エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

エレファントカシマシ 「新堂本兄弟」出演

やや深夜だけれど、ゴールデン全国放送の音楽バラエティ出演ということで、なんだか見てるこちらがドキドキする・・・。


「本日のゲストはエレファントカシマシ 宮本浩次の波瀾万丈の人生を総まとめ!!」


堂本光一さん「本日のゲストはエレフィアン・・・、エレファントカシマシの皆さんです」
光一さん10年前の出演の時もこの部分を噛んで、剛さんに突っ込まれてたような(笑)。
「10年ぶりの出演ということで。トーク番組に出られるというのも久しぶりで・・・」
宮本「こんなに暖かく見守られてねえ・・・」
光一さん「変わってねえ〜!(笑)」
宮本「年も45歳になりまして・・・」
(スタジオ中「見えない!」の声)
カメラとモニターを使って「自分の肌チェック」をする宮本。今はHDだからよく映るはず。白髪がちらほら。


光一さん「宮本さん10年前と何が一番変わりました?」
宮本「あ、いやーっ、本質では変わらないと思うんですが、バンドも30年くらいなんすよ。
バンドとして今までやってきたことをある程度俯瞰して見られるようになってきたんですよ。
ロマン、若い頃はロマンの方がでかかった、それが若干リアルな大地に足を踏んで歩いて行くって感覚を・・・」
(「足を」と「踏んで」の間に編集された痕があるので、相当回りくどく説明したと思われます)。
西川貴教さん「大事なことが何一つ伝わらない!!」「要旨が伝わらない」。
堂本剛さん「光よりも速い物質が・・・」、「違うわ!」スタジオからの突っ込み(笑)


宮本浩次の波瀾万丈人生」というフリップが出て、まあ今までの宮本の人生一覧が出てきます。

  • まずは「小学生でデビュ−」ということで、みんなのうた「はじめての僕デス」が流れる。

宮本なんとも言えない顔で聞き入る。宮本「ちょっと鼻につくというか生意気そうな声だなあと思っちゃって」。
「・・・そうですね、自分の頃の子供の写真を見るような感じじゃないですか」
西川さん「ちょっと気恥ずかしいモノもありながら」
宮本「そうですね、もうちょっと自分のこと可愛いと思っていたんだけれども意外と普通だった。
(立ち上がり)もうちょっと上手く歌えていると思っていたんだけど、ちょっと上手く歌おうとしている・・・」。


その後小学校五年生の時の「牛乳鼻ちょうちん事件」とか(笑)、まあでもこんなの子供の頃はみんなありますよね。
中一の「いちご牛乳事件」はテレビ雑誌には掲載されるも、オンエアされず。

光一さん「これは宮本さんからやらない?やらないと誘った訳ですか?」
宮本、石君の頬をつねりながら「いや多分何でバンドやったかどうか・・・」、トミと成ちゃんに確認する仕草。
スタジオ総突っ込み「なんでメンバーをつねった?メンバーも何故それを受け入れるんですか?(笑)」
いやすみません、ファンももう慣れっこなんです(笑)、宮本なりの照れ隠し、愛情表現すから。
宮本「最後に合唱団に行ってたの知ってて・・・」石君をつつく先生、西川さん「突かないで下さい(笑)」。
剛さん「最後に(石君が)血が出ないのが心配・・・(笑)」。

  • 高校生の宮本「反復横跳びが好きな太宰治が好きの少年」。

「反復横跳びで凄い記録が出ちゃった」というような話。
剛さん「ニュートリノね!」
宮本「・・・(沈黙)、ごめんなさい、それで・・・」スタジオ大こけ、吉本新喜劇のような光景だ。
スタジオ中「ニュートリノ挟むから!」
宮本「太宰治を十何時間読むという、中身はわかんなくて文字だけはもとりあえず読むという」。
「中学校高学年とか高校生とか新聞読み出したり男の子は。生き様とか考えるじゃないですか」。
「そうすると小説家とかの人生観とかに憧れるというか、どういう人生歩んでいくんだろうと考えると
 なんか美学じゃないですけど、あるじゃないですか?」
高見沢さん「ロックミュージシャンに通じるモノがあったかもしれないね」
宮本「そうですね、(なるほどといった感じで)そうかもしれませんね」
これは凄く分かるなあ、ってか俺なんて今だってそうですし、その面影を宮本に見てるのかもしれません。


