エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

ドキュメンタリーDVDにはチャプターが一切ない件

いつの話をしてるんだよ、と言われそうですが、『25 years of the fighting men’s chronicle 劇場版』ディレクターズカットDVDを買った直後から書きたかったのですが、タイミングを逃しズルズルと、でもまたDVDを見ていたら書きたくなったので書いているという体たらくです。

 

これに気がついたきっかけもなかなか酷くて、一通り「ディレクターズカット版」を見終わって、メインメニューに戻ると、「劇場エンディング版で見る」の文字。「そうか、ラストのエンディングが違ってるという話だもんな、劇場エンディング版もよかったしなあ、もう一度見てみよう」と思ってエンディングだけを見ようと思ったら、一向に飛ばせない。そもそもチャプターが存在しない・・・。

 

「早送りは出来るよな」とか訳分からないことを考えつつ映像を見ていたら、「そうか、これは区切れない、区切ってない結果かも」と自問自答の末、勝手に結論しました。

 

山下監督はトークイベントにて『編集の今井さんという方には、現在進行中のバンドなので、総括はしないで、まとめないでください。とお願いしました』という趣旨のことを語っていた。

 

山下敦弘監督×ジョージ・ウイリアムズさんトークショー@タワーレコード渋谷店(過去記事)

http://orenomichi.hateblo.jp/entry/20130714/p1

 

このドキュメンタリーも、25年前の映像、今の映像、ちょっと前の映像、25年前の映像、少し前の映像、かと思いきやリハーサルの映像と、本当に良い意味で時間軸がぐちゃぐちゃで、90分(劇場版)に25周年の歴史を詰め込みに詰め込んでいる。

「チャプターで区切る」という発想自体を排除して、「とても区切れないから全部見て下さい」という作り手の意思表示なんだと思います。

そう考えると「エンディングだけ見てえ」という自分の欲求もかなり幼稚に見えてきて参りました。

 

この「チャプターなし」に宮本が関与したということはないでしょうが、過去のインタビューにおける発言においても『思い出も同時進行してるし、今も未来も同時進行』というのがあって、「ああ、宮本にとっても25年、もっと言うと生まれてから今もずっと懸命に一心不乱に生きてきたんだろうから、区切りってのもないんだろうな」と昔のインタビューを見ながらぼんやりと考えていました。

 

初夏のエレカシ祭り(過去記事)

http://orenomichi.hateblo.jp/entry/20120525/p1

 

そりゃ形式的には結成、デビュー、契約切れ、移籍、病気云々の付箋的な「区切り」みたいなものはあるだろうけれど、本質的な区切りというのはなくて、日々懸命に、もっと言うと瞬間瞬間を懸命に生きていたらいつのまにやらデビュー25周年、男宮本浩次は今年48年。

 

またそんなことを考えると、先日の「僕らの音楽」での宮本の『僕はもう夢の中でいつも生きている感じがしてて』という発言も、ああ、宮本的には本当にそんな感じなのかも、と勝手に納得している自分が居ます。DVDにチャプターがないだけで色々と考えすぎですね。

 

ただ、このドキュメンタリーが終わった後に、この間のスーパーアリーナ。今まで病気らしい病気をしなかった男が、病気でふと立ち止まり、けれども4人で復活をして、野音での激烈な「戦線復帰宣言」。そして新春の華麗すぎるスペシャルライブ。もうストーリーが出来すぎてて、まるで素晴らしい映画を見ているようですが、「事実は小説よりも奇なり」、若しくは「事実は小説よりも劇的華麗なり」。エレカシの劇的・激烈なるロックストーリーはむしろこれからが本格的な始まりなんじゃないか、そう本気で思っています。

 

そういえば昨日はこんな記事も配信されました。最近あまり評判がよくないサイゾー系列のRealSound編集部の配信記事なので、参考程度に。

“絶頂期”を迎えるベテランバンドが増加中 エレカシ怒髪天人間椅子らが今輝く背景とは

http://realsound.jp/2014/01/post-260.html

 

 

そして一向にさいたまスーパーアリーナのレポートは進まず・・・。WOWOWの録画版があるからという変な安心感があって、いつもの「記憶との勝負だ!早く書かねば」との焦りが薄くて怠けてます。他にもエレカシについて書きたい記事は10本ぐらい常に溜まってるんですが、いかんせん時間と余裕がないという体たらく。そしてそういうしてるうちに「SONGS」がオンエアされて、またそれに興奮されてそちらを優先させてしまうだろうという怠惰っぷり。

「言わば毎日がラスト・ゲーム」という言葉がどこからか聞こえてきそうです。

 

 

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