エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

きくちPさん×近田春夫さん×宮本浩次

回遊魚のようにあちこち仕事をして帰ってきては、週末寝て過ごすという非常に悪い生活を送ってます。


まあいいや、フジテレビNEXTでの「きくちから」。きくちPが徹底的に対象者にインタビューをする番組なのですが、そこに宮本浩次が登場。

音楽評論家の近田春夫さんは、たまに自分の記事で「昔、テレビの収録でエレカシ宮本とケンカ寸前までいったことがあった。結局オンエアされなかったけれど、あれはあれで面白かった」的なことを書くことがありますが、今回その謎(?)が今の時期になって、そしてこのインタビューで割と明らかになりました。

以下、きくちPさんは「き」、宮本浩次は「宮」で。(どうでもいいけれど、きくちPの声は水曜どうでしょうのうれしーの声にちょっと似ている)。
二人とも「あの話していいのかな?」的なジャブを打ちながらの「あの話」スタート。

宮 久しぶりにきくちさんが「悲しみの果て」で出てきて、よしこれでフジテレビの番組っていう時に呼んで頂いて、近田(春夫)さんがやられている番組に呼んでいただいて、僕そん時に、後で観ると完全に僕がちょっとアレだったんですけど、せっかくの機会を台無しにしてしまいまして。

き あれを語っていいんだったら本当に。あれで何か宮本浩次を好きになった。

宮 そうですか(笑)。でも50歳、こないだラジオ局で15年ぶりぐらいに近田さんに会って「失礼しました」と言ったら、『いやいやいいんだよ宮本君!』って言ってくれて。よかったですよ、はい。失礼な。

き 『MUSIC CLAMP』って小室さんとかが出ていた番組の二年目の時に「Coming Soon」ってコーナーで悲しみの果てを生演奏で録って、そこでエレカシじゃなくて宮本浩次だったんだよね。
(ここから右下にワイプで当時の近田春夫さんと宮本浩次の対談模様が流れる。テロップには「無放送素材 きくちPが残していたVHS映像(1996年10月収録)」と)。

宮 そこまでは良かったんですよね(反省している様子)。

き 演奏はエレカシで、近田さんもああいう尖った人で、「考えるヒット」(週刊)文春の、言いたい放題ぶった切りをするような人で、なんかでもあれで宮本の天才を観た気がする。

宮 いやいや、でも駄目なんです。今でもたまに・・・。困っちゃうんですよね・・・、距離感が難しいんですよね。でも近田さんも気を遣って言って下さってるし、分かってるのに拗ねるっていうかね。拗ねるで済めばいいんですけど。そうじゃない、しっかりみなさんが働いてるって中でね、しかもきくちさんがようやく「エレカシちょっと頑張ろうよ」ってやってくれてる矢先にああでしたからね。
(ワイプでは相変わらず近田さんと宮本が「ド険悪」なムードで話す様子が流れている)。

き でもあん時、今は21世紀になって、エレカシがちゃんとやってるってのもありますけど、今あの映像ってのは結構リアルで、全然無しでは無いと思うんだけれど。当時も一回トーク取りやめてまた録り直したじゃない。録り直した後に近田さんの所に行って、「近田さんどうしますか?」って聞いたら、「放送流します」って言われて、放送しようと思ったのよ。当時の制作の上司が「駄目だ」って言って。一般的な当時の常識では流せなかったんだろうけど、あれはあれでロックな対談だったよね。

宮 なかなかそうですね。近田さんがそもそもテレビで司会をやってる時点で結構あれですしね。でもね(ポニー)キャニオンの人が坊主になって謝りに行ったという話を聞いて、そういうことあるんだなって思いましたね。

き こっち(フジテレビ?)じゃなくて自分の上司(ポニーキャニオンのことか)に対してってことだろうね。

宮 事件後いろんな人に言われちゃって。

き あん時、あまりにもその「悲しみの果て」が良かったから、「悲しみの果て」ファンの人はみんなそうだろうけど、大事な曲になって。

宮 ああー。

き ことあるごとに「悲しみの果て」「悲しみの果て」って言って迷惑かけてきたあなたのことを思い出す。

宮 一番思い出すのは、震災の後の番組の中で(2011年3月27日『FNS音楽特別番組 上を向いて歩こう~うたでひとつになろう日本~』)、きくちさんにお誘いを受けて、「悲しみの果て」、あの時楽屋の時からきくちさん、常に1.5mぐらいのところに居て、「宮本頼む!」って目、オーラで付いてくれて、あんなことやられたことがない。歌う前からここ(目の前)にきくちさんが構えている。番組の直前まで「頼むぞ宮本」、言葉には言わないんだけれど、こうやってずっと(構えて佇んでる)。

