エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

「Do you remember?」シングル 10月23日発売

1.Do you remember?
2.If I Feel
3.Do you remember?(Instrumental)
4.If I Fell(Instrumental)
初回限定盤(CD+DVD) UMCK-7033 ¥2,000+税
※DVD収録内容:「Do you remember?」Music Video
※初回限定盤のみのボーナストラックとして、2019年の夏フェスからライブ音源を収録

特筆は「夏フェス」のライブ音源(何でしょうね、オハラ☆ブレイクならば「冬の花」が聞きたい)のと、横山健さんと二人でのビートルズ「If I Fell」(注・曲名訂正しました)のカバー。ライブ音源は『レコーディングと同じメンバーが集結して2回のみ出演した2019年の夏フェスから、レアなライブ音源がボーナストラックとして収録される』ということなので、RIJFからになりそうです。
リリースが思ったよりも遅く、てっきり「宮本から君へ」公開と同じ時期にぶつけてくるかと思っていたのですが、最近流行りの(?)唐突先行配信で「Do you remember?」のみ9月下旬配信ということもありそうですね。

上記の話とも繋がるのですが、音楽に、エレカシ宮本浩次に対して結構課金している(これはいい意味で)。「昇る太陽」は先行配信、CD、またYouTube Musicでも聞いていて、YouTube Music(その他サブスクリプションサービス含む)は僅かだけれど権利者に分配されるという話なので、ちょこまかと払っている。しかし例えば「冬の花」も配信で買いましたが、250円なんてすぐに元を取ってしまう(この表現もいいのか分かりませんが)金額で、もっと考えると例えば「友達がいるのさ」はシングルCDで1,000円で買ったとしても、もう十数年、何千回レベルで聞いているので、安い買い物なんだと思います。数百円でその場の気分や、場合によっては人生観をも変えてしまう音楽生活。今は配信版とCD版をダブルで買ってもいますが、適正な金額であれば非常に安い金額で、また音楽配信サービスも普及し、権利者にきちんとお金が渡るシステムになれば、若いクリエイターの人たちももっと音楽業界を目指すかも知れないし、どんどん良いシステムになってくれと願うばかりです。


  • 神社仏閣生活。

最近は戦中戦後の本を読みあさっていて、昔からの趣味である神社仏閣、特に古いお寺を巡ると、戦死された方々のお墓を見ずにはいられない。そういうお墓はお寺でもいい場所にあり、立派で、その方を讃える記録もあって、読みふけり手を合わせる。

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これは8月にド田舎を巡ってきたときに見つけたお寺で、静かな集落に佇む、雰囲気のある名刹だった。ただ昔からこういう「人知れぬ神社仏閣巡り」は好きだったのですが、最近はそういう集落にも人影が見当たらない気がします。統計的では無く体感的なモノですが、昔は集落の神社仏閣を歩いていても、もう少し人が居た気がする。最近は人影すらない、感じられない。そう思って巡ってるから余計そう感じてしまうということもあるかもしれませんが。
そういう地域に根ざす人が減ってくると、戦中なり戦後の生活や歴史を覚えている人が少なくなるので、危機感というか「本当に厳しかった頃の日本」をきちんと次世代に残しておかないとな、とも思ったりします。NHKでもインタビューをアーカイブス化して教育に取り入れるというプロジェクトなんかもありますが、俺も何か出来ることがあればやっていきたい。

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(これは海の写真だった)。

虎屋の羊羹を食べる男

タイトルだけ見ると全く意味が分からないですね。ROCKIN'ON JAPAN 2019年10月号場外乱闘より。黒砂糖風味の羊羹を食べていたらしい。

それはどうでもいいとして(でも今度食べてみよう)このインタビューも異常にテンションが高い。引用しようと思ったら序盤から終盤まで一定の上昇高度があるため一部抜き出せないような感覚。

