エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

年末も、来年も「なんとかしろよ」

タイトルは『達者であれよ』より。この『達者であれよ』と『友達がいるのさ』はよくセットで聞いていて、宮本浩次が絞り出すような声で「なんとかしろよ」と叫んでいるのを聞くと「ああ、なんとかしないといけないな、いやなんとかなるのではないか」と思ってしまうのが不思議。宮本も決してせかしてる訳ではないんでしょうけどね。
この「扉」「風」の2アルバムは『1年で2枚出しなさいとレコード会社から言われてせかされて出したアルバム』と宮本は後日談で述べていますが、結果「締め切り」がよく出たパターンだと思うんです。人間誰しも締め切りないと動かないですからね(笑)。それは冗談としても「いついつまでに作らなきゃ」というモチベーションも大事だと思います。『夜と朝のあいだに....』も凄く好きな曲で、それこそ夜、散歩しながら聞いていますが、こちらは宮本はこう述べている。

単に夜中に詩が出来なくて、夜中に煮詰まって散歩して、家に帰ってきて。っていうだけの話なんだけど。それが成立したのがすげえ嬉しかったんだよな。レベルが低くて大変申し訳ないんだけど、自分の観念的な見合いとか、観念的な絶望とかじゃなくて、今のそのままをちゃんと歌えたんですよ。観念の絶望とかじゃなくて。思ってることをストレートに歌ったら、それが深遠な哲学以上の感動を与えるっていう、そういう人にいつも憧れてるんですけど、自分の言葉でそれができるといいなっていう。自分の基準でそれがちゃんと出せたら一番いいなっていう風には思えた。そういう曲はすごいシンプルなんだよね。
(ロッキングオンジャパン 2004年10月号より)

これも例えばエピック時代の「せかされてない時」では出来なかった、当時38歳の男が夜中を歩いていただけ(本人談)が、結果的には渋い感動を与える曲になるという経緯が面白い。耐震化の話も出ていて来年はどうなるか分かりませんが、暑い夏の野音あたりで聞きたい曲ですね。

  • 今年はほぼ後悔ない年だ。

まだ10日ぐらい残ってますが、今年はやりきった。仕事面においては想定以上の結果は得られたと思いますし、ブログで何回か取り上げた会社さんと大きい仕事をしているというのもやり甲斐がある。良い調子で一年を終えられたと思いますし、そんなことが堂々と言えるという有り難さ。色々な縁も感じて、「こういうことが世の中あるんだな」と泣き笑いした良い意味でバタバタした一年でした。ただ(ネガティブ思考では無くて)そんなに良いことは連続して続かないと思う。来年嫌なことばかりでも変に落胆しすぎないように、気持ちを常にニュートラルに持つことが大事ではないだろうか。良いことがあれば素直に喜んで、悪いことがあればうまく気持ちを切り替えて。将来的になんとか良いことがあるようにたゆまずに努力して、常に全力を出し切れるよう知力体力を鍛えるのがいい大人なのではないか、と思ったりもします。あとは健康維持がなにより大事。『どうせなら俺は笑いたい』という年男の一年の適当な総括でした。

  • そしてあと10日。

個人的には出川哲朗さんが紅白歌合戦のゲスト審査員というのが面白い。俺の子供の頃から汚れ役をずっとずっとやっていて、今じゃCM王というのも不思議。またナインティナインのオールナイトニッポンリスナーとしては、岡村隆史出川哲朗が揃って紅白歌合戦出るというのもなんとも(笑)。まあでも年末ってそういう「なんでもあり」なテンションになりつつありますよね。宮本浩次はもうリハーサル漬けなんでしょうけれど、去年とは違う角度でドキドキした大晦日を迎えそうです。

  • あとは新春ライブ。

1月4日の大阪に参戦予定。武道館はWOWOWで楽しむ予定です。秋冬を「コラボ」で挑んだ宮本浩次が、エレファントカシマシとしてどう2019年を幕開けるかに非常に注目しています。希望的観測でしかありませんが、どうしても期待してしまうのだ。宮本浩次が「やはり四人のエレファントカシマシが一番カッコいい」と叫ぶ姿を・・・。

赤羽からまんまで宇宙!

