熱力というか。宮本さんが弾き語りの曲とか、自分で全部やっちゃった曲とか。
 『蔦谷さん聞いてよ』ってスタジオで聞かせてくれて、凄い嬉しかったですね」
宮「『我が祈り』とかね」 ここで蔦谷さんと宮本、お互いに満面の笑み。
蔦「だから本当に自信を持って、いいレコーディングが出来てるんだなって感じました」
千「宮本さんどうですか?」  ボーッとしてる宮本。
千「どっか違うとこ行ってたでしょう?(笑)、本番中ですよ(笑)」
宮「なかなか一言では・・・。でも自信を持って歌を歌えたってのは、凄く。シンプルな歌とシンプルな演奏でやりたいって思っていたけれど
  それをちゃんと形に出来た、ええ」



ここで「大地のシンフォニー」PV。そしてエレカシ編は終わり「今年来る若手アーティスト」コーナーに。
(そしてそのロケ地とインタビューにタワーレコード新宿店が出て来ました)。



この番組は思っていた以上に、いや滅茶苦茶面白い!
レコーディングの熱い話もあれば、千原ジュニアさんがうまくかき回してくれて、お笑い的にも凄くいい循環になってて
でも蔦谷さんが加わってるので音楽的な話もあり、ドラクエの結婚相手の話もあり(笑)、内容濃すぎです。


エレカシ好きな人は勿論ですが、蔦谷好位置さんの番組なので、蔦谷さんファンならどう考えても必見な番組になりそうです。


今回の第一回(宮本浩次出演回)はまだ再放送があります。日曜日18:00〜、月曜日20:00〜です。
http://www.spaceshowertv.com/program/regular/mi6.html
放送で見た方が何十倍も面白いことは請け合いなので、環境ある方は是非。



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