エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

冬支度済まぬ赤羽の街

赤羽をぶらぶら散歩してきました。



静勝寺までの道のり。午前中は雨が降っていましたが、午後は雨も上がり最終的には青空になっていました。



今年は紅葉が遅いのか、師走になってもまだ綺麗な紅葉を見ることが出来ます。



赤羽に行くのは年に一回程度なのですが、行く度に開発が進んでいて、今日も土曜日なのに重機がガンガン旧赤羽台団地を解体している。
赤羽台団地には遺跡があるらしく、解体と同時に発掘調査をしています。写真左側がおそらくその作業だと思われます。


こちらはアクリルボード越しの撮影なので、水滴写っちゃってます。


やや心配になって「桜の花、舞い上がる道を」のPVロケ地となった坂道へ急いでみると・・・。



こちらは無事でした。紅葉の落ち葉が舞い上がっていました。



坂道を「宮本視点」から。路面には雨の跡が残っていて、午後には出てきた太陽と相まってキラキラしていました。



今度ベスト盤でまた何度も見ることになるであろう「桜の花、舞い上がる道を」PV。懐かしい!



ただ団地の商店街は閉店ラッシュで、通るお店通るお店に「50年間のご愛顧本当にありがとうございました」という張り紙が
貼ってあってかなり寂しい。けれど歩いていると・・・。



商店街の中に人が集まっている不思議なカフェがあり、入ってみると赤羽の今昔の写真や現物が並んでいて、お茶も出してくれます(50円)。



聞いてみると東大と日本女子大の建築に興味のある学生さんが集まって、地元の人達が集まる場所をボランティア的に作っているそうです。
今日は何の予定も立てず赤羽に行ったのですが、このカフェは毎週土曜日の13時から17時までの限定で開けているということで
本当にいいタイミングで開店の時に伺うことが出来ました。



昔の団地の立体模型が出来ていて、来た人が思い出と共にピンを立てている。
もう封鎖されている団地の跡には「エレカシのボーカルが住んでいた」というピンも(真偽分かりません)。




赤羽台団地は建築学的にも勉強できるポイントらしく、資料揃えたり、地元の人が集まれる場所を作っているそうです。
今日はたまたま昔、団地でガスの検針をしている女性の方がいらして、赤羽昔話をかなり聞くことが出来ました。



今、この女性が作っているという足の下履きです。手作りだけあってかなり頑丈でかつカラフルでした。


昔は赤羽台団地の中を一日400戸のガスメーターを検針してたそうなので、どう考えても少年・宮本浩次、青年・宮本浩次
何度もすれ違ってるはずだよなあ、とお話し聞きながらそんなことを考えていました。
そして話の最後の方は都知事選に(笑)。話は飛び飛びでしたけど「ザ・世間話」という感じでかなり面白かったです。


昔はこういう場所、ご近所の方が何気なく集まって他愛も無いことを話せる場所が沢山あったんでしょうけど
最近は場所すらなくなっちゃって。でもやっぱり人と話すということは(疲れることもあるでしょうけど)
脳がフル回転されて、それで色んな考えに触れられて、そこから人との出会いが始まったりするんだと思います。


この場所は本当にオープンスペースなので、「エレカシのカフェでも展示会でも何やってもいいです」と言われました(笑)。
「パソコン持ち込んで映像流したり、エレカシの昔の雑誌やグッズを揃えてファンの人とお茶飲んでも?(笑)」「どうぞどうぞ!(笑)」。
ただ現在の場所でのカフェオープンは来年三月まで、それ以降は別の場所に移転するということでした。
(この場所は昔は肉屋さんだったそうで、確かに店の奥に行くと業務用冷蔵庫の跡などがありました)。


このカフェを主宰している赤羽台プラスさんの住所、ホームページ、ブログ、Twitterのアドレスです。

あつまリビング
東京都北区赤羽台1丁目6-50-117,118
(赤羽台団地商店街内)


http://keikaku.arch.t.u-tokyo.ac.jp/akapla/


http://d.hatena.ne.jp/akapla/


https://twitter.com/akabanedai_plus

お世辞でもなんでもなく、こういう活動は地味かも知れませんが凄く面白くて、今日も色んな人が寄っては世間話をして
僕のような一見さんよそ者も温かく迎えてくれて、こういう場所から発せられる可能性はかなり大きいと思います。



50円という凄い安価で赤羽台団地のポストカードが販売されていたので、そのうちの二枚購入。



もうこの商店街も取り壊し寸前で、殆どのお店が閉まっていました。


赤羽台団地は今は本当に激動の時期で、昔ながらの団地はあり、でも老朽化しているので取り壊され、新しいUR賃貸住宅
マンションに生まれ変わり、そして昔の遺跡を発掘するというまさに「乱立する文明のはざま」です。
ただこれはこれでしょうがないというか、街や建物も移り変わるのは必然で、そのラッシュがたまたま今なだけなんだと思います。
そういう中でも上のような暖かいカフェがあって、そこで行き交う人のコミュニケーションというのは変わらないはず。


左は取り壊し寸前の団地(もう入口も封鎖されていて入ることすら出来ない)、奥が新築マンション、上の写真のような真新しいショッピングモールも。



駅までの帰り道。舞い散る銀杏の落ち葉が鮮やか、そして人が行き交う度にその勢いで舞い上がってました。



駅前「lalaガーデン」商店街アーケードの中の宮本浩次行きつけだった純喫茶「デア」も元気に営業中でした。


屋外の写真にはGPS情報が入ってます。写真をクリックして緯度経度の数字部分をクリックすればGoogleマップが開くはずです。参考になれば。


赤羽と赤羽台団地の風景は日に日に変わっていくようなので、まさに「行きたいときが行きどき」なんだと思います。