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エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシのファンブログ

MUSICA Vol.68とニコニコ生放送 鹿野淳さん×有泉智子さん

昨日はMUSICA Vol.68の発売日で、またbridgeの発売日でもあるのですが、二冊同時に買っちゃうと楽しみが減るので(笑)MUSICAだけ買ったら読む時間が無くて今日になってしまいました。
それで帰りの電車で読んでたら、まあ結構ハラハラする内容で、読んでたらいつの間にか下車駅乗り過ごしちゃったという。


ただインタビュー自体がストーリー性があるというか、野音の感想から始まって、徐々に二人のテンションが高まっていって、宮本も結構際どい発言をしていって、でもまた二人が会話するごとにお互いの理解が深まって、最後はハッピーエンド的な「さらに光に向かうぜ!」というラストでした。
案ずるより産むが易しで、是非一読してみて下さい。最後まで読むと安心というインタビューになってると思います。


そして今夜は「discord」のニコニコ生放送ということで、元MUSICA編集長にしてFACT社長でもある今回の宮本インタビュアーの鹿野淳さんと、現編集長の有泉智子さんが本号MUSICAについて好き勝手に話す、ということで視聴していました。
二人とも途中からお酒入りながらの雑談突っ込み合いのトークであっという間の二時間でした。



(注・上はキャプチャ画面のみなので、クリックしても動画は再生されません)。


ニコニコ動画なのでこんな感じで鹿野さんと有泉さんが時に熱く、時にグダグダに(笑)、上部にはMUSICA編集部からのメッセージも流れそして勿論リスナーからのコメントも表示され、それに対して二人もレスポンするという双方向形式。


また動く有泉智子さんを見るのははじめてなんですが可愛くてね、若い。仕事で会社で寝まくっている生活とか言ってましたけど可愛い。
鹿野さんはZepp Tokyoのライブでお見かけしたときもなんというか実年齢よりは肌も髪も凄く若くて、最前線のロックを聴いてて毎日刺激があるような仕事をしていると、激務の割には年齢は若いのかも知れません。
もっとも鹿野さんは編集長辞めちゃってからはヒマだからリスナーの家に行きたいとか言ってましたけど(笑)。


今月号のMUSICA特集なので、表紙のflumpoolサカナクション星野源に続きエレカシ宮本の話へ。



鹿 エレカシのインタビュー、取材をさせてもらうのは前から決まっていたんだけれど、野音の後で。
有 野音のちょうど10日後くらい。
鹿 みんなどう思ってたのか知りたいな。
有 ライジングサンのエレカシが本当に素晴らしかったですよね。
鹿 ロックストーリーズという番組を昨日まで関東でやってて、宮本さんに出て貰ったんだけど、どういうキッカケかというと。
  レッドツェッペリンのギタリストのジミー・ペイジエレカシのCDを渡して「日本にはこんな凄いバンドがあるんだ」ってね。
  そしたらジミー・ペイジが「俺らのCD渡してくれよ」ってレッドツェッペリンのCDにサインして、それをみやもっちゃんに渡して。
  それを宮本も凄く喜んでくれて。そしてジミー・ペイジが何年かぶりに来日ってことでインタビューして、終わった後に
  エレカシのCDを渡したらジミー・ペイジが覚えていて、「あ、おまえこのときの・・・」


・・・すっげえいい話をしているときになんと俺の録音ミス、途中切れてます、ホントにごめんなさい。
(この記事のコメント欄で補足して下さってる方がいらっしゃいます、多謝!)


鹿 (恐らく宮本に対しジミー・ペイジが)この番組に出るよって話になって、ロックストーリーズに出たということなんです。
  野音が終わった後で、また歌っちゃったから耳の状態もそんなに良くなくて、一進一退の毎日を過ごしているよっていう
  そういう正直なリアルな気持ちを聞いてきましたっていうインタビューです。
有 ・・・まさに本音、まさに本音が出ていて、読んでいて正直泣けました。
鹿 泣けた。
有 はい。
鹿 よかった。よかったって別に泣くってことがいいことじゃないんだけど。
有 宮本さんについては今回に限らず本当に凄いなといつも思っていることがあって。
  インタビューって録ったものを文字にするじゃないですか。エレカシについては私が起こすことが多いんですけど。
  自分の過去の曲たちを話すときに、歌詞が本当につっかからないでとうとうと出てくるじゃないですか。
鹿 そうなんだよね、凄いよね。
有 これって相当凄いと思っていて、今回も野音花男とかをやった時の想いとかを語ってるんですけど、その時も歌詞がとうとうと出てきて。
  相当素晴らしいなと思うんですけど、今の心境とこれからに向けて、生々しく語られていて。
  このインタビューの直後に(写真の)撮影をしたんですけど、凄くね、話をしたことが宮本さんにとってもいい機会になったようで。