宮本『"冬の花"と"昇る太陽"の分断された、二極化といってもいい2曲が出来て(笑)、でも、それこそはエレファントカシマシの活動でもあったと思うし。"ガストロンジャー"と"今宵の月のように"のようにね。それをソロでは、今この短い時間で、ダイジェストでやっている』。
『夜に家に帰って考えることは、一体誰に対して歌ってるんだろう、俺は一体って。まあ、みんな考えることなのかなあ。なんで生きてるんだろうに近いんだけど。最近出た結論っていうのが、やっぱ自分に歌ってるんじゃないかっていう』。

これは先日のオハラ☆ブレイク直後のインタビューでも同様のことは話していましたが、極端な話誰に対してでもいいと思うんです、この熱量があれば。それは時期によって自分だったり、愛する人だったり、ファンに向かうんだろうし、行く先は別に良いけれど、その飛び出すエネルギィさえ強ければ人は付いてくるだろうし、宮本が言うようにみんな考えて答え出ないでしょうし。

宮本『だから、バンド名はMYJJがいいんじゃないかってっいうね(笑)そう、宮本、横山、Jah-RahJun Grayでさ』。

宮本『だから、言葉が平べったくなっちゃうんだけど、やっぱね、愛ってことなんですよ。凄い大事ね。もうそれ以外に何もないっていっても・・・愛ってちょっとあれなんだけど、なんなんだろうね、愛という言葉じゃないのかもしれないけど。その、想いみたいなものがかたりになるのね』。

最近の宮本はこういう一見気恥ずかしそうなことを堂々というのが「おお」と思えて。ソロ活動をしていると縦横無尽にいろんな人と出会って曲が出来る。イベントにも出る。そういう出会いを愛や想いという言葉で表現している気がします。これはもしかするとエレファントカシマシをずっとしていたら出なかった言葉かもしれません。ほんっとにいろんな人と組んでますしね。



宮本(RIJFのステージについて)『俺がソロをはじめて、メンバーも良かったんじゃない?"冬の花"をやれって言われたらどうしようってところじゃない?みんなは(笑)。それを外でやってくれてるから、みんなも冷静になってる。あと蔦谷好位置がすごい良かった。蔦谷好位置がものすごい喜んでいて。でも、やっぱりすっごい緊張して、無口になっちゃってたの。でも、ステージが終わったら、急に緊張が解けて『宮本さん、酒を飲ませて下さい、僕に!』みたいなことを言っていて、誰も止めてないのに(笑)。それぐらい、凄い嬉しかったみたい。エレファントカシマシと再びこうやってやれる、宮本さんが必要としてRIJFっていう大舞台に呼んでくれたっていう。ミッキーも嬉しそうだった。あのコンビネーションいいですね。ほとんど口利かないんだけど。ふたりはやっぱりいいね』。

どうしても宮本浩次蔦谷好位置さん評、あるいは蔦谷好位置さんの宮本浩次評には目が行ってしまう。2007年以降、10年以上にわたってプロデューサーだけではなく、サポートメンバーその他諸々として小さなライブ会場にもずっとエレカシについていたのがやはり今でも強く残っていて、涙の別れを経ての再会ステージというのに人一倍感じ入っているんだと思います。
エレファントカシマシはもはやシルエットだけでも「かっけえな」と思えて、そしてプラスで「エス」として二人が加わる。まるで昔からバンドを組んでいたように(それがもしかすると近い将来、「MYJJ」になるかもしれませんが)6人でレコーディングからライブから打ち上げまで、そこで出来た曲を延々と聴いているので、身体に染みついている。

宮本『エレファントカシマシはなんの心配もしてないんで』。

こう締める宮本。散歩中の意味が徐々に分かりかけてきた気がします。

宮本浩次、「オハラ☆ブレイク」について大いに語る。

ふくしまFM「RADIO GROOVE F-STYLE」にインタビュー出演。
思いのほか熱く熱く語っていて、一部書き起こしするつもりが、こちらもつられて(?)全文書き起こしをしてしまいました。

