エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

三十代の武蔵野と青春と。

  • 今年の日比谷野音は7月6日、7日。

30回目ということで、十数年前に初めて参戦した当時は「あの歴史あるエレカシ野音に参加するんだな」と思っていたのが、あっという間にその半数以上に参加しているという。月日が流れるのは本当に早い。旧事務所のフェイスさんは「日比谷野音」主催を得意としていたようで、おそらく今回も前もって段取っていたんでしょうが、果たしてアミューズにそこまで引き継がれていて、ちゃんと来年も開催されるか、いささか心配ですがそんなことを気にしてもしょうがないので、まずは今年のチケットをゲットして、当日行くことを大目標としたいです。

30年連続の日比谷野外大音楽堂公演が決定しました!
日比谷野外大音楽堂2019
■7月6日(土) 東京・日比谷野外大音楽堂 開場16:30 / 開演17:30 
■7月7日(日) 東京・日比谷野外大音楽堂 開場16:00 / 開演17:00 

  • 「獣ゆく細道」LiveVer

椎名林檎さんもプロモーションを兼ねているとは言え太っ腹で、昨年行われたライブのうちいくつか、「獣ゆく細道」も全編公開されています。5月27日発売のBlu-ray(DVD)にも収録!

www.youtube.com

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  • 年齢を経ることと武蔵野と。

ここ1ヶ月くらい、これを書きたかった。けれど書くことの照れや恥ずかしさも同居している。

宮本浩次は昔、「36歳になって頭使うと頭痛しちゃって」などと言っていて、それに対し渋谷陽一さんは「36歳なんてこれからだよ」と言っていた。

宮本「ちょっと疲労のせいかもしれないですけどね、年齢なのかなあ?頭使うと頭が痛くなってくるんですよ、最近」
渋谷さん「はははは」
宮本「頭も体力がなくなってくるのかなあって、ちょっと思いましたね」
渋谷さん「何言ってんだよ、36なんてこれからだよ」
宮本「そう思います、それこそ頑張んなきいけないっていうふうには思うんですけどね」
bridge Vol.36 95ページより。

当時そのインタビューを見て「36歳というのは、まあそんなものかな」と思っていたのが、冒頭の日比谷野音じゃないけれど、いつの間にか自分がそうなってしまった(笑)。知力体力は特に変化ないんですが、感情の起伏がなくなってる気がするんですよ。良くも悪くもフラット・客観的になっているというか。色々経験を積んできて、ちょっとやそっとのことでは感情が揺らいだり、感動することも減ってきた。あとは日中の頭の中が95%は仕事に追われているというのが大きいと思う。曲も昔は「デーデ」あたりの激しいロックが好きだったのが、最近は「大地のシンフォニー」「今を歌え」あたりが好みになってきた。

そんな経年の変化を感じつつ、先月、うららかな春の平日を埼京線(北戸田駅浮間舟渡駅あたり)に乗っていて、その後の打ち合わせのことなどを考えながらぼんやり車窓の外を見ていたら、目の前には低層の町並みが延々と広がっていて、その先には富士山がそびえていた。その瞬間に「あ、これは武蔵野だ」という不思議な感情とココロに春の風が吹いた気がしたして。いや間違いなく春の風が吹いたんですよ。宮本が想う「武蔵野」もこんな感じかもしれないし、なにより春の空と町並みと富士山が絶妙にマッチしてココロを揺り動かしたんだと思う。これが本当の都心、いわゆる高層ビルが乱立しているところだったらここまでココロが動いていないと思う。その直後、世田谷を歩いたけれどもまた違う。そんな感情は抱けなかった。これを言葉で説明するならば「春の陽気とどこまでも続く低層の町並みと、その先にある富士山」に琴線に触れたということだろうが、しかし言語化するのも難しい。極めて感覚的。けれど間違いなく「俺の武蔵野」はあの瞬間にあったと思う。

またそういうことを感じられたことが自分でもビックリして。というのもココロは乾燥しきって仕事のことばかり考えていたのに、ふと車窓から町並みを見ただけなのに、瞬間的にココロを揺り動かされることがあるんだ、まだ自分にそんな情緒を受け止める感情があったんだ(笑)、と。宮本浩次は『三十七になり オレの青春は終わったけれど』と歌っているけれど、おそらくまだ宮本浩次の青春は終わっていないし、俺の青春(というより感動)の余地も多少残っているのではないか。

3月のある春の日、電車の中でそんなことを考えていました。もうしばらくは歩いて行きます。

(たまたまでしょうけど)日本武道館ライブのBlu-rayとDVDの発売日は宮本浩次の誕生日ですね。