宮本インタビューの現場なんて勿論見たことが無いんですが、なんとなくこの光景が思い浮かぶような気がします。
話し言葉とかは詰まったりとかしても、でも歌の部分、歌詞の部分については別人のようにスラスラと出てくるというのは本当に歌詞について気持ちを込めて書いて、レコーディングしてライブで歌ったりすると、もうDNAに刻まれるくらいに歌詞が身体にしみ込んで、新曲は勿論、昔の歌詞だろうと瞬時にとうとうと出てくるのかな、と聞きながら思いました。


鹿 22時過ぎたから(お酒)行っちゃってもいいですか?乾杯。
有 まだ全然読めなかった、なんか辛かった。でも読んだら辛くないです。
鹿 読んだら辛くない?
有 なんか本当に生々しいのでそういう意味では凄く心情がダイレクトが分かるし。


この後「MUSICAの文章は痛いと言われるけれど、それは凄い褒め言葉で、熱く書いているとどんどん痛くなる。それこそがリスナーとアーティストとのコミュニケーションなんじゃないだろうか」というようなことを鹿野さん。
まさしく「ズレてる方がいい」の世界ですよね。痛い文章大好きですよ、下手に醒めてる奴らは置いて行って、熱く行きましょう。


有 「社長(鹿野さん)は接骨院行きすぎですって」
鹿 そんな社員はクビだ(笑)。


有 言葉にウソが無いと思うということを言われるのが本当に嬉しい。
鹿 そういうことも全部さ、エレカシの宮本さんみたいに、こうやって今の自分の状態と気持ちっていうのを全部ね、自分の言葉にして
  インタビューで出してくれるっていう人がいるから、俺たちもそういうことが出来るっていうことでね。有泉ちゃん泣いてる?
有 泣いてないですよ。
鹿 泣いてるように見える。エレカシの話になると本当に泣くよね。エレカシの武道館やってる時で泣かなかったことないよね。
有 武道館っていうかエレカシのライブで泣かなかったことが一回もないですね。
鹿 アイシャドーとかかなり濃いめに入れてるんだろうけれどいつも真っ黒よ。
有 しょうがないですよね、それは・・・。
  でも言葉って本当にそうで、私たちが書く言葉がアーティストの言葉として世の中に出て行くじゃ無いですか。
  これって非常に重いことで、それこそ宮本さんですよ。その重さを凄く認識させられたのは。
  私22歳ぐらいの時にこの業界に入ってすぐに、はじめて一人の編集を手掛けたのが宮本さんなんですよね。
  「東京の空」っていうロッキングオンの本で。bridgeやJAPANで書かれていた宮本さんの随筆集を一冊にまとめて。
  その新規コンテンツとして宮本さんのそれまでの半生というか昔のことを振り返るインタビューを入れたんですけど
  その時に、「著者・宮本浩次」って出るじゃ無いですか、でも喋ってる文章を文字にするのは私の仕事で。
  でも世の中に出ていくときは宮本浩次の言葉として世の中に出て行くと。それで「てにをは」まで一緒に電話で。
  実際にお会いする時間がなかったもので、二人で原稿を手元に持ちながら頭から音読していって「ここはこうした方が良い」って。
  宮本さんがふと『本当に面倒くさい作業に付き合わせちゃってごめんね、だけど俺の言葉として出て行くものだから
  その言葉について自分はとても責任がある』と言われて、それが結構今までインタビュー原稿を作る際の軸になっている部分があって。
鹿 僕らさ、正直か嘘つきかって分からないよね。アーティストの言葉を100%代弁しているわけじゃない、こっち側の想いも完璧入ってる。
有 そうですね。
鹿 それは僕らはアーティストじゃ無いけれど表現をしちゃっている訳じゃない。それを余計なものだという人と永遠と戦っている。
  それをウソだと、それを作り事だと言われたらそうだと思うし。僕らの気持ちの入った作り事が人にとって正直なものと思われるのか
  嘘くさくて軽いことだと思われるのか、永遠に勝負してるって感じだよね。



