エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

古い古い 情緒いっぱい 江戸時代の屏風

タイトルはエレカシの「東京ジェラシィ」をもじってますが、記事はエレカシとはほぼ関係ありません。


先日、スカイツリーに行ったときに、350m地点の天望デッキにいい屏風絵があったんです。


情緒溢れてて、江戸を本当に空中から見たような感覚に襲われて素晴らしい。そしてバックには富士山。
「こりゃいい!」と思ってずっと見てて、一枚欲しいなと思いながら一階に戻ると、お土産屋さんにこの屏風絵の小さいレプリカが置いてあったんです。
但しお値段4000円也。スカイツリーに行くと色々とお土産買わないと行けないので(笑)、プラス4000円はキツイと泣く泣く諦めたんです。


そして先週金曜日の日経新聞をぼんやり見ていると、あの屏風絵の特集が載ってたんです。正式名称は江戸一目図。

(平成25年4月5日付日本経済新聞)


この原図が所蔵されている岡山県の津山郷土博物館の館長である尾島治さんが記事を書いていて、江戸一目図の解析経過が細かく記されている。
それによると、この一目図は江戸時代当時の切り絵図を参考に解析して、ここに浅草寺があり、雷門の前のお土産屋さんの「大仏餅」の看板まで確認。
江戸川橋護国寺、目白坂まで確認出来たけれど、神田上水は省略されているようだ、云々・・・。
540ヶ所まで解析したところで「江戸一目図を歩く」という本を出したらしい。これは買わねば。


書名をAmazonで探して見るもヒットせず、でもその津山郷土博物館のホームページを見てみたら、なんと本はおろかレプリカも通販している。しかも500円!
http://www.tsu-haku.jp/untitled49.html
そして裏側には一つ一つ解説を加えてありながらそのお値段。営利なんてあんまり考えてないのかも知れません。


その日のうちにすぐ注文しまして、今週には届くと思うんですが、今の目下の楽しみはこのレプリカと本とクリアファイルの到着なんです(笑)。


尾島さんはこう書く。

一目図は隅田川の東の上空から見た構図になっている。
スカイツリーの天望デッキがその位置に当たるため、現代の東京と200年前の江戸を見比べることが出来る。
(中略)
一目図は名所を描く都市景観図と同時に、当時の江戸の人々の生活と文化を知る上でも貴重な資料だ。
簡略された線で活写された傘の模様、かっぱの色、花見の様子などは見ていて飽きない。

この屏風絵の原図は4月6日から津山郷土博物館で、5月31日から岡山県立美術館で展示されるとのことです。
もう近くに住んでたらすっ飛んで行ってると思います(笑)。
そして原寸大のレプリカはスカイツリーの350mの天望デッキにドーンと置いてあるので、行く機会があればすぐに分かると思います。


どちらかに行く機会があれば是非見てみて下さい。屏風としても綺麗で、そして情緒溢れながらも当時の生活の様子も窺える素敵な美術品です。



追記、4月12日に博物館から届きました。これから楽しみます。