エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

王道ポップと骨太ロック

Mr.Childrenのニューアルバム「SUPERMARKET FANTASY」を入手。
もうDVD付きの限定盤はAmazonでは品切れらしいですね。


3周ほど聞いた感想は「王道ポップだなあ」。
前に書いたかもしれませんが、櫻井和寿の言う「僕」というのは
世間において不特定多数が共感する「僕」「自分」であって
それが故に爆発的にヒットしてるんだと思います。
例えば今のところこのアルバムでは「ロックンロール」という
曲が一番好きなのですが、歌詞だけを見ていても面白い。


ここで櫻井は酒と女に溺れるような典型的なロックスターと
そんな風にはなれない「普通な自分」を対比して歌っている。
ここでいう「普通な自分」というのは、日本の大衆に数多くいる
「一般的な(弱い部分も多数持った)人々」を指してるんでは
ないかと(その中には僕も入っちゃったりします)。
その結果パイが大きいというか、共感する人々が多いから
セールス的にも大ヒットするのではないかと思います。


それに対してエレカシにて使われる「俺」は宮本浩次が自分のことを
指して使う「俺」の場合が圧倒的に多い。(たまに違ったりしますが)。
そして宮本浩次の「俺」というのは大衆においては受け入れにくい
個性の強すぎるトゲトゲしい「俺」。とにかく自分オンリーの「俺」。
世界でも有数の奇人変人(だと思っている)宮本浩次の「俺」は
一般的には理解しにくい。ただ僕はそれを理解して、でもなれなくて
それでも宮本浩次をカッコいいと思ってファンになってるのですが。
この違いがセールスの爆発力の違いなのかなあ、と考えてしまいました。
そりゃアレンジとか声とか違いを出したらキリがないですが。
エレファントカシマシは逆立ちしてもMr.Childrenにはなれないし、
Mr.Childrenはどうやってもエレファントカシマシにはなれない。
当たり前だけどそれでいいのです。


ただもちろん別に宮本浩次の「俺」が世間に受け入れられないわけではなく
「俺たちの明日」は世間との周波数というか波長が合ったのか
世間には多いに受け入れられた。最近の曲も受け入れられてる。
エレカシの場合たまにこの「世間との周波数」が合う時期があって
それが「今宵の月のように」だったり「俺たちの明日」だったり
するのかな、と思います。
難しいのは宮本浩次の周波数が全く読めないこと(笑)。


しかしMr.Childrenも少し辛いだろうなあ、と思うことがあったりして
セールスが増えると税金は増えるわ数多くのスタッフやレコード会社を
養っていけないわで、もしめっちゃくちゃなアングラな路線を作りたいと
思っても、そうはいかないだろうしなあ。「深海」は好きなアルバムですが。
その辺を昔の宮本浩次が「ミスチルはギリギリのところで頑張っていて
本当に凄いと思う」みたいに評した所以かもしれません。
逆に言えばエレカシはまあミスチルに比べたら全然小所帯で
もう極端に言えばメンバー四人だぜ、というところが強みですよね。
DEAD OR ALIVE」のような路線でも出そうと思えば出せる。
車に例えればMr.Childrenは簡単に車線変更も減速加速も出来ないような
大型トラックなのに対し、エレカシは小回りのきく小型車みたいな。
ただ小型車にしてはエンジンがものっ凄いですけどね(笑)。


うだうだと書いていましたが、全般的に「SUPERMARKET FANTASY」は
肩肘はらずにリラックスして聞ける曲ですし、いいアルバムだと思います。



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と、色々と理屈をこねにこねて考えてみましたが、こないだの
記事に対しての批判(?)として「理屈っぽい男嫌い」とか
書かれましたが、ここはもうエレカシについてならあらゆる
方向から書き殴るブログですので、そういうのが嫌な方は
「見ない」に限りますねえ。あとコメント欄もメールも公開
してますので、真っ当なご批判はいつでもどうぞ。


つうか自分の書きたいことが書けなくなったらブログなんて
即刻止めてやりますよ。ここは北朝鮮ではなく日本です。エブリバディ。