今日はエレカシ関連で三つのリリース、一週間待たされた(笑)週刊アスキー、ロッキングオンジャパン、そして勿論「ズレてる方がいい」店頭入荷日。
タワレコに行く途中に買って電車で読んでた週刊アスキーの記事が(一ページなんですけど)ギュッと凝縮されていて
宮本浩次選曲の「ドライブのオススメプレイリスト」、そして昔は「石田堤にもよく行ってた」って話が読めて面白かったです。
そして昨日、Twitterにてまたもやタワーレコード新宿店にて今度は「ズレてる方がいい」ジャケットで宮本浩次が
着ていたスーツが丸ごと展示という告知があり、カメラ片手に行ってきました。
(以下ジャケットのスーツについてのネタバレ(?)写真が続きます、実際見に行くのを楽しみにされる方はご注意下さい。
さすがに前回のMASTERPIECE展ほどではないにせよ、今回も気合い入ってます。一つのPOPを読むだけで10分は確実に楽しめます。
前回のタワレコ新宿店訪問記 2012年5月29日 エレファントカシマシ「MASTERPIECE」祭@タワーレコード新宿店
http://d.hatena.ne.jp/mpdstyle/20120529/p1
7階から8階にかけてのエスカレータの場所に展示されてました。
どんどん人が来るので写真撮る方としては気を遣うのですが、この場所にも理由があるようです。
ジャケット写真を見ると「ちゃんとした厚い生地のスーツに印字」というイメージだったんですが、近くでまじまじと見てみてると
布をオーダーメイドで縫製して、そのスーツに印刷ではなく直接墨で歌詞を書いたような印象でした。
少なくとも一般的な「スーツ」という感じではありません。
【追記】
この生地は何かに例えられるけれど、言葉が見つからない、と思っていたんですが、コメント欄で言われてハッと思いました。
「麻」で作られたという表現が一番しっくり来ると思います(本当の所は分からないんですけど)。
今回も気合いとエレカシ愛がつまりにつまっているので、展示を前に圧倒されてしまいました。
この展示とジャケットスーツの企画をされたのは前回のMASTERPIECE展と同じタワレコの店員さんで、今回も話を伺うことが出来ました。
『このジャケットが公開されて二秒後に「スーツ展示したい!」って手配を始めたんです』。
「今回も気合い入りまくってますね(笑)」
『それで昨日スーツが届いて、赤羽の子(店員さん)に持たせて写真をTwitterにアップしたんです』。
「それもどこかで言わないと分からないこだわりですね」
『そしてTwitterにアップしたら電話が鳴り止まないくらい予約が入って、今回のは本当に売れてるんです』。
(事実、タワレコ新宿店さんでは通常盤が売り切れで、多分明日入荷する予定、というレベルで売れていました)。
「この『貴方の歌が必要です』は2002年SHIBUYA-AXでの宮本のトミに対する「あなたのドラムが必要です!」から?』
『そうです、もじりました(笑)』。
「これはこないだの野音のグッズですか?僕はバタバタしてたら売り切れで買えなかったんです」
『そうです、勿論自腹のグッズです(笑)。右下の徳利二つも見てくれると嬉しいです』
「あ、化ケモノ青年にひっかけて、でもう一つは焼酎のCMソングとなった『ハナウタ』にひっかけて?」
『その通りです!』。
「これはこの間みんなのうた特集で流れたものなんですよね?」
『そうなんです。この音源は二つあって、今日は店頭には一つしかないんです』
「え?「はじめての僕デス」って音源二つあるんですか?」
『ええ、出たレコード会社によって微妙に違うんです』、ハジメテシリマシタ・・・。
また写真中央には「少年」宮本浩次が写っていて、左側には「中年」宮本浩次があって、どちらも格好いい。
『私はもう売ることしか出来ないので・・・、POP作って販促して、あとはジャケットのスーツ展示したりとか』
「いやこれは凄いセールスに貢献してると思いますよ。MASTERPIECEもタワレコ新宿店さんが圧倒的だったんじゃないですか?」
こんな会話してる間にも「ズレてる方がいい」がバンバン売れてて、通常盤が品切れなのでこの店員さんそのたびに謝る状態。
また同時に置いてあったジャパンも(お世辞ではなく)飛ぶように売れていて、話聞いてる間にも在庫を4〜5回補充していました。
(結果的に仕事の邪魔してしまって本当にすみません・・・)。
『スーツをマネキンに着せていたら細くて、それでクレジットを見ると伊賀大介さんがスタイリストで
