エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

台風と街と「飛べない俺」

昨日は突発的ゲリラ台風でしたが、皆様被害無く過ごされてたでしょうか?


台風吹き荒れる中、たまたま高いビルから窓の外を眺めつつ相変わらずiPodでこちらも相変わらずMASTERPIECEを聞いていたんですが
ちょうど「飛べない俺」が再生されて、その瞬間から数分は身体の感覚が台風の空と見える街並みと「飛べない俺」に研ぎ澄まされて
「そりゃ確かに宮本浩次は空は飛べないかもしれないけれど、降りしきる雨のように多くの人に影響を与えて
 そしてまた風が吹き、雲は流れ、街の汚れも雨で削ぎ落とされて、また明日が来るんだよなあ」となかなか言葉に出来ない感覚が
襲ってきて、その場で3回ぐらい「飛べない俺」リピートしてしまいました。

いつか大人になってた俺が ある日立ちどまり空を見る
確かに感じる 輝く瞬間を そうさ俺は今生きている


俺の魂がしみ込む街 風が吹きわたり雨は上がったけど


何処まで行っても飛べない俺を お天道様が笑ってる


   エレファントカシマシ 『飛べない俺』

「俺の魂がしみ込む街」というのは凄く良いフレーズで、ただ街に長く住んでるだけじゃ出てこない単語だと思います。
その土地に愛着を持って、住み、喜び、時に悲しんで、怒ったり、歩いたり走ったり、それこそ台風が来る瞬間とかも見ていて
「ずっとこの街と生きていた」ぐらいな感覚がないと出ないフレーズだと思います。
宮本浩次の場合それが日本の中の東京なんでしょうが、それぐらい愛せる街を持てる幸せってのは中々無いのかもしれません。
(少なくとも僕にはまだまだ無い)。



また「町を見下ろす丘」のラストの『何故だか、俺は祷ってゐた。』のように、それこそ自分の街を高台から見つめて
上は蠢く空、目の前には広がる街並み、下は人が歩く大地まで俯瞰的に見ているイメージのままアルバムは終わるのは格好いい。
その街の上を飛べはしないけれど、広がる街のエネルギーを吸い込んでロックという手段で昇華しているような感覚も覚える。


ただ、まだまだMASTERPIECEは聞き込めず。まだ色んな場所や色んな気分で聞けば聞くほど想いが吹き出るようなアルバムなのかもしれないです。



6月6日のMAINICHI RT、完全に在庫が切れて、もう毎日新聞社を逆さにしても販売できないようです。
「凄い勢いで在庫無くなってるんです」と仰るので、非礼を承知で「RTってこんなにバックナンバーが出るんですか?」というようなことを聞くと
「たまにアイドルの方とかが紙面に出るとガーッと問い合わせが来て、あっという間に在庫なくなるんです」。アイドル並みの46歳おじさんロック歌手健在。
また「トライアングル宮本」って演出がにくいですよね。これはカメラマンさんとレイアウトさんの勝利だと思います(何の勝負だか分からないですけど)。



こないだまでまだ春の清々しさが残ってたと思ったら一変、台風の嵐やら一気の気温上昇やらで体調を崩されてる方も多いと思いますが
もういっそのこと体調不良を天気のせいにしてしまっていいと思います。自然の力にゃ一人の人間ぐらい負けるよ、ぐらいに。
また夏が来れば来たなりに身体も適当に順応するだろう、と自分には言い聞かせてます。また夏が過ぎればこの暑さも懐かしくなります、きっと。


気持ちは楽に、くれぐれも身体にはご自愛下さい。




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