エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

エレファントカシマシ ニューシングル「風と共に」7月26日発売へ

この曲はちょっと異常なくらい好きなので、「早めのリリース来た!」と非常に喜んでいます。

NHKみんなのうた」(6月~7月度)に書き下ろした新曲「風と共に」リリース決定!!
「風と共に」は、宮本浩次NHK東京児童合唱団に所属していた当時に、1人で歌った「はじめての僕デス」(1976年8月~9月初回放送)以来となるNHKみんなのうた」楽曲。
初回限定盤は、新春ライブ2017日本武道館のライブからセレクトされたLIVE ALBUMと「風と共に」のMusic Videoを収録したDVD付きの豪華盤です。


2017年7月26日(水)発売
49th Single「風と共に」
初回限定盤(2CD+DVD) UMCK-9915 ¥2,200(税抜)
通常盤(CD only) UMCK-5631 ¥1,100(税抜)


【 CD 】
1. 風と共に
2. タイトル未定
3. 風と共に(Instrumental)
4. タイトル未定(Instrumental)


【 LIVE ALBUM 】※初回限定盤のみ収録
~新春ライブ2017セレクション日本武道館~ 
2017 年1月6日に行われた新春ライブ日本武道館公演よりセレクトされたライブアルバム。
(10曲程度収録予定 / 収録楽曲詳細は、後日発表致します)


【 DVD 】※初回限定盤のみ収録
「風と共に」Music Video

風と共に(初回限定盤)(DVD付)

風と共に(初回限定盤)(DVD付)

Amazon


これで改めて知ったのですが、「風と共に」が49弾シングル。ということは次回作(気が早すぎますが)が50弾シングル(!)となるわけでは、別に区切りの数字が入ったからといって名曲になるわけでもないですが(笑)、次回シングルは相当に期待出来ると思います。ツアー後ぐらいでしょうか?


いやいやまずは「風と共に」。これはエレカシ史上「配信でよく売れるシングル」になるのではないかと勝手に思っています。テレビ・ラジオの「みんなのうた」でよく流れる、その後も恐らく民放テレビラジオで流れる。瞬間的にでも聞き心地が非常に良いので「エレカシこんな曲も出してるんだ」とiTunesAndroidで試聴して、大体一曲250円ぐらいなので「フルで買ってみよう」。というのも最近の俺の音楽購入方法がもっぱらこれなので・・・。あとは「やっぱりエレカシいいな!」となれば、ツアーの後半戦に参戦の流れ(笑)。その流れは想像だとしても、そういう購入の流れが目に浮かぶような曲なので、「50歳、デビュー30年たってもこんなに瑞々しい前向きな歌を歌えるんだぞ」という音楽界に新しい風を流し込めると思います。
こんなに早めにリリースされるとは思っていなかったので、まあとにかく嬉しいですし、楽しみであります。ミヤモトヒロジ51歳誕生日前の嬉しいプレゼントですね。

こちらはあんまり気乗りがしない(ひどい)、「まだ売れる映像ソース見つけたんだ」的な。

16mmフィルムのカメラ5台で全編撮影、音はデジタル・マルチテープで録音された
1988年9月10日 渋谷公会堂でのライブ映像が、約29年経過した2017年、映像・音源を最新技術によりレストア・リマスタリングされBlu-ray・DVDで発売決定!


ライヴ・フィルム『エレファントカシマシ ~1988/09/10 渋谷公会堂~』
2017年7月26日(水) RELEASE!!


■仕様
Blu-ray/DVD(2形体)
■価格(予定)
Blu-ray:5,500円+税 / DVD:4,500円+税

過去の「粗い映像」でしか見たこと無いので、レストア化された映像を視聴したら「お!」となるかもしれません。ただこれをBlu-rayにするならさいたまスーパーアリーナ(以下略、しつこいですね)。あと言えるのは今後の映像作品はDVD/Blu-rayでの同時発売になりそうで、それは凄く嬉しいです。(歩くのもBlu-rayもいいぜ!)。


プレミアム上映会は大勢・大画面で見られれば盛り上がりそうですね!

