エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

「俺たちの明日」は10年経つと、自分自身にどう響くんだろう

『俺たちの明日』がリリースされたのが2007年。「え、もう7年も前なのか」って記録見ながら驚いちゃったんですけど、この曲がエレカシにとってエポックメイキングな曲になったのはご存じの通り。

勿論俺自身もずっとエンドレスリピートで聞いて、「ビルの屋上の青空にオッサン四人」のPVに興奮し、一日中流れる「ウコンの力」のCMが流れるたびにテレビを見てしまい(笑)、この曲でまたメディアに出るようになって、「あー、これで一気にエレカシの歴史が変わるんだな」と思ったことを鮮烈に思い出します。

 

当時も「いい歌だな」と思ってCDで、ライブで聞いてたんですが、最近だと『俺たちの明日』が違った意味で、深く自分自身の胸の突き刺さるようになってきた。

10代 憎しみと愛入り交じった目で世間を罵り

20代 悲しみを知って 目を背けたくなって 町を彷徨い歩き

30代 愛する人のためのこの命だってことに あぁ 気付いたな

さあ でかけようぜ!

いつもの景色 この空の下

いつかどでかい どでかい虹をかけようよ

さあ がんばろうぜ!

負けるなよ そうさ オマエがいつかくれた優しさが今でも宝物

でっかく生きようぜ! 誓った遠いあの空

忘れないぜ そうさ 今も同じ星を見ている

『俺たちの明日』 発売以降7年が過ぎ、俺もいつの間にやら30歳を超え(子どもの頃、自分が30歳を超えるなんて想像もしていなかった)、歌詞のより深い意味で理解出来るようになってきたんです。

体力も気力も20代ほどではなくなってきた、けれど「愛する人のためのこの命だって あぁ 気付いたな」の意味も少し分かるようになってきた。

同年代の友達も結婚したり、地元に帰ったり、若い頃の「なんでもいけるぜ!」的なテンションよりも、現実に横たわる色々な状況で環境も変わってきた。

 

けれど、でも「いつかどでかい虹をかけようよ」ってな思いは変わっていなく、「オマエがいつかくれた優しさが今でも宝物」はまさにその通り。決してお金では変えられない「オマエのためならいくらでも動くよ」という思いは今だって決して変わっていない。

 

そんなことを考えながら『俺たちの明日』をライブで聞いてると、そんな思いが頭の中を駆け巡って、7年前とは違う切り口で突き刺さってくる(そう思えば俺の人生は何と周りの人に恵まれているであろうか)。

 

これから気力・体力も落ちてきて、また世の中も物凄い勢いで変わりつつあるので、いつまで今の勢いを維持できるかさっぱり分からない。

けれど同じく年齢を経ている宮本浩次が「今になってさらに前向き・激烈に」なっていることを見ると、年齢を経ることの不安なり恐怖なりも薄らいできて、逆に「さらにオッサンになっても、それはそれで円熟味が出るんじゃ無いか」。理論的ではないかもしれないけれど、4人のパフォーマンスを見ていると、本当にそう思えてきます。

 

あと3年すると『俺たちの明日』発売から10年、その頃には宮本浩次も50歳を超え、もう俺も四捨五入するよ40歳(!)。でもその頃の『俺たちの明日』はきっとさらに円熟味を増していて、宮本も『俺たちの明日歴10年』のキャリアもあって万感の想いを込めて歌うだろうし、俺も年を経て今以上に『俺たちの明日』を深く理解出来ていると思う。

 

『年を経ることは決して悪いことばかりではない』というのは、ここ数年、エレファントカシマシから教わったこと。今のライブを見ても昔と比べて劇的に渋さを増してますもんね。

 

3年後、『俺たちの明日』が自分自身にどう響くんだろうか、どんな想いで聞いてるんだろうか。そんなことを考えると楽しみでならない。

 

 

2010年のテレビ東京の企業コマーシャル。

エレ友さんがTwitterでつぶやいてて、「あ!そんなCMありましたね!」と動画見た瞬間に一人で声を出してしまいました。

 

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「ロックは、つづく」。まだまだ、いやこれからもずっと渋さを増しながらエレファントカシマシのバンドとしての歴史は、とめどなくつづく。

 

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(追記)

今のところオフィシャルには情報が出ていませんが、SSTVにて6月15日に『PREMIUM INTERVIEW ─エレファントカシマシ─』ということで、独占インタビューがオンエアされるとのことです。

http://www.spaceshowertv.com/program/special/1406_elephantkashimashi.html