エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシのファンブログ

「東京プレイボーイクラブ」@有楽町朝日ホール

国際映画祭「第12回東京フィルメックス」での「東京プレイボーイクラブ」の上映チケットが手に入ったので行ってきました。
東京プレイボーイクラブ http://tokyoplayboyclub.jp/


外国人の方が少なくとも三割は居たと思います。国際色豊かです。


上映前に簡単な舞台挨拶がありました。場内は撮影禁止(プレスを除く)ですので雰囲気だけ。
(走り書き程度のメモと記憶を頼りに書いています、そのうち正式なリリースがあると思います)。
と思ってたら早くもプレス記事がありました。
“いい人”大森南朋、天真爛漫な25歳の新鋭監督にお手上げ?


壇上には奥田庸介監督、大森南朋さん、臼田あさ美さん、淵上泰史さん。
奥田監督は同じ福島県猪苗代町出身で25歳ということで、本当に勝手なイメージとして細面な人を想像していたら
登場したのはジャンパーに坊主頭、その上に帽子を被ったヒップホップタメ口系な方でそのギャップにかなり驚き。
以下各人の発言を簡単に。
奥田監督「これを撮り逃したら人生終わる、みたいな感覚で撮影しました。今まで酷いボンクラの寄せ集めで
映画を撮っていたんだけど、プロデューサーに押されて、でも熱出して病院運ばれたりしてご迷惑をかけました」。
(少し文体を変えています。話し言葉は相当ぶっきらぼうでケンカ口調でした)。
大森さん「最近テレビでいい人を演じることが多いですが、この映画ではいい人ではありません。ゆっくり楽しんで下さい」。
大森さんはいつも見るより少し短髪で、眼光は鋭く、黒ジャケットに白シャツ姿は少しだけれど宮本的な雰囲気も。
臼田さん「あっという間に完成しました。この役を演じられて光栄です。客観的に見られてないので、感想が楽しみです」。
淵上さん「金曜日の夜というこんな時間に集まって頂いて嬉しいです」。


司会者の方から簡単なQ&A。
Q「若い監督だが印象は?」
大森さん「皆さんが感じたような(会場笑)、不良青年が熱い映画を撮ったという感じです」。
Q「現場の雰囲気について」
臼田さん「緊張や不安ばかりでした。現場は本番まで笑いばかりでした。監督は熱があり、その勢いに押された感じです」。
最後に奥田監督から一言ということで。
奥田監督「あんま面白いこと言えねーけど、楽しんでくれればホントにハッピー」(口調はほぼまんまです)。
演者退場時にエンディングテーマである「パワー・イン・ザ・ワールド」が流れる。



そして上映、おおよそ93分。
国際映画祭なので全てのセリフに英語の字幕がついていました。


これはどう評価したらいいんでしょうか・・・。少なくとも僕の好きなベクトルの映画ではなかったです。
映画自体はアンダーグラウンドの世界でバイオレンスがテーマであり、人物設定などは荒っぽいです。
またカットカットも(あえて)乱暴に作っており、見終わった後、一緒に行った方と話してたのですが
北野武監督の映画のようなキタノブルー的映画、バイオレンスな破天荒な映画が好きな人には堪らないと思います。
細かい心理描写や人物設定、背後関係、カット割りがされている映画に嵌まっている僕には理解が難しかった。
勿論映画は人それぞれ感じ方が違うと思うので、他の方々のレビューも参考にしてみて下さい。



エンドロールで「パワー・イン・ザ・ワールド」がフルで、セリフも英訳つきならば、この曲も途中まで英訳つき。
この曲の歌詞が英語に訳するとこうなるんだ、とずっと英訳字幕を見ていました。
スタッフロールのスペシャルサンクス部分ではエレカシ関係の方も何名か。
そして撮影協力では「赤羽一番街商店街」の文字も。


上映後、客席の方からの質問にも応じるQ&A。ここでは臼田さんは居ませんでした。


Q テンポがよく爽快な気分にさせられた映画でした。撮影の期間と何かエピソードがあれば。
A 奥田監督「二週間でピャピャっと(会場笑)、実際の繁華街で撮影して、街に出たら絡まれまくった(笑)。
絡まれたらこっちもガーッとなっちゃって・・・」。
A 大森さん「赤羽の飲み屋街で撮影して、『お酔い』になった方が多数(会場笑)。短期集中でテンション高く作れました。
光石さんは僕としてはツボです。あのオジサンはおかしい!」
A 奥田監督「飲み屋で『俺を出してくれ!寝てる役でいいから』と言われて(会場笑)」。


ラストに奥田監督が「オレはまだまだ25歳だからー」と思いっきりタメ口で話していると、大森さんから
「マイクの持ち方がヒップホップ過ぎる」とナイスな突っ込み(というか注意)が(笑)。
「ホントホントマジで精進していい作品作ります」。
大森さん「オレもまだ40だけど・・・」会場笑、これは大森さん上手い。皆さん退場。


なんだか異空間を見ているようでした。奥田監督自由すぎる、こんなヒップホップな映画監督が居るんだ、という
印象が凄く強かったです。これだけ奔放でパワーが有り余ってる人が脚本・監督をしたのだからこういう
(良くも悪くもキレた)暴力的な、破壊的な映画になるんだと思います。


ただエンディングテーマとしては「パワー・イン・ザ・ワールド」は凄く合っていました。
チラシにも『エレファントカシマシ「パワー・イン・ザ・ワールド」この名曲にインスパイアされて作られたオリジナル脚本」と
ありますが、逆に考えてもこの映画に合うエレカシの一曲を選ぶとしたら迷わず「パワー・イン・ザ・ワールド」だと思います。
「東京」「怒り」「死ぬまで走るんだ」「何度目の太陽だ 何度目の落胆だ」というフレーズはこの映画に合致しています。


個人的には見る人をかなり選ぶ映画だという印象を受けました。来年2月4日から公開で、初日はまた舞台挨拶があるそうです。




上映後夕食を食べての帰り道。
イルミネーションに彩られた有楽町は「眩しすぎる無数の蛍」が木に止まっているようで極めて幻想的でした。