エレファントカシマシ 2017年6月3日 郡山市民文化センター

ツアーでのネタバレ・セットリストがあります。


個人的にはここは超地元で、3年ぐらい前にもちょっとしたイベントをここでやって、地下駐車場から資材搬入したのを思い出す。今回の機材やら、宮本浩次やメンバー、スタッフさんもそこから出入りしたかと思うとちょっと変な感じすらする。
また会場に近づくにつれて、30年ぐらい前に祖父によく連れられてきたラジコン店(本業はバイク店)を思い出す。それもこの会場の近くで、祖父は20年も前に亡くなり、またそのラジコン店も閉店してしまった。そこに「あの」エレファントカシマシがやってきて、またファンの方も沢山来るのもまた変な感覚。

そして正直お客さんの入りも心配だったんです。仙台あたりなら常に満杯になるけれど、我が福島はどうだろう・・・的な。



どっこい三階席まで満席でした。会場に近づくにつれて、周りを歩いて居てる人も「今日はなんのコンサートかイベントあるの?」と不思議がっていて、そんな光景が妙に嬉しい。


会場は比較的「男率」も高く、一曲目の『歴史』の成ちゃんイントロに合わせて手拍子が起こるなど、ちょっと異常ともいえる熱気。宮本浩次もなにより満員で嬉しそう。「3月か4月くらいにプロモーションで福島に来て、この会場も見て『大きいから入るかな』と思ってたんだけれど、こんなに来てくれて嬉しいです」。
デビュー30周年ツアーということで、(毎曲ではないけれど)一曲一曲、当時のエピソードなどを語る。


それで話はまた戻り、5月下旬くらいに『風と共に』6月1日オンエア、また6月3日に郡山市民文化センターでのライブというのを確認していて、もしや郡山での初披露あるかな?とは考えていたんです。ただ(自分で言うのもなんだけれど)中途半端な時期だし、場所だし、東京の会場や、野音あたりまで初披露を待つんじゃないか。けれどやってほしい、そんな心境。そして前記事で書いたとおり「涙ぐんで」からは(笑)、もう、ここでやってくれ、という祈りにも似た気持ち。

タイミングは第一部終了直前でした。「俺たちの明日」が終わった後、宮本はやおら『まだ発売されていないんだけれど、新曲やらせて下さい』。恐らく多数のお客さんが待っていて、もう劈くような万雷の拍手。宮本も『去年夏ぐらいに話をもらって、俺自身は40年経っていたということも忘れていた』と述べる。そして照れ隠しも入ったのか、なんと「はじめての僕デス」を軽く弾き語り。いたずらっ子のような顔をして「今度越してきた、僕デス」とワンコーラスのみ。お客さんは笑いと拍手。『6人での披露は初です、緊張してます』恐らくこれが正直な心境なんだと思います。『話を頂いて凄く嬉しくて、聴いて下さい。新しい視点も入っているかと思います』。

演奏はフルでした。
『あなたは笑うでしょう 私の小さな祈りを』
ひとひらの花びら ひとかけらの夢』この辺はみんなのうたの雰囲気そのままで、柔らかく優しく繊細。そして6人はやはり緊張、一つ一つの演奏が慎重に見えました。

演奏後はまたもの凄い拍手で、また宮本・6人もやはり反応が気になるのか、会場を少し見渡すような時間がある。まあ拍手しか聞こえないんですが(笑)。6人もお客さんも余韻を楽しんだあと、宮本は「第一部終了です、またすぐ戻ってきます」とひらりと会場を去る。

「涙」はソロでの弾き語り。もう男椅子が限界です、このツアー持つんだろうか?ラストで宮本は「ありがとう、またここに戻ってきます!」言ったな先生、ずっと待ってますよ(笑)。「東北は相性がいいんでしょうか?少なくともこの会場は相性がいいと思います」。

ラストは最近よくある「ローリングストーンズのように」6人肩を組んでのご挨拶。本編ではメンバー紹介がなかったため、本当に最後の最後でメンバー紹介。そして肩を組んでお辞儀したまま6人そろって前進したり、後退したりと今まででは有り得ないファンサービス。そして宮本は投げキッス、お尻ペンペンで退場。あらゆる局面、そして30年の歴史を横断縦断した30曲、三時間。

会場からの帰り道、郡山駅に向かって沢山のファンの人が歩いていて、その光景を見ながら何故か30年前の祖父とのラジコン店の思い出や『風と共に』の出来を思い出して、会場出てからまた涙ぐんでしまうという・・・。「地元のダンナ」がエレカシを聞いて、何より新曲を聴くと殊の外心の奥底に来るということが分かりました。日比谷野音でも感じたことのない不思議な感覚。47都道府県ツアーの大きな意味というのを感じた気がします。

幼い頃から空は青くて あの頃から風は木々を揺らしていた
さよなら昨日の私 思い出は懐かしいけど
今の私にこそ相応しい 輝きを抱きしめたいのさ


セットリスト
第一部
M1 歴史
M2 今はここが真ん中さ!
M3 新しい季節へキミと
M4 ハロー人生!!
M5 デーデ
M6 悲しみの果て
M7 今宵の月のように
M8 戦う男
M9 風に吹かれて
M10 翳りゆく部屋
M11 桜の花、舞い上がる道を
M12 笑顔の未来へ
M13 ハナウタ~遠い昔からの物語~
M14 3210
M15 RAINBOW
M16 ガストロンジャー
M17 やさしさ
M18 四月の風
M19 俺たちの明日
M20 風と共に

