エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

音楽のエネルギィを今更痛感

実は昨日深夜にも号泣してました。
ドバイワールドカップという、まあ競馬のレースがあったんですが、日本からは競走馬が5頭。
そして日本人ジョッキーは男・藤田伸二ただ一人。前にサインも貰ったぐらいファンなんです。
メインのレースは深夜3時近く。それでも日本の多くの人が見ていた。


ドバイでは日本馬の関係者は「HOPE」を合言葉に、スタッフからカメラマンまで日の丸と「HOPE」マークが入る。
ジョッキーは黒い喪章を付ける。


正直、藤田の乗る馬は低評価で、「通用しない」としている人が多かった。
が、レースが始まれば意外に意外に逃げ粘る。そしてそれを追いかけるのがさらに日本馬のヴィクトワールピサ
直線は日本馬二頭のマッチレース。「どっちも頑張れ!」と言いながらその時点で泣けてくる。
そしてそのままゴール、一着ヴィクトワールピサ、二着に男・藤田騎乗のトランセンド
まさかまさかの日本馬ワンツー。勿論また号泣。テレビでは大の大人が抱き合ってみんな泣いている。


これで「日本は復興できる」なんて甘いことは言えないけれど、こうやって個人個人が全力を尽くせば
結果はついてくるんだ、その積み重ねが復興なんじゃないか、と思いました。
「so many people 革命も 瞬間の積み重ね」、この歌詞が真っ先に浮かびました。
この話はまた長くなるのでこの辺で。



瞼を腫らしつつ、夜七時からはフジテレビFNS音楽特別番組「上を向いて歩こう」-うたでひとつになろう日本-。
もう生出演ということで、無意味にサザエさんからフジテレビにチャンネルを合わせ、ひたすらドキドキ。


正直エレカシが始まるまでは淡々と見ているはずが、二曲目の槇原敬之さんの「遠く遠く」を初めてフルで聞いたら
凄く良くて、涙をちょっと流しながらエレカシを待っていてさらにドキドキという訳の分からない展開に。


ゴスペラーズが歌った「さらば涙と言おう」もいい歌でした。
が、そのうしろをふと見るといつもの「エレカシ楽器セット」が。蔦谷好位置さんのキーボードもある。
これはエレファントカシマシエスの出演か、さらにドキドキは高まる。
別スタジオの平原綾香さんのJupiterも良い。けれど「交互スタジオ」ということはこの次なんじゃないか。
CMに入ると、CM明けにエレカシが来る予感がしてまた涙とドキドキが止まらないという状態。


CM明け、エレファントカシマシだ、宮本だ、とその姿を確認すると同時にルーターからけたたましい警報音。
緊急地震速報だ(うちはルーターからも警報音がなるようになっている)。
見事に宮本の冒頭メッセージに重なるようにテレビでも緊急地震速報が流れる。
「宮本がエブリバディと言った気がするが、でも地震だ揺れるのか、しかしエレカシは演奏している」。
頭は混乱している。が、エレカシは淡々と「悲しみの果て」。


揺れを覚悟しながら、それでもテレビを見ていると宮本の表情はいつになく「凛」としていた。
そしてそれを見ながら「この目だ」とも思った。俺が見たかったのはこの宮本の純粋なる目だ、と思った。
「悲しみの果てってこんなに短かかったんだっけ」と思ってしまうほどにあっさりと終了。


呆然と、でも泣きながらHDDレコーダーで録画しておいたので確認してみる。
『エブリバディ えーと 俺たちの希望の歌だと思って歌ってる歌です 悲しみの果て、聞いて下さい』。
チャイム音に相当邪魔されてますが、おそらくはそんなことを言っていた。


シンプルさにまた宮本を見た。


これは(良くも悪くも)、全くノーマルの前口上。普通にライブの「悲しみの果て」演奏前のMCで言いそうなこと。
特別な言葉は無く、ただ楽器を弾いて歌を歌う。そのシンプルさにエレファントカシマシの力強さを見た。


何もひねらずに、シンプルに「悲しみの果て」を歌う姿にかえって宮本がこの曲に込めたメッセージを見た気がした。


宮本が、出演者が歌を歌ったところで悲惨な景色が一変するわけではない。
でも今日を、明日を生きる気持ちが少しでも楽に、前向きになればいい。
そうすれば未来の景色はちょっといい方に変わるかもしれない。
そのみんなの気持ちの積み重ねが、悲惨な景色を少しずつ変えていくのかもしれない。


エレファントカシマシ宮本浩次石森敏行高緑成治(赤いベースが輝いていた)、冨永義之
蔦谷好位置さん、ヒラマミキオさん。
みんな格好良かったぜ、ありがとう。



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[追記]
ラストにみんなで「上を向いて歩こう」大合唱。
宮本居るか?メンバー居るか?と探してると、四人で歌っている。
が、宮本は完全に死んでいる。全然上を向いていない。
逆に後ろに居る石君がめっちゃはっきり歌ってる。少し涙ぐんでる(?)。
曲が進むにつれて宮本はどんどん表情が死に、反対に石君は元気になる。
下を向きながら「上を向いて歩こう」を歌う宮本浩次
ミヤモトカンゼンニフシンジンブツダ・・・。
でもそんな四人が何故だか大好きだよ。もうこれは理屈じゃ無い。言葉に出来ない。