あの方は色々と洋服作っちゃうので、これも宮本さんのオリジナルサイズで作っちゃったのかもしれません』
「確かに言われてみると細いですね、この服(というか布に近い)」
『それでエスカレーター横に置いてあるのは予算的な問題もあるんですけど(笑)、あそこに置いておけば
通る方は一度は見るじゃないですか?』
「ああ、なるほど!タワレコ新宿店来た方はかなりの確率であのジャケットスーツを見て通りますもんね」
『実は今回も細かい所にこだわっていて、ジャケットがジャケットなので「和」にこだわって、この紙も和紙を買ってきたんです』
「あ、本当だ、これザラザラした和紙っぽいですね」。
『これも背景が畳をイメージしたものなんです』
「・・・本当ですね。すみません、言われるまで気がつかなかったです」
『本当はスーツもあるので畳も置いて展示スペースにしたかったんですが、私も一社員なので(笑)予算とか考えると。
本格的な畳って高いんですよ。「ゴザにしたら?」って言われたんですけど、それじゃダメですもんね』
「中途半端な畳は一切置かないでもらいたい!(C)扉の向こうの宮本浩次、ですね」
『そうなんです。やるからにはちゃんとした展示スペース作りたいんです(笑)』。
この店員さんのオススメは「ズレてる方がいい」の弾き語りVerで、『ジャパン読んで聞くと本当に良いんです』。
(ただ僕がまだジャパン読んで無くて、通常盤も今日時点では売り切れなのでそっちを聞けてない状態なんです)。
本当に「ズレてる方がいい」が売れていて、それを横目で見ていると「情熱や愛は何かを超えゆくものなんじゃないか」と思っていました。
この店員さんは謙虚な方なので多くは語りませんが、このPOPや展示するのだって交渉や準備するのに凄く時間や手間がかかってるはずなんです。
勿論仕事だからやってる面もあるんでしょうけど、細かくこだわってる所とかを見ると、エレカシに対する情熱や愛が熱を持つぐらいに溢れている。
それできっとお客さんもそういう波動や熱を感じて、タワレコ新宿店で「ズレてる方がいい」を買ってるのかも知れない、そう思いました。
少なくとも僕は前回のMASTERPIECE展を見て「これは買うならタワレコ新宿店しかないなあ」とジャケットスーツ公開以前の段階で決めてました。
そういう愛や情熱が通りすがる人にも伝わって、結果エレカシのセールスが上がったら、本当に理想的な形ですよね。でも本当にそう思います。
最後の方に。
「僕は宮本の病気には全然悲観してなくて、まあしばらくお休みして、今回のことも歌にして、必ず戻ってくるんじゃないかと思ってます」
『私もそう思います。「ズレてる方がいい」の中の「光に向かうぜ」というフレーズが印象的で、宮本さんならやってくれると信じてます』
「復活ライブの時にはこのスーツ着て、いや宮本じゃなくて「宮本が石君に『着なよ』って言って、石君が困惑と喜びを浮かべて着る」というシーンを期待したいですね(笑)」
『それいいですね(笑)!次のエレカシのアルバムの時はまたテンション上げて展示します!』。
「ズレてる方がいい」スーツ展示はこれから二週間を目安に続き、アンコールがあれば延長もあるそうです。
今日の週刊アスキーの記事を店員さんにお見せしたところ「これ今日中に買って、明日にでも展示します」。
また通常盤は今日は売り切れですが、早ければ明日にも再入荷、週末にかけてはドーンと売ります!ということなので、お近くの方は是非。
今回もお仕事に関係ないにも関わらず、展示一つ一つについて本当に丁寧に解説して下さり、本当にありがとうございました。
タワレコ新宿店には「MASTERPIECE」に引き続き、とんでもないエレカシ愛がありました。
帰りの電車では「ジャパン」の宮本浩次インタビュー読んだ後は、歌詞をじっくり読もうと思ったら、ジャパンの読者レビューにもエレカシが。
そしたら思わずそっちを読みふけってしまって。インタビューも勿論オススメですが、310頁からのレビューも是非。
今日は全体的に曇りの天気だったのですが、家までの帰り道、雲と雲の切れ間にほんの数分間だけ月が出ていました。
輝ける日がいつ来るか、どこから来るかなんて分かりようがないですけど、何かを信じて情熱を持って日々生きていればいつか光り輝けるんじゃないか。
タワーレコード新宿店さんを訪問して、ジャパンの宮本浩次インタビューを読んで、読者の方のレビューを読みながらそう確信しました。