き そうだね。覚えてる覚えてる。

宮 ずいぶんいろんな意味で注入っていうか、しっかりいろんな意味で、生放送っていう、また番組の大事さ、そこに常に立っているという、改めて襟を正して、テレビで歌った中では、多分一番か二番の「悲しみの果て」を歌えた。

き あの時に27組歌って貰った中で、やっぱり一番響いた一曲っていうか、震災からまだ二週間だったからね。震災から16日後、で緊急地震速報がたまにあるときで、三時間だったかな、ただ一回生放送で緊急地震速報が流れて、エレカシの歌前の宮本のトークの所で。

宮 あ、そうですか。

き それがまた宮本でありエレカシなんだよ。

ワイプで観るだけでも異常な険悪な雰囲気で(笑)、いやでもこれはこのまま流しちゃっても・・・。「エレカシ宮本また大暴れ」とかなっちゃうでしょうが、でも鹿野淳さんの「discord」という番組で、まあまんまなのですが「摩擦をどんどん起こしたい、その摩擦から出る熱がロックであり、世の中を変えるんだ」ということを同氏が言っていたのが印象的で、これもその部類に入るんじゃないかと思います。これを見てエレカシが嫌いになる人も居るだろうし、また「なんて素直なんだ」と好きになる人も、さらに最高に良かったという「悲しみの果て」(恐らく普通のテンションならば見られない「悲しみの果て」)でファンになる人もいるだろうし、そこらへんはもう「まんまで出しちゃえ」と思ったりします。
まあ関係者は坊主になったりで大変そうですけど(笑)。近田春夫さんとも別に和解対談をやるんじゃなくて、再度自由に話して貰って、「音楽ってどうよ」でケンカになってもいいし、お互い涙流すような対談になるかもしれないし(「考えるヒット」で事あるごとに近田さんはエレカシを絶賛している)、お互い熱いモノ同士での話をもう一度聞きたい。
しかし二人とも、この話をする直前に「いいのか?」的なアイコンタクトをしており、またこの後もきくちPは「今日この話が出来るかがポイントだと思っていた」的な発言もあり、当時としては大事件、それこそ近田春夫さんがたまに書いちゃうぐらいの出来事だったんですね。ただもうそろそろ流しちゃってもいいと思います。


そして後半の東日本大震災後の特番の話も熱い。確かに生で見ていて、宮本の「俺たちの希望の歌」と言っているあたりで緊急地震速報が流れて(結局はガセだった記憶があります)、さっぱり何を言っているか分からない。その後緊急地震速報が外されたバージョンが「僕らの音楽」で流されて、やっときちんとしたセリフを聞き取れたという、こちらも6年経ちますがまだまだ忘れられない出来事です。しかしきくちPさんの「闘魂注入」の仕方はハンパではない・・・。


この番組はこんな感じで赤裸々トークが延々続いています。日比谷野外大音楽堂(特に「復活の野音」の話が良い!)、蔦谷好位置さんとの話、小林武史さんとの話、仕事の話やプライベートな話など、書き起こしてたら日付をまたぐぐらいの勢いになってしまいますが、折に触れ引用したいです。復活の野音の話は近いうちに書きたいですね。

  • 週末は嫉妬の日々。

要は今年は週末はエレカシはほぼライブの日々。そして行けない(働いているか寝ているか)週末。土日を迎えるたび「またエレカシが各地で熱狂を繰り広げてるんだろうなあ」と思うと嬉し悲しみたいな。せめて野音は行きたい・・・。古舘伊知郎さんとの「トーキングフルーツ」も録画だけして見てないんです。

  • でも買うモノは買う。

テレビ用スピーカーを買いました。テレビの音は勿論、Bluetoothスマホの音楽も流せるので、映画やらライブ映像やらCD音源を聞きまくってます。と言いたいところですが、まだ存分に楽しめてません。映画をド迫力で流せば感動モノなんだろうな、と思いつつじっくり見られてません。ただ皆さん「スピーカーを変えるのはいいぜ!」、5千円~1万円ぐらいのスピーカーでも世界は変わります。フルHDテレビ、Blu-rayプレーヤー、スピーカーの三つがあればもっと映画・音楽は楽しめます。

