エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

同時代に生きている幸せ

宮本浩次はこの平成の現代の日本に生きている男である。


生きている以上、日々のニュース、その日の機嫌、思ったこと感じたことやらをレコーディングに、ライブに費やしている。
それらのアウトプットが聞いてる人は勿論、聞いてない人にも影響を与えて巡り巡って本人に返ってきて、それらがまた巡り巡って世の中動かして、それらの循環の繰り返しで日常が巡って、それの延長線上に歴史があるんじゃないだろうか。


例えば宮本が良いライブをして「ドーンと行け!」と叫ぶ。それを聞いていた喫茶店の店長さんが「おし、ドンと行こう」と思う。次の日のミーティングでハキハキと「今日も元気に行こう」と言う。それを見ていた店員の人が「店長の言うとおりやってみよう」と元気よく働く。
するとたまたまお客さんとして来ていた宮本浩次が「この店員さん応対いいなあ、俺もいい歌歌わなきゃな」と思ったりする。(前回のサ店の続きじゃないですが、よく宮本は「こないだのサ店の店員さんの対応良くて嬉しくてね」とか言ったりする)。
そしてさらに張り切った宮本がさらにいい歌をライブやレコーディングで発揮して、それを聞いたお客さんが(以下とめどなく続く)。


こんな話は経済の流れの勉強として昔聞いた気がするんですが、世の中だってロックミュージシャンだって、数字でカウント出来ないだけでこういう循環の繰り返しだと思うんです。誰かが誰かに影響を与えて、それが巡り巡って社会を作っていく。
上では喫茶店の店長さんを例に出してますが、誰だっていい。どんな人だって他の人に影響を与えない人なんていないんだからその影響は人へ人へと巡って誰かに何かを届けるはず。


話を一番最初に戻すと、宮本浩次は生きている人間なのだから、今の作品や行動も日常や誰かの影響の積み重ねのはず。「ワインディングロード/東京からまんまで宇宙」も「悪魔のささやき〜そして、心に火を灯す旅〜」からの日々の思いの集大成。さらに次に出る新曲も、日々の思いの集大成のはず。宮本の想いが籠もりに籠もっているはずです。


これはお互い(歌い手と聞き手)両方が同時代に生きていないと味わえない醍醐味。宮本が日常や恋人や家族やメンバーや社会等々から影響を受けてリアルタイムに曲を作り、ライブに精を出す。生きている僕らも色んなものに影響を受けながら、CD聞いたりライブに行ったりして、エレカシから影響を受ける。その影響の結果が社会に影響を与えるかもしれないし、それこそ宮本自身に影響を与えるかもしれない。それは誰にも分からない。

この循環の連鎖の結果が未来なんだと思うんですが、勿論嫌な循環もあれば良い循環もあり、時に泣けるほどに感動する循環もある。

まだこの循環は見ていたい。宮本がどんな影響を受け、どんな作品を世に出して、それがどう循環して連鎖していくか、まだまだ見ていたい。
そのためにはまだ生きて(エレカシに限らずなんですが)色んな作品を見聞きして、色んな人に会っていろんな循環を見たい。

なんだか堅い文章になってしまいましたが、たまたま今日で一年ということもあり、そんなことを思っていました。

生きられるだけは生きて、さらには気力体力あるうちは日々目一杯ドーンと行きたいです。


「宮本赤本」こと「明日に向かって歩け!」の序文部分より。

『俺たちは生きている。
 とりあえず俺は死ぬまで、すなわち寿命が果てるまで生きようと思っている。
 あなたはどうですか?
                         宮本 浩次』

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