何も変わらないオレ,とは「ろくでなし」
バイトから帰ってぼーっとケーブルテレビを付けてみたら
CNNは9.11の特番をやっているようだ。
五年前,ああもうそんな時期かあ。
手元にとあるログがある。あの頃はヒマだったからひたすら
ダイヤルアップでネットに繋いではチャットをしていた。そのログだ。
最初はニュースを見ながら「ビル火災?」とか言ってる。
その後二機目が突っ込んで「事件だ」。テロだとは言ってない。
あとはもうテレビウォッチング状態。それを元にした誤報多数。
CNNは言う,「あれから世界は変わった」と。
でも誤解を恐れず言えば,僕の生活は何も変わっちゃいないのだ。
ずっと考えてもあれで変わったことはない・・・。
犠牲者に知り合いが居るわけでもなく,ニューヨークどころか
アメリカに行ったこともない。アフガニスタンにもイラクにも
誰も知り合いは居ない。「テロが起きる」と言われたって当時は
ド田舎に住んでるバカモノ青年である。
東京に来たところでテロに怯えることもなく,勉強に悩み,健康に悩み
進路に悩み,女の子に悩み・・・(以下略)。
一番困ったのは「駅でごみ箱が使えなくなった」ぐらいだろうか。
さらに誤解を恐れず言えば,世の中の事件一つ一つの当事者に
なる必要もないし,そもそもなれないと思う。
悲惨な事件が起こっても「かわいそうだなあ」と思うことはあっても
その遺族を一生サポート出来るわけでもない。
犯人に対する憎しみを共有出来るわけでもない。
んなことする時間があったら,自分をもっと高めたいと思う今日この頃。
そう考えると,五年前から一番変わったのは「自分の意識」かも知れない。