第二部
M21 ズレてる方がいい
M22 奴隷天国
M23 Ladies and Gentleman
M24 コール アンド レスポンス
M25 生命賛歌
M26 TEKUMAKUMAYAKON
M27 夢を追う旅人
M28 ファイティングマン

第三部
M29 涙(ソロ弾き語り)
M30 花男


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『風と共に』で涙ぐむ男。

6月1日のお話。

早朝出張のため朝早く家を出る。上司を車に乗せて山奥へ。8時30分ぐらいから車載テレビのチャンネルをこっそり操作し(怒られるぞ!)、Eテレへ。8時50分ぐらいからドキドキ。そして「みんなのうた」とタイトルコール。ほんの一瞬だけ宮本の声が聞こえた時点で無音・・・。山奥過ぎてテレビの電波が届かなかった。作り話のような展開ですが、本当なのでしょうがない。

会社では相変わらずの悪戦苦闘。もう毎日が冷や汗。悔しさの連続。もうココロの中では辞表をポケットに忍ばせている(ただそう思うと少し気持ちが楽になる不思議)。

それで帰宅して「よしきた!」的にHDDレコーダーを起動。もう爆音レベルで聞いてみたら・・・。めちゃくちゃいいじゃないか!!
アラフォーにさしかかる年齢になってるのに、思わず涙ぐんでしまったんですよ。
www.nhk.or.jp
みんなのうた」でも全然いいけれど、同じNHKなら朝の連続ドラマ小説のオープニング曲でも全然不思議ではないくらい、清涼にして前向きな歌。「俺たちの明日」のように、肩を組んで「さあ明日も頑張ろうぜ!」的な力強さではなく、風と、そっと後ろから手を差し伸べるように「明日も出かけようか」というリリカルな力強さ。
「ファイティングマン」から「ガストロンジャー」、「コール アンド レスポンス」ではついに死刑宣告をし、「TEKUMAKUMAYAKON」でもその激烈ロックさは出ているのに、一方ではこの繊細さと優しさ。もう「宮本浩次はどんな人間なんだ?」と聞き手が困るくらいのレンジの広さですが、その答えは「RAINBOW」で自ら出していた。

やさしさも労働も 繊細さもでっかさも
デリケートも クレイジー
全部心の中に抱いたヒーロー

あらゆる感情や想いが頭の中で同時進行で動いている男が宮本浩次。ただ人間全員が善意や悪意、やさしさや厳しさ、寛大さや繊細さを兼ね備えているんだと思います。人間はもの凄く多面的な生き物で、一つの行動でその人を決めつける最近の風潮が怖い。
で何の話でしたっけ、宮本だ。宮本浩次はそれらのアウトプットが不器用かつ激烈なんだと思います。世間に器用に合わせて歌を作れれば・・・と思うんですが、そんなに上手くはいかずに、けれど歯車と歯車が噛み合った時の爆発力ときたら・・・。今回のこの曲は「やさしさと繊細さの爆発力」がものっすごく噛み合ってるんだと思っています。


前記事で「好きなんだけどオンエア前なので書けない部分の歌詞」というのは以下の通り。

幼いことから空は青くて あの頃から風は木々を揺らしていた
さよなら昨日の私 思い出は懐かしいけど
今の私にこそ相応しい 輝きをだきしめたいのさ

いくら「みんなのうた」向けとは言え、「ガストロンジャー」歌っている男の歌詞とは思えないけれど、間違いなく同一人物の表現で、それらはメビウスの帯のように間違いなく繋がっている。その両極端ぶりを一つのライブで見ることのダイナミズムがエレカシの魅力だと思います。

ひとひらの花びら ひとかけらの夢
曇りのち晴れ そうさ私は 出かけて行く

ラストのこの部分で涙ぐんじゃって、「明日も出かけようか」と思ってしまう単純さ(笑)。いやでも文句なくアニメーションもいいんですよ。この曲の「やさしさと繊細さ」を上手くいかしていて、さすがNHKにさすが名アニメーター(らしいです)と素直に大拍手を送りたい出来。もうPVもこのアニメーションのフルバージョンで見てみたいです。

この曲を早くフルで聞きたい・・・、というのは次の記事のお話。

あなたは笑うでしょう 私の小さな祈りを
曇りのち晴れ 悲しみの向こう 私は今を生きていきたい


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