そうだった、2003年10月3日にこのブログを書き始めて、15年が経ってしまった。
もう更新頻度が有り得なくなってしまって・・・。その98%ぐらいは仕事が原因です。まさか自分がこんなに仕事をする人間だとは思わなかった(ただ、そんなに長時間働いているというわけでもなく、俺より仕事で忙しい人は星の数ほど居ると思います)。なんでそんなに仕事に熱を入れてるかは書いてるとキリがないんですが、こないだもこのブログの過去記事にいくつか出ていた、某企業と新規契約になった時は嬉しかった(それにはエレカシもブログも何にも関係ないんですけれど)。
年は取り、老いはどんどん迫ってくる。
こういうこと書くと「昔のことを何度も話すおじいちゃん」のようであることは百も承知なんですけど、たまの節目なので。2003年なんてちょうど「ライフ」を出し、エレカシがメディアに出なくなっちゃって、「DEAD OR ALIVE」「俺の道」「扉」「風」...激シブ路線を走っていた。日比谷野音もお客さん居なくて、入場時にダフ屋さんが2000円でチケット売ってるし、その渋い楽曲は素敵だけれど、どこかでもう一度王道を行ってくれないかと思っていたんです。
それで今でも覚えている、東芝EMI(当時)との契約が切れて、ユニバーサルミュージックに移籍。シングル「俺たちの明日」のジャケットとPVを見た瞬間、「これは売れる!」と痛烈に感じました。下のジャケットはしばらくの間パソコンの壁紙にしてました(笑)。
エレファントカシマシ「俺たちの明日」
そしてご存じ蔦谷好位置さんとのタッグを組んでの王道路線。以前のように「笑われるように音楽番組に出る」のではなく「キャリアを積んだバンドとして」音楽番組に出るようになったのはしみじみと嬉しかった。まあ笑われる要素は含んじゃってますが(笑)。いやでもああやってテレビで「珍奇男」っぷりを見せている男が、いざロックになると剥き出しの格好良さを出すというギャップもいいと思います。今は逆にそれが魅力になってるんじゃないかとも思います。
その後、耳の病気をして、本当に本当に心配したけれど、結果的に禁煙をして声も出るようになって復帰して(近年の声の高さはありえないぐらい)、今ではそれさえも忘れてしまいそうなエピソードになりつつある。
そして紅白歌合戦。それこそ「俺たちの明日」の時に「これで出ないと出る機会はないのでは?」とも思いましたが、それから10年(!)かけての初出場。最近でもそうですが、NHKとこんなに蜜月になろう日が来ようとは。これは今年も十分可能性あると思いますよ。日比谷野音なんてもはやプレミアチケットですし、「悲しみの果て」「今宵の月のように」が一度目のブレイクだとすると、「俺たちの明日」で二度目のブレイク、まだまだブレイクする予感があります。
結果的にブログの更新頻度は減っちゃってますが、エレカシに対する熱量は変わって無くて、むしろ年を経るごとにエレカシへの理解度が深まる。「奴隷天国」を聞いては「あ、そういう理解も出来るな」と思ったり、怒っては「good mornig」を聞いて共感したり(このアルバムの「怒り」っぷりは強烈)。あまりに共感しすぎて、怒ってるときにgood mornigを聞くと共鳴現象かさらに怒りが増すのであんまり聞かないようにしてるんですけど(笑)。「コール アンド レスポンス」なんて痺れまくりですよ。
かと思えば「町を見下ろす丘」の「シグナル」を聞いては泣いたり。もう確実に涙もろくなってますね。段々「地元の朝」が身に染みてくる年齢になってきました。
とにかく幸せなんですよ。エレファントカシマシという4人組を知って、とにかく活動的な男達なので新曲はどんどん出すし、ライブはむしろ増えてるし、それに刺激されたり感化されたり、間違いなく日々の生活に変化、もっと具体的に言ってしまうと彩りや潤いを貰っている。「あの男がこう歌うならばもう少し頑張ろうか」と思いながらの日々。それで思ったことや考えていることをここで書いて、その繰り返しであっという間に15年になってしまった。
またあの男達を見ていると将来への希望が出てくる。計算すると15年前ということは、宮本浩次は37歳、今の俺とほぼ同じ年で、(読んでいる人は笑うでしょうけれど)「男としての道標」のように思えるんですよ。こういう風に生きられればカッコいいな、と。それが叶うか叶わないかは全く別問題ですけれど、有言実行ですよね。例えば「I don't know たゆまずに」という曲を出して、本当にたゆまずに日々音楽を思い、腹筋背筋運動やレコーディングをして、今の地位を築いている(本人は「こんなもんじゃねえよ!」と言いそうでしょうが)。それをずっと聞いている身なので「たゆまずに生きないと」「たゆまずに生きれば宮本のようになれるかもしれない」と思ったりもする。
勿論エレファントカシマシ、宮本浩次も昔と比べて歌詞もメロディもどんどん変わっていますが、「音楽」「情熱」「人生」への思いというのはずっと変わらず、いやもっと深まって熱くなっているかもしれません。
そして52歳になって新進的鋭角的路線で、今だと椎名林檎さんとかスカパラとか、仲間にも村山☆潤さんとか、ベテランなのに若手を迎え入れて変化を恐れない姿勢というのも見習いたい。いいロックバンド、いい男に出会ったもんだとしみじみ思ってしまいます。
しかしネットを巡るツールは変わりましたね!これを書き始めた2003年はパソコンかガラケーオンリで、スマートフォンやYouTubeなんてのは有り得なかった。こんなにも異常な速度でオンラインツールが発達するとは思わなかった。例えば椎名林檎さんとの配信なんて「即日配信」「ビデオもフルでYouTubeで見られる」。ブログ開設当時にそこら辺の株を買っておけば今頃左うちわでエレカシを見られたのに、俺には金持ちになる才能は無いみたいですね(笑)。それはいいとしてもいい時代ですよ。エレカシの昔の映像も今の映像もあっという間に一巡できる、不思議な時代でもあります。
更新頻度は減ってますが、そんなの仕事辞めればまた更新し出すでしょうし(笑)、とにかくブログを維持するためだけにダラダラと書くのだけはカッコ悪いから止めようとは、これを書き始めてから3年ぐらいから思っているので(長いな!)。ブログを止めるのはエレカシへの関心が無くなるとき、それだけだと思います。
まだまだあの男達が歌い続ける姿を見続けたい。
椎名林檎と宮本浩次-獣ゆく細道