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(サブウーファーが思いのほかデカい!そしていつまでも「10」のシールを剥がさない俺。意味ないんですが)。


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ツアーの感想なども良ければ教えて下さい。前記事で週刊文春を紹介したら、地味に売れ続けているんですが、こちらもどうでしょうか?買ったのにつまんねえ!という感想じゃなければ良いのですが。

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「人生は長い 世界は広い」

タイトルはドラマ「カルテット」の主題歌『おとなの掟』より。深い意味はないです。世の中ブログでウソ記事を書く悪い人がいるらしいので気をつけて下さい。

https://itunes.apple.com/jp/album/%E3%81%8A%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%AE%E6%8E%9F/id1200390605?i=1200390951&uo=4&at=10lrZv

ここからは本当の記事です、ただこれもエイプリルフールのネタにあってもおかしくないかもしれないですね(笑)。

www.barks.jp

ただこれは本当に凄いことだと思うんです。10歳でヒットを飛ばし、その後ロック歌手としてデビュー。30年が過ぎ、「みんなのうた」からは40年が過ぎて、そのロック歌手として再登場。「こういうことって本当に現実にあるんだな」と呆気に取られるレベルです。40年歌い続けて原点へ。NHK史どころか日本音楽史に輝いてもいいくらいの奇跡の軌跡だと本当に思います。エレファントカシマシ宮本浩次という歌手のファンで良かったと本当に思います。そして曲自体も『自身の半生を振り返った書き下ろし』ということで、オンエア・リリースが非常に楽しみです。ツアーの目玉となる曲だと思います。

www.nhk.or.jp


  • 週刊文春の「新 家の履歴書」の中身が濃い件。

これは3月30日号に掲載されていました。20年来の週刊文春ファンなのに見逃すという・・・。言い訳すると最近はニコニコ動画のブロマガで「週刊文春デジタル」で文春の特集記事を読んでたんです。ネット版なので権利の関係が複雑なのか、連載系は載ってないことも多く、こういう週替わりの連載は特に載ってない。それで「面白いですよ」という話を聞いて慌てて紙で読むという体たらく。

「3歳から住んだ赤羽台団地17号館409号室」を再現したイラストも載っていて、幼少期の宮本浩次がどういう家で育ったかが視覚的に分かって面白い。また実名がバンバン出てるんですよ。前記のように住んでた号室から、お父さんの過去の勤務先、地名、固有名詞。5ページのインタビュー記事でここまで濃縮にかつ赤裸々に語っているのは珍しいし、また音楽雑誌でもなく、一般雑誌なので「人物と音楽」の記述のバランスが取れているんだと思います。今年に入っての雑誌記事ではダントツに濃いと思います。オススメです!文春の回し者ではありません(笑)。

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一応Amazonへのアフィリエイトリンクも貼っておきますが(Kindleでもこのインタビューを読むことが出来ます)、まだ発売されて間もない一般雑誌なので、そこらの図書館でも読めると思います。「宮本浩次の50年間を5ページで振り返りたい」という方は(そんな方なかなか居ないでしょうが)オススメです。

なぜ昨年出なかったのでしょうか(笑)。それは冗談としても、こんな47都道府県ツアーをやって、夏フェスにも出るとなるとどうしても身体が心配になりますが・・・。メリハリをつけて乗り切って欲しいです。無理はしすぎずに(んなこと言うと宮本から「うるせえよ!オマエこそ頑張れよ」と言われそうですが)。

orenomichi.hateblo.jp


オハラ☆ブレイクといえば蔦谷好位置さんを思い出してしまう。前の記事はただただ涙でしたが、いつでも戻って来て欲しい。「彼」がもしエレファントカシマシのステージにまた登場したら、「私たち」は、これまでのどんなサポートメンバーよりも大きな歓声と声援と期待を、「彼」に送ると思う。そんな確信があります。


YMMプレイヤー 2017年 05 月号 [雑誌]

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エレカシデビュー30周年記念 北区が赤羽駅前に宮本浩次の等身大銅像設置へ(エイプリルフール)

東京都北区(花川與惣太区長)は4月1日、北区赤羽地区出身で、今年デビュー30周年を迎える人気ロックバンド、エレファントカシマシのボーカルである宮本浩次さん(50)の等身大銅像を、JR赤羽駅西口に設置する。31日、北区まちづくり産業課が明らかにした。

