エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

しじまのアナログコミュニケーション

のっけから書いちゃうと、僕はこういうブログや何やらのようなデジタル的なモノが大好き人間なんです。
新しもの好きだし、最先端サービスは無意味に使いたい。ソニーの初期ロットも果敢にチャレンジします(笑)。


けれど自戒を込めまくりで言うと、最近はデジタルが行きすぎてる感じがします。
例えばわからないことや単語が出てくると、昔なら本や辞書で調べたり、友達に聞いたりしたんでしょうけど
最近は迷うことなく「Google一択」。ネットでパパッと答えが出てしまう。挙句僕ぐらい重症になってしまうと
分からない単語が出た時点で頭の中でGoogleの検索結果をある程度予想してしまう。これはヤバイ・・・。


当たり前のことなんですが、昔の人はこれよりもずっと苦労して、調べ物をして、人に聞いてやっと答えを得たのだろう。
そういうアナログコミュニケーションにも絶対に利点はあって、より人間関係を深められると思うんです。
分からないことを聞いたついでに「最近調子はどうよ?」「久々だね、たまにゃ遊びに行こうか」
「こないだはありがとう」「なあに、それぐらいいいってことよ」そんな会話が目に浮かぶ。
今の行き過ぎたデジタル社会からすると「無駄」に思われることかもしれないけれど、そこから生まれるものは大きいはず。


そしてこのブログもそうなんですが、文章を書くのだってデジタル化が進みすぎてしまっている。
パソコンだと後から文章の付け足しも改変も簡単なので勢いのままにバーッと書けるんですよね。
でも手書きの場合はそうはいかない。万年筆だってボールペンだって一度書いてしまったら簡単には直すことは出来ない。
なので頭の中で相当推敲する。それこそ脳内をWordや一太郎よろしく(無理なんですけど)文章の流れを考える。
そう考えるとオール手書きの昔の作家は偉大だ。頭の中に文章をバーッと考えて、原稿用紙に書いてしまうのは中々凄い。
と、同じようなことを宮本浩次も「扉の向こう」で言っていた。
(いや逆に下記の宮本の発言に影響を受けて、僕は上のように思ったのでしょう)。

宮本『作家の原稿って凄いなと思ったんですけど、直してないですよね、だからバーっと一気に書いて』
熊谷昭さん『万年筆やペンで書いちゃってね』
宮本『そう、ちょっとだけ直して、バーッと。考えて浮かんだら書いてっちゃうんだろうね』
熊谷昭さん『時間どおりに出てくんだね、凄いよね』
宮本『うん』

宮本はパソコンではなく、自分の歌詞がまとまってない大学ノートを指して言ってるんですが、この考えはパソコンが
普及した今だからこそまた生きてくると思うんです。
(勿論今のパソコン書きをどうこう言うつもりではなく、僕の好きな伊坂幸太郎さんもパソコン書きです)。


その極端なデジタル化の反動からか、最近は手紙を書くようにしてるんです。
「この漢字なんだっけ」と手が止まって時間がかかることは百も承知なのですが、その時間が案外無駄にならないというか
例えば机の上に便箋を前にして考えて居ると、推敲してペンを動かす手が止まっているときとかにその手紙の受け手のことが頭に浮かんで
「そういやあの時にもお世話になったなあ」「ご家族は元気だろうか」「日本語としてこういう表現もいいかも」と色々考える。


そして書き終えて見直しをして封をして、切手を貼って、最後に「無事届きますように」と心の中で少し祈ってポストに入れる。
最後は日本郵便の宣伝みたいですが(笑)、最近はこんなことを考えて、色んな想いを込めて手紙を書いたりしてます。


そりゃ時間的には凄く手間取ってしまうんですが、もしかしたらその分気持ちが伝わるかもしれない。
相手とより深くわかり合えるかもしれない、次会ったときにまた深い人間関係を築けるかもしれない。


そんなこと想いながら様々なことを考えて、色々手紙を書いています。


デジタルもパソコンもメールもいいだろうけど、アナログコミュニケーションもいいぜ。


また、手紙を書こう。




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このボールペンはインクがサラサラと出て、相当気に入ってて、いつも見つけたときにはまとめ買いしてるんです。
それでAmazonで久々に見てたら同じようなレビューを書いてる人が居るなと思ったら、昔自分が書いたレビューでした(笑)。