西川さん「すごい印象的だったのが、クリップで(孤独の旅人)セットをどんどん壊していく(花畑をひっくり返す)
凄いエキセントリックなイメージがありました」
これは僕も初見の時はビックリしたなあ・・・。
光一さん「お客さんがわーっと言ってると『うるせぇ!』ってこう、黙らせる」
光一さん「俺もそれよく言うんですけど・・・(笑)、多分それとはタイプの違ったやり方だと思います」
剛さん「オマエ(光一さん)なんかは拳銃突きつけてるからな」
光一さん「俺そのものが拳銃みたいなものだから!」さすがジャニーズ。
西川さん「甘やかしすぎだよ!」と突っ込み。良い意味でのバラエティの流れ、ミヤモト取り残されないか・・・。


光一さん「宮本さんがお客さんに対して『うるせえ!』って切れること、これの真意は?」
宮本「あー、あのこれは難しいところで、今でも悩むんですけど、こうやっていると恥ずかしいしさ、お客さんも
こう手拍子とかしたくなって、一つの型として、それは今ではそういうものだし、でも最初はそういうのが
そらぞらしいと思っちゃって・・・、(観客に向かって)みんなのこと言ってるんじゃないよ?(スタジオ笑)。
若いとき、10代後半の時はお客さん4人とか友達とかしか来なくて、そういう時は本気で手拍子してるのか
疑心になっちゃって。手拍子したくない人はしなくていいよっていうニュアンスだったんです」。
売れてないころのミュージシャンてのは心の奥ではそう思ってて、でも態度にはなかなか出さないと思うんですが
(てか態度に出したら見事に逆効果になってしまう)、宮本は純すぎるというか歯止めが効かないというか
それが良い意味ではロック歌手の衝動性になってるんでしょうが、悪く受け取られるとトラブルにもなるのかもしれません。
宮本「だからその(意味不明な沈黙)・・・・・・・・・」スタジオ大コケ。
光一さん「でもおっしゃってることは分からないでもないですね」。

  • 23歳 古道具屋で買い集めた火鉢を10個所有  剛さん「あっ、いいですね」

暖房器具として使用していたら一酸化炭素中毒。会場騒然そして笑。「換気しないと!」
宮本(目がおかしくなりながら)「んー・・・、みなさん火鉢って知ってますか?団地で一人暮らししてたんだけど密閉度が高くて
昔の家ってのは天井が高くて空気の入れ換えが自然と出来るんですよ。でも団地だから密閉度が高いんですよ凄く。
そこで夜中の三時まで本を読んでから寝るっていう生活をしていたら、頭が痛えなあと思って、風邪かなあって思ってたら
ドーンと頭痛くなってきて、医者に行ったら『それ一酸化炭素中毒だから、やめたほうがいいよ』って言われて」。

  • 25歳の時 彼女の誕生日に「図書券」をプレゼントするも全く喜んでくれずにカルチャーショック。会場大爆笑。

宮本「自分が本が好きだから、喜んでくれるだろうと思って、したら全く喜ばないわけ。女の子らしい気持ちになれる
ものがほしいじゃない?理屈じゃわかるんだけれども、(宮本やおら立ち上がって)それでもねえ・・・
『なんか親戚のおじさんみたい・・・』って言われちゃって」。
その後高橋みなみさんと光一さんのプレゼントトークが続くも、先生全く興味なく。

  • 1994年 27歳の時にレコード会社との契約解除 (当時の)事務所も解散

 一年半の浪人生活は「中国語講座」と「ドラクエ」に費やす。 会場笑。

宮本「嬉しかったですね、テレビのドラマの歌だったんだけど見ない見ないと思ってて、でもやっぱりね自分の歌が
9時から流れてきて、「くだらねえと〜」って、嬉しかったね〜!(しみじみと)」
宮本「でもね、これ(人生総まとめフリップ)見ながら色々思い出しちゃって、たいしたことじゃないんだけど
自分の・・・、(また立ち上がってお客さんにオーバーアクションで)すみませんね皆さん」。
宮本、剛さんに向かって「ありますよね?嬉しいこと(アップダウンのアクション)」
剛さん「ありますけど、さっきから(石君が)椅子みたいになってて、これは救出せなあかんなと」(笑)。
宮本にとって石君は相棒以上に精神安定剤、心のよりどころ、居なきゃいけない人すから。