  • 8月11日、時刻は7時30分を過ぎたところで、オハラ☆ブレイク ラブレイクステージを終えられたばかりの宮本浩次さんにお話を伺います。すっごく楽しかったです。

宮本 そうですか、いろんな曲やりましたけど。ただやっぱりもどかしいのがですね、歌に集中すると、手元がお留守になる。ギターを弾こうと思うと歌が歌えない。自分で家で練習してるときには、もうちょっと両方いけてるはずなんですけど、こんなこと人前でいうプロの人あんまりいなんですが。みんながいるから歌の方にこう聞きたいんじゃないのかなと、新曲とか特に『冬の花』とかは、聞きたい人も多いんじゃないかと思って歌うでしょ。歌の方に気持ちが行くと手元がお留守になるんですよ。この問題は解決しなきゃいけないなという問題が。まあでも届いたんじゃないかって気がしますね。精一杯歌いました。

  • 今日は新曲も沢山歌われて。

宮本 一番嬉しかったのは、沢山人が・・・、私、今日が三回目なんですけど、沢山人がいらして。ギターでみんなを一発でファンにするところ、悪態はつくわでどういうコンサートになったんだろう。でも、最後しっかり全体として宮本浩次をアピール出来たかなと。

  • オハラ☆ブレイク三回目という話が出ましたが、一回目と三回目と五回目出て頂いて、他の都市型フェスとは全然雰囲気が違うと思うんですけれど。

宮本 そうですね、三回目で明日もRIJFという大きなフェスがあって、今回は石巻でリボーンアートフェスという小林武史さんの素晴らしいフェスだったんですけど、このオハラ☆ブレイクもそうなんですけど、このオハラ☆ブレイクが特徴的なのは、私、ここのバンガローみたいなところがあって、ここに来ると毎回大きな声で歌いたくなって、練習沢山するんですね。

  • ここの中でですか?

宮本 そうなんです、前回もここで練習して、ほいで、なんていうんだろうな。解放感があるんですよ。屋外でのんびりしていて、そいで空気も良くてなんか必ず歌いたくなって、凄く気分良くステージに上がることが出来るのが。大きなフェスですと、それはそれで緊張感があるんですが、大きな声だと周りにも人が居ますし、今回いろんな方とも挨拶出来て、佐野元春さんとも凄く久しぶりで、凄くダンディーで、格好良くて。

  • どんなお話をされたんですか?

宮本 いや、あのこんにちは、お久しぶりですって。20年以上ぶりだったんじゃないですか。覚えてて下さいましたけど。「先輩!」って感じで凄く格好良かったですけど。

  • 実行委員長の管さんも事前に何度も番組に出て頂いて、今回、宮本さんがオハラ☆ブレイクのトリを飾られるという話をさせて頂いた時に、宮本さんには一回目の時からオハラ☆ブレイクについて色々相談に乗って貰っていて、アドバイスを頂いたりとか。

宮本 そうですか?そんなことはないと思います。ただあの方はまっすぐな方で、東京までみえて近所の喫茶店で二人で、なんか話があるって急に東京まで出てきて、一回目の時ですけれども、何年前になるんだろうな、東京の近所の喫茶店に来て、二人でケーキ食べながら相談して、こういうフェスがあるから、宮本さんどうですか?って。ちょうどそのとき、福島を旅行してたりだとか、ドライブ来てて、大内宿とか行ったりしてて、馴染みのあるところで、ちょうどそういうストレートな管さんから話を伺って・・・、中身ありますか?私の話、大丈夫ですか?そういうケーキを食べながら管さんと、熱い方で。昔から凄く音楽、ロックの好きな方で。管さんの地元だってことも伺って。

  • 猪苗代出身なんですよね。

宮本 猪苗代の町長さんのところも教えてくれたりして、余計なことですけど。

  • 管さん自身、オハラ☆ブレイクに出られるミュージシャンの方に、他の都市型のフェスでは出来ないことを挑戦の場としてほしいってことも。

宮本 音楽だけじゃないもんね。そういう演劇があったり、絵画があったり、小説があったり、色々すごくさきがけですもんね。こういうのんびりしたフェスの、オハラ☆ブレイクがさきがけなのかなって気がしますけど。