いや、もう記事を見て笑い泣きですよ。なんという愛が詰まった記事なのか。これは読んでるだけでお腹いっぱい、赤羽を散歩している気分になれますね!

dailyportalz.jp

石原たきびさんが宮本浩次にインタビューした記事は2回は見たことがあるのですが、もう1つあったとは、不覚。それはいいとしてもこの記事。最近の「北区赤羽、エレカシの全面推し」のサイドストーリーから、激シブの商店街、そして赤羽台団地まで、全速力で駆け抜けてます。

北区観光協会の杉山徳卓さんは語る。

「地元の人たちと地域活性化についてしょっちゅう話し合うんですが、酒の席で必ず出るのが『花火大会をやろう』という話。これは実現して、今年で7回目を迎えました」そして、もうひとつが「赤羽でエレカシのコンサートを行う」というプランだ。
「去年はエレカシの30周年だったでしょ。でも、コンサートをやるというのは想像以上に大変で、実現には至りませんでした。そこで思いついたのが、駅の発車メロディーエレカシの曲にするというアイデアです」

それで・・・。

「もちろん、今回の案件は奇跡と言っていいほどのレアケース。慎重に準備を進めたうえで実現にこぎつけたものです。今後も、地域や利用客から反対の声が上がったら即中止になる可能性もあります」

なんという愛リスク愛リターン。いやいやエレカシももっと活躍して、反対・中止どころか、他のホームまで広げる勢いで行きましょう!

坂を下ると弁天通りに出る。亀ヶ池弁天でエレカシ発車メロディーが永遠に続くことを祈願した。

石原たきびさんの地味ながらも深すぎる愛が泣かせる。

最後に石原さんはこう書く。

エレカシの曲が発車メロディーとして採用された経緯を聞けたうえに、図らずもゆかりのスポットをたっぷりと案内してもらえた。僕のエレカシ愛が伝わったがための厚遇だったのだろうか。

いやこれは完全に伝わってますよ。ライターの方に今更言うことではないですが、俺も「ワインディングロードPVへの旅」で(エレカシとは全然関係ない土地なのに)色々良くしてくれたのは、結局は「愛」なんだと思います。
orenomichi.hateblo.jp

orenomichi.hateblo.jp

この時も地元の人が沢山の情熱を込めて色々と教えてくれて、まあ多分「訳分からないけれど困っているこの人を助けてあげよう」というのはあったんだと思いますが(笑)、情熱と誠意と、最後は愛を込めれば世の中のことはなんとかなるんじゃないかとは思いました。それを仕事には生かせてないですけど。

それはどうでもいいとして、それこそ「風に吹かれて」を読むと、本当に赤羽の団地で育って「奴隷天国」「珍奇男」を放ちつつ青春を迎えた化ケモノ青年が、壮年期を経てここまで地元に受け入れられるというストーリーに感激を覚えざるを得ません。それは勿論エレファントカシマシの努力・活動あってのことですが、これらをもり立てる人たちの繋がり・絆というものも同時に強く感じます。

去年年末も紅白歌合戦に近づくにつれ盛り上がっていましたが、今年も期待以上の冬(東京からまんまで宇宙より)で年末を向かえそうです。惜しむらくはエレファントカシマシ4人で、いやそれは来年の楽しみに取っておきましょう。

十二月へと

  • 明日以外すべて燃やせ feat.宮本浩次 発売!

なんとも複雑です。そりゃメロディや歌詞は宮本とは違う世界観で、でも歌声は宮本浩次で、また椎名林檎さんとも毛色(?)が違っているので、なんと言えばいいんでしょう「いつもの馴染みのお店が華やかな場所に出店した」気分とでも言ったらいいんでしょうか。今日は「スッキリ!」にもインタビュー出演、そしてミュージックステーションに再度出演。これから十二月になって、両方のプロモーション、ライブ出演、そして紅白歌合戦宮本浩次は男稼業フル稼働。

今朝オンエアされた「スッキリ」での『スカパラ谷中敦さん・宮本浩次加藤浩次さん」のスペシャル対談の超ダイジェスト(敬称略)。

谷中「エレカシを好きなったきっかけは?」
加藤「本当に申し訳ないんですけど、本当に好きになったのは『俺たちの明日』。最近なんですよ。たまたま田舎に帰ったときに、高校時代の仲間に北海道で会って、一人が歌ったんですよ。僕が40代になったぐらいか30代後半ぐらい。そのときにあの歌詞が、野郎どもの『どうだいカミさんは元気か?』ってみんなの中の共通になったんですよね。それですげーいい歌だな、って、昔からのファンには悪いんですけど、そっからなんですよ」。
谷中「エレファントカシマシのトリビュートアルバムで『俺たちの明日』をスカパラ演奏で、高橋一生くんが歌って、発売前だったと思うんだけど、ショートメールで宮本君に『一生君の歌聞いた?よかったよね?』って送ったら『感動しました、彼は素晴らしいですね』って言いながら『羨ましいとも思ってしまいました』という一行が入っていて、それ読んだときに、もしかして俺らで歌いたいってことかなって舞い上がっちゃって、メンバーに話したら『それならやってもらおうよ』って。だから凄い大事な曲。『俺たちの明日』が僕らの今を作ってくれている」。