  • 33歳で車の免許を取得、愛車はポルシェ、一ヶ月で7000km走ったことも。
  • 37歳で財産を持ち逃げされ、大切な愛車ポルシェ・古書を売り払う。

この項目を見ると僕も相当ドキドキしてしまう、これ触れちゃっていいんだな?乗り越えたんだな?みたいな。


「何が起きたんですか?順風満帆に7000kmも走ってたのに?」
宮本「財産ちゅうほどでも・・・、貯金全部。その人どこかで見てたら悪いんですけど」。スタジオ中「悪くないですよ!」
宮本「これね、日本人特有のあきらめがあるというか、俺が悪いと思っちゃう。その3000円だけ床に貯金通帳置いてあるという。
   俺もバカなんだけど、通帳とか渡しちゃった、訳分かんないから、ちゃんとした人だって聞いてたから」。
光一さん「なるほど、確かにお金のことって難しいもんですもんね」
光一さん「残った金額はどれくらいだったですか?」
宮本「3000円」会場に悲鳴。
宮本「それでいろんな支払いとかあるじゃないですか?しょうがないから車とかも売って・・・。
   まだ37だから、もっと色んな人が居ると思うんですけど、(立ち上がりながら)俺の話だからいいですよね?」会場笑。
宮本「ちょうど一週間ぐらい堪えました、実は」。周りから「一週間!?」
宮本「結構ね、いろんなことあったから何とかなると」
高見沢さん「悲観的じゃないってこと?」
宮本「割とね、なんか別に一週間ぐらいで立ち上がっちゃうんですよ」
『愛しい人俺は結構都合良く出来てるんだ どんな悲しみからも 立ち上がるのさ』という「笑顔の未来へ」の歌詞が浮かぶ。


宮本「それで、だか、うーん・・・・・・」。
周りから「風船が抜ける感じ、しゅう〜」。



画面一変、「今宵の月のように」スタジオ生演奏。「新堂本兄弟」出演者がオールスターで。


その後は吉田拓郎さん作詞作曲の「危険な関係」をKinKi Kidsさんが披露。
「ワインディングロード」のPVちょこっと流れて、告知もされて終了。
どうせなら新曲「ワインディングロード」をやってほしいかとちょっと思ったり。
そして冷静に見ると、宮本以外のメンバー一切喋らずですね(笑)、いつものことですけど。



久々に音楽バラエティを見て「相変わらず変なボーカルだな」と思った方や、初めてエレカシを見て
同じように感じた方が沢山いると思うんですが、よければエレカシ・宮本の「音楽への本気っぷり」
「ライブも曲も全力すぎるほどに全力投球」「ひねらない真っ直ぐ過ぎる『侍』っぷり」を見て貰えればと思います。



今年3月から6月まで行ったツアーの最終日、JCBホールでの模様。



その全国ツアーのドキュメンタリーダイジェスト映像。



来週出る「ROCK'N ROLL BAND FES & EVENT LIVE HISTORY 1988-2011」DVDのダイジェスト映像。



同じく来週出るシングル「ワインディングロード」のショートバージョンです。


今年前半に行われた、本当に気合いが入って、45歳のおじさん四人が全国を回って
各地に「心に火を灯す」ライブのオフィシャルダイジェストへのリンクです。


もう何がキッカケだっていいと思うんです、僕だって最初にエレカシを知ったのは「HEY!HEY!HEY!」の
爆笑連続のトークでしたから。それから9年経って周りが引くほどのファンになっちゃいましたから。
でも実際に生のエレカシの音楽に、ライブに触れてみると、そこには音楽に、ロックに真剣過ぎるほどに
立ち向かう宮本、石君、成ちゃん、トミの四人の姿がありました。
あのバラエティでは変なことしか言わない宮本が、真剣にオーディエンスに白目をむいて全力で歌っている
そしてお客さんは真剣にそれを受け止め、レスポンスしている。これは僕にとっては相当驚きの光景でした。


上の方で書いてることの重複なんですが、宮本浩次は純粋すぎて、時に暴発したり、意味不明のことを
言うと思うんですが、それが前へのパワーになれば、ロック史上類を見ないほどの衝動性だったり
爆発力を生み出すという確信を持っています。


もし今回の放送でエレカシ宮本浩次に興味を持ってくれる人が居るならば、上のYouTubeでも
新曲のダイジェストでも何でもいいので、触れて、聞いて欲しいです。
ある種極端かもしれませんが、本当にとんでもないロックバンドだと思っています。





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