最初の「東京の空」の宮本の言葉の責任部分でもう見ながら胸が詰まっちゃって。
宮本が書くことを本当に神聖なものだと思って単語一つ、てにをはまでにこだわって責任持って作っている。
それでその言葉を本当に大切なものだを思って作っているというのは、その前の「インタビューでも歌詞がとうとうと出てくる」の部分と当然繋がっていて、一つ一つ職人気質で考えに考え抜いて作っていくという宮本の創作に対する姿勢が窺えて、こっちの胸まで熱くなる。
ただその姿勢は想像しただけでも相当疲れるんじゃ無いかと思います。
ライターの人だってそこまで責任感を持ってる人は多分ごく一部で、多くのインタビューは流れ作業のように世に出て行く。
世のマスコミ嫌いと言われるアーティストや芸能人は、別に最初からマスコミが嫌いなのでは無く、こういうのが連続された結果マスコミ嫌いになってしまったんじゃないだろうか。


後半の鹿野さんの「メディアの書き手としての責任、嘘つきか正直か」というジレンマも結局、責任感や熱意の積み重ねで信頼を得られるんだと思います。
無責任にガーッと適当に言葉を替えたり真意を読み取れずに色々書いていたら、最初の方はそういうのが読者にはバレなくてもそうこうとを連続していれば、お金払って雑誌を買っている熱心な読者はきっとそういうことをどこかで感じ取る。
逆に言葉一つ一つに気を遣って責任感や熱意を背負って文章を書いていれば、すぐには読者に分かってもらえないかもしれないけれどちょっとずつでも信頼を積み重ねていけば、読んでいる人も「この雑誌、ライターさんは信用できる」ということを感じ取ってじゃあMUSICAは信頼出来る、例えばJAPANは信頼出来る、鹿野さんは信頼出来るというサイクルに繋がっていて、当然そういったことは
第一当事者であるアーティストも感じ取って、鹿野さんの取材・文章ならOKですという好循環に繋がっていくんだと思います。
そういう文書は一見「痛く」見えたとしても、それこそアーティストと読者を繋げる音楽雑誌やジャーナリズムの使命でもあるし役割でもあるし、本質的にはジャーナリズムのやり甲斐の根源なんじゃないでしょうか。
そして読者とアーティストと架け橋となることが出来たら、鹿野さんも仕事として以上の熱い感動を覚えるんだと思います。


長くなりましたが、一言で言っちゃえば「破壊されんだよ ダメなもんは全部」というガストロンジャーの歌詞に答えが出ているような気がします。


MUSICAの次号はandymoriさんの特集もあり、そして会話にはplentyさんの名前も出て、フェイスさん好きにはたまらない雑誌だと思います。
今後もこのニコ生の放送は発行後月に一回予定していて、今後ともお楽しみに!ということでした。


ただ放送スケジュールが発行翌日というのはちょっと急すぎる感もあります。
放送中も「みんな感想なかなかくれないなあ」と鹿野さんが言ってるんですが、発行翌日だとまだそういう熱い文章は読み切れない(笑)。
あと物理的にMUSICAがまだ本屋さんに置かれてないという地域の方も多くて、今日記事の感想をくれと言われても、まだ記事を読み込めてない。
そしてニコ動のコメント欄ではとても書き切れない感想を持った読者の人が多いんだと思います。
一通り読んで、それで雑誌へのテンションが高い、発行後一週間後ぐらいかいいかも、と個人的には思います。


でも上記キャプチャ画面の通り、少なくともMUSICA編集部ではアンケートハガキは全部を回し読みしているとのことなので俺も今号についてはハガキで感想を書いてみたいと思います。


誌面の裏話、サイドストーリーをお酒を片手に、そしてナマなのでリスナーからのコメントを見ながら、時にそれに答えるという双方向さが初回から出ていて相当面白かったです。ありがとうお二人!これからも期待してます。


ニコニコ動画 discordチャンネル
http://ch.nicovideo.jp/channel/discord