エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシのファンブログ

「男」あるいは「男気」とは一体何なんだろうか

高倉健さんの訃報を聞いたら、自分でもびっくりするぐらいのショックを受けたんです。この方の「男」っぷりはハンパではない。

追悼映像や、周りの方々のコメント、エピソードを見てると、(高倉健さんファンには怒られるかもしれませんが)宮本浩次との共通点も少なからずあるんじゃないだろうか。ともするとそれは二人から溢れる「男」「男気」といったものに繋がるんじゃないだろうか、そんなことを考えていました。


ただ、高倉健さんについては出演した映画やドラマ、少ない本人インタビュー、周りの方々が話すエピソードが中心で、宮本浩次もステージやCD、インタビューを通じた話なので、実際の「本当の姿」は分かりません。イメージで語るところが多いと思います。


  • 「自分の仕事に誇りを持つ」。

これは恐らく二人ともそうで、それぞれ俳優・歌手という自分の職業に誇りを持って、安易な妥協はしない。

  • 「厳しさと寛容さ、優しさを併せ持つ」

特に宮本浩次なんかは分かりやすいと思うんですが、厳しいときはとんでもなく厳しい・・・。かと思ったら同時に深い寛容さも持ち、時に優しさも放つ。いや根は優しいけれど、仕事の場面では厳しさが出てしまい、僕らはその面を多く見ているせいなのかもしれません。

  • 「年を重ねても細い」

心身ともに。高倉健さんなんかは若いときから体型も変わらず、ココロも贅肉も持たずに若い。宮本浩次は体型が細すぎる(笑)。それは冗談としても、変に(物理的にも精神的にも)若い頃から太らず、何かを追い求める姿というのは似ている面があると思います。

  • 「不器用、愚直、真っ直ぐ」

ただ高倉健さんは言うほど不器用ではなく、冗談を言ったりとかなりユニークなお人らしい。宮本浩次はもう自分を曲げずに48年(本人は「曲がりっぱなし」と言ったりもするが、何をおっしゃることやら)。曲げられない人間なのか意図に曲げない人間なのかはまだ「観察オレ」が必要かと思いますが、とにかく真っ直ぐ「歌手」としてここまでやってきた。

  • 「己の仕事には妥協せず」
  • 「期待される、信頼される、託される」

これが一番大きいんじゃないかなと思います。「健さんならやってくれる」「宮本浩次ならやってくれる」と人々から大きな期待・信頼を受けて愚直にストイックに仕事をこなす。そして結果を出す。
また多くの人にあらゆることを託されているとも思う。自分の生きる道、仕事、恋愛、悩み事云々、それらに行き詰まったときにふと二人の作品に出会ったり、二人の未来の活動に期待したり。
高倉健の映画が素晴らしいから明日もまた頑張ろう」「エレカシのライブがよかったからまた明日からも出かけよう」。別に二人に限ったことじゃないですが、そんな芯のある表現者から勇気を貰った人は数多く居るはず。



また高倉健さんのラストは素晴らしくダンディだった。ヨボヨボになることもなく、最後の映画でも激シブでカッコいい演技。亡くなる直前の様子なんて僕には分かるはずもありませんが、妥協せずストイックに生きて、スッとこの世から旅立つ。おかげで僕の「高倉健」というイメージはダンディな俳優のまま、この先変わることはないだろう。こういう『去り際』はなかなか出来ないよな、と人生の最後まで男っぷりを見させて頂いた。



・・・って上のような「男チェックリスト」が仮にあったとしても、「該当項目が多いからあの人は男気がある」なんてものでは勿論なくて、もっと直感的にその人に触れて「うわ、この人は男気があるな」と感じて、じゃあその理由はなんだろうと冷静に考えると、例えば上のような箇条書きのようなものが出ると思うんです。「男」や「男気」は冷静な理論じゃ測れない世界にあるはず。



正直自分で書いてても書いてる内容が支離滅裂なことは分かっているんですが、高