  • その挑戦という意味では、宮本さんが今日、挑戦されたことって?常にチャレンジだと思うんですけど。

宮本 今日ですか?オハラ☆ブレイクのステージにはいろんな方が見えてるのが、音楽も好きだし、この雰囲気も楽しみに。猪苗代湖畔のこの夏休みに、いろんなアートも堪能できる場所だから、いろんな方が見えて、勿論エレファントカシマシや私の宮本浩次のファンの方々もいるのかもしれないですけど、だからいろんな人がいるから、チャレンジというか色々曲を、今日も「俺たちの明日」を一曲目にした方がいいんじゃないかとか、そういうチャレンジとは違うんだけれど、欲張りにみんなに楽しんで貰えるメニューに出来ているかなと、新曲とお馴染みの曲を欲張って、楽しんで貰えるかなと曲を考えたんですけれど。
(昇る太陽オンエア)

「手元がお留守になる」という言い方が可愛い。まあそれはひとまずおいても、管さんとのエピソードが興味深い。WOWOWのドキュメンタリーでも宮本浩次のアドバイスや男気、また宮本がフェス内で話していた「義侠心」というのは、管さんはじめスタッフ、そして宮本自身のことを話しているようにも見えました。
ステージ後ということもあって、宮本自身の解放感も凄い。声もよく出てますし、これが出演前だったらここまでの答えどころか、インタビューすら出来なかったのではないでしょうか。
改めてWOWOWでの「ノンフィクションW」を見返すと、管真良さんが「イベントとして三年目が正念場だ」と宮本自身が話していたのを覚えていての、宮本からの出演依頼。その後の「音楽的にわかりあえるとどこまでも誠実」という管さんの言葉も、上のインタビューを読むと非常に分かる。それで恐らく宮本の管さん評も同じで、同じ熱い気持ちをもった男同士が共鳴しあってのイベント、また三回目の出演なんじゃないかなと思います。宮本浩次という男は、もしかしたら冷静かつ相当な策士なんじゃないかと思うときがあるんですが、この「三年目が正念場」発言もそう思えて、今まで数あるイベントを見てきて、経験上そう話している。そしてオハラ☆ブレイクもそうであろうことを察知して「じゃあ俺が」と買って出ている、宮本としては少し異例のスタンスのフェスなのかもしれません。
バンガローでのリハーサルも「ノンフィクションW」が非常に参考になる。岡田貴之さんですら入らずに、リハーサル。確かに空気が良いことは俺が保証します(笑)、磐梯山と目の前には猪苗代湖。物理的にも精神的にも解放はされると思います。



  • 新曲といえば、1月にソロの「冬の花」がリリースとなって、先月は「昇る太陽」「解き放て、我らが新時代」「going my way」が入ったソロ初のCDとして発売されて。

宮本 そうですね、一ヶ月くらい前ですけど。

  • ソロ活動されてから、ジャンルが歌謡曲だったりとかヒップホップだったりとか、パンクだったりとか、エレファントカシマシとは違ったメロディラインのものを沢山作っているように感じるんですけども。ソロ活動でやってみたいことだったりとか、今後。

宮本 あー、でも基本はやっぱり弾き語りなのかなと、今日もそうですけど、先だっても東京のLIQUIDROOMでやって、オハラ☆ブレイクはほぼ毎回弾き語りでやってるんですけど、基本は弾き語りなんですよ。最近よく考えるのは「俺は誰に歌ってるんだろうな」って、昨日も思ってたんですよ。今日も誰に歌ってるんだろうと、まあ難しい話になっちゃうんですが、自分の弾き語りで「ああ、これ凄く良い感じだな」さっきもバンガローで練習してて「冬の花、良い感じだな」「昇る太陽、良いメロディラインだな」って自分で思える、それをどうやって膨らませて、サウンドとか、エレファントカシマシも勿論そうですし、ソロもそうなんだけど、いろんな形で、届きやすい形で、娯楽ですから、なるといいなと思って、だからそのエレファントカシマシサウンド通して、例えば「今宵の月のように」とか「悲しみの果て」とかやってきた。それはそれで素敵なことだし、これからも続けていくんだけれども、よりそのパンキッシュな歌とか、パンクみたいな、自由に出来るんだったら、30年の蓄積じゃないですけど、顔見知りも増えましたし、頼りになるエレファントカシマシというバンドもありつつ、ギターの特化した部分とか、横山健君に頼んで素晴らしいギターを「Do you remember?」もそうだし、エレファントカシマシを通してやってきたこともあるんだけれど、これ(ラジオ用に)短くするの大変ですね。