まちづくり産業課の平間課長はこう話す。「ここまで北区、『赤羽愛』を全開に出してくれる地元出身の著名人はなかなかいらっしゃいません。試しに『赤羽台団地』でGoogleで検索して下さい。候補キーワードにすぐ『エレカシ』と出ます」。

また、平間課長はこうも深く洞察する「エレカシ宮本さんの生誕から今現在までの生き様がある種日本社会の縮図じゃないかとも思うんです。戦前は赤羽は軍事用施設で溢れていました。赤羽台団地も昔は被服庫です。それが戦後は「文化住宅」となり、今や日本史の教科書にも使われています。
そこで生まれ育った宮本少年は、高度経済成長期の中、友を作り、駅前の荒井楽器さんで必死の音楽練習。そしてプロデビュー。7年選手として頑張りますが契約切れ。時間軸は前後しますが日本経済もバブル崩壊で一旦勢いは弱まります。
ただエレファントカシマシの皆さんは再契約・再復帰で大ヒット。デビュー時から30年に渡り、ここまで「赤羽」を自然にPRしてくれる北区出身の著名人を私は知りません」。

平間課長、純粋なエレファントカシマシファンかのように熱く語る。
「ただ、宮本さんの言葉を借りれば、赤羽台団地も『古への丘が、かはりはててしまった。 見るかげもなく、俺の歴史もかはりはれた。』、ですが赤羽台団地もUR(住宅都市再生機構)をキーに若返りを進めています。エレカシさんの歴史が上り下りを繰り返すように、街の歴史も上り下りがあると思います。
そこで、これを機に、北区赤羽を象徴して余りある宮本浩次さんの等身大銅像を、赤羽駅西口に設置する運びとなりました。
ただの銅像ではなく、「男椅子に足をかけて座る宮本浩次さん」というモチーフで発注をかけました。


モデルとなった「宮本浩次、男椅子に宮本座り」。

  • プレオープン時に意外な問題点が・・・。

この銅像は3月に完成し、北区役所で内覧会を行っていた。しかしそこで意外な問題点が発覚してしまう。
平間課長が続ける。「まず小さなお子様を持つ親御さんから『男椅子への座り方が行儀が悪い。格好いいのは分かるが、子供が見たら真似してしまう』という意見を頂きました。但しこれはエレファントカシマシ宮本浩次さんのライブ中の個性で、ライブ以外は非常に熱意とマナーを守って生活されているということで納得して頂きました」
「・・・ですが、建築基準法上、1.5mを超える銅像は『第2類工作物』となってしまい、地震が起きた際や強風が吹いた際の強度計算が必要となることが分かりました。銅像を作る際もメーカーと協議を続けていたのですが、宮本浩次さんは全体的に細すぎる。なんとか銅像レベルでは鋳造することが可能だったのですが、建築基準法上の問題で、どうしても等身大であの身体の細さを忠実に再現すると、強度が保てないということが判明しました」。

  • 「細すぎて不可」

銅像メーカーさんとも何度も協議を重ねたのですが、あの細い身体や足に特注の補強材を入れても強度が保てない。メーカーさんも『この細さであんなに激しいロック歌手活動やコンサートが出来るのか?』と何度も首をかしげていました」。
NASAで使用している特殊ワイヤーなども使用したのですが、建築基準法上の強度がどうしても保てません。まさか地方公共団体が作成し、駅前に設置する銅像が違法工作物であるというわけにはいかないので、この銅像案は関係各所に申し訳ありませんが、文字通りお蔵入りになってしまいました。
平間課長は唇をかみしめながら悔やんだ。


・・・この手のウソ話は何年ぶりでしょうか。今はまさに30周年怒濤の露出ラッシュなので、「このテンションならありえないこともないかな」と書いてみました。あり得ないんですが(笑)。そもそも税金かけて作る以上、建築基準法に引っかかりそうならちゃんと事前に調査しないとという話ですよね(そういう問題ではない)。
ただ戦後日本の話とエレカシの歴史がぼんやり重なるんじゃないか、というのは本気な話で、だから根強く活動できる秘訣の一つなんじゃないかなとも思います。上がったり下がったりしながらも、「何度でも立ち上がれよ」。
今の日本もなんだか元気がなく、明るい話も見えにくいですが、それこそ努力と希望とその他諸々を胸に秘めていれば、なんとかなるんじゃないかとも思っています。
「平間課長」はもちろん架空の人物で、ヒラマミキオさんから頂きました。蔦谷さんでもよかったんですがさすがにバレて(?)しまうだろうと。
(数日したらタイトルにも「エイプリルフール」と入れます)。