加藤「『俺たちの明日』で10代、20代、30代の歌詞が凄いグッと来ちゃって、40代50代を作って欲しい。先を作って欲しい、教えて欲しい。宮本さんに」。
宮本「男だったら両方出来ますよね。引きずり回して自由に向かう」。

加藤「宮本さん女性にもてたいってありますか?」
宮本「愚問っていうか当たり前っていうか・・」一同・スタジオも笑い。
宮本「例えば今日も電車に乗ってくるでしょ。原宿で降りると若い人がいっぱいいる。そうすっとね、年なのか分からないけれど、若い女の人って(肌が)ピッチピチですよ!あの美しさってもの凄いものがあって、それだけで若返る」


今後の夢・野望について
宮本「楽しい歌を歌えるよう一日一日やっていきたい。当たり前のことなんですけど」。
加藤「プライベートなことでは?」
宮本「あー・・・・・・、小金持ちになりたいですね」
加藤「十分、大金持ちじゃないですか。今、小金持ちには自分の中ではなってない?」
宮本「もうちょっとですよね、小金持ちまでには。もう一息努力が必要」

スタジオに戻り加藤浩次「宮本さんもうちょっと具体的に話してくれたんですよ、何平米の家に住みたいって」一同笑。「楽しかったですね、二人とも懐が広いですし、素直に入ってくれる。お酒入って無くて二時間こんなに話せるんだなって。カメラの存在忘れましたよ途中で」。

加藤浩次が「俺たちの明日」を絶賛(というか号泣) - エレカシブログ 俺の道
この「加藤浩次エレカシに嵌まる」ラジオが10年以上前とは!何度この書き起こしをセルフ引用したことだろう(そして、この音源は当時パソコンに保存してたのですが、買い換えの買い換えでデータがなくなってしまった・・・。極楽とんぼのファンなら持っているかもしれません。もしそんな方がいましたら是非連絡下さい)。

正直こんなに集まるとは思ってなかったんです。共同企画者(というより発案者)のまささんが専用サイトを使ってまとめてくれています。

note.mu

「シグナル」は自分でも一票入れたんですが(笑)、4票も入っている。他の方のオススメ曲、オススメ理由を聞いていると「なるほど!」とうなずくことが多いです。まだまだ、というかこれからドーンと募集していますので、ハッシュタグに#宮本からエレカシへ #林檎からエレカシへ #スカパラからエレカシへ #赤羽からエレカシへ か、このコメント欄でも結構です。教えて下さい!

これは痺れる!家のテレビに外部スピーカーでちびちび見ていますが、ドラムを叩く空気感、劇場のような色温度、生中継とは全く違うスイッチング(ちょっと頻繁な気もしますが)、ライブ映像化作品としては相当クオリティ高いと思います。またラストの「四月の風」での宮本浩次の涙で・・・。
そして嬉しいのがAmazonレポートだと、売り上げ比が7:3~8:2ぐらいでBlu-ray:DVDとなっていて、波が来た!と勝手に喜んでいます。寒い季節に熱い熱い映像はいかがでしょうか。

今年はいわゆる「獄中記」をいくつか読んでいますが、もれなく刑務所(拘置所)の大晦日はラジオ(テレビ)での紅白歌合戦が楽しめるらしい。そんな話を読みながら、この間も首都高から見える東京拘置所を見て考えてしまった。「何を思って聞いているんだろう」、そんなこと十人十色なのは分かってはいますが。泉谷しげるさんが2013年の紅白歌合戦

終盤の歌のサビで、観客らに「手拍子してんじゃね~」と睨みつけると、「テレビの向こうで紅白見てるお前ら、いいか。今年はいろいろあったろ。だから、きょうを自分のきょうにしろ」とテレビ越しに思いをぶつけた。
(中略)
最後はギターを投げる“パフォーマンス”も披露。歌唱後には手拍子について「あいつら、馬鹿だからさ! そんな恵まれた奴には歌いたくない。テレビの向こうで寂しく過ごしてる奴や、帰りたくても帰れない奴に歌ったんだから」と心境を告白。
【紅白】泉谷しげる「帰りたくても帰れないやつに歌った」 初出場で魂の熱唱 | ORICON NEWS

と叫んだ理由が今更分かった気がしたのだ。世界中どころか塀の中にも伝わる歌番組。去年は男たちの「今宵の月のように」、今年は椎名林檎さんとの「獣ゆく細道」。あらゆる人があらゆる場所であらゆる思いを持って聞く歌合戦、もう一ヶ月後です。