  • 大丈夫、全部使わせて頂きます。

宮本 こういういろんな音をやっていけたらいいなと思ってるんですけどね、弾き語りから膨らんでいって、凄くわがままにやってます。

  • 色々聞かせて頂くと、自由に展開されているように感じました。

宮本 ありがとうございます。

  • 最後に、オハラ☆ブレイクに出演された方全員に伺っているんですが、理想の夏休み、例えばお休みがあったら行きたいところとか、やってみたいことってありますか?長いお休みがあったら。

宮本 あーすごく、これ(インタビュー収録が)外で大丈夫だったのかな。色々夏休みって、子供の頃はね。みんなで出かけたりするのが好きで、家族でね。大人になって夏休みっていうと、良い歌歌えるといいなって、それが一番かなって思っちゃいますね。ちょっと優等生みたいですけど。他にやることなくなっちゃうんですよね、なくなっちゃうっていうとあれだな、よくわからないですけど、本読みたいですね。本を読むのが、一人で色々考えながら、本読むのが落ち着いて、贅沢なんですよ。時間の余裕も無いといけないし、心も余裕がないとなかなか文字を追っていって考えるというのもなかなか難しいし、例えば明日オハラ☆ブレイクだからどういう歌を歌おうかな、お客さんはどういう顔で来るんだろうなって思っていると、やっぱり本を読む余裕がなくなるでしょ。でも本を読むってことは、時間もあって心もゆったりしているということだから、そういう本を読みたいですね、ゆっくり。源氏物語を読みたいですね、長いんで三日ぐらいじゃ読めないんですよね、少し読んですぐ仕事で忘れてしまう。

宮本 いよいよバンドで出るんですけど。

  • 暑い日が続いていますが、是非お体を大切に頑張って下さい。

宮本 ありがとうございます!

  • そしてまたオハラ☆ブレイクにも出演して頂けると。

宮本 そうですね!またいい曲作って、みんなとも今日約束しましたから、いい歌を歌いたいですね、この場所でまた。ちゃんと「翳りゆく部屋」練習してくるので。まずいですね、プロの発言じゃないですね。問題発言ですけど。

  • 本当に素晴らしいステージでした。

宮本 ありがとうございます。

  • オハラ☆ブレイクのステージ終えたばかりの宮本浩次さんにお話を伺いました。お疲れの所本当にありがとうございました。

宮本 ありがとうございました!

この引用部分の中盤にも宮本らしさが少し出ていて、インタビュー中に周りが少しうるさいんですよね、それを察知して宮本は「外で録音して大丈夫?」と確認している。誠実さと神経質さが垣間見えます。また雑誌のインタビューよりも少し角度を変えた形で、エレファントカシマシではなくソロでやる意義を改めて語っている。「娯楽ですから」、要はエンターテインメントとして、いろんな形を試しながらどうお客さんに届くか。今はこれまで培った経験・ノウハウ、そして人脈も利用してフリーに活動して、総体的にどう良い曲を作って、より幅広くお客さんに届けるかという作業をしているかというのが明確になるのを感じました。
読書の話は「なるほど」と感じる部分も多く、俺も(ジャンルは違えど)本を読むのが好きなので、「ああそうか、余裕無いと読めないよな」と改めて気がついてしまった。ただ、今の宮本は相当疲弊してそうなのが少し気がかり。こうやってソロではピリピリして、バンドではバンドで考えて、勿論やればやるほど気力体力が充実してくる「音楽男」なのでしょうが、この過密スケジュールが内面的に疲れを溜め込まないかいささか心配になります。

しかしいいインタビューで、オハラ☆ブレイクに対しての見方が大きく変わってしまった。1年目、3年目、5年目と隔年で出てるので、来年出るのか分かりませんが、こうして意気込んでいるのならば、出来ればこのフェスやこのステージに立つ宮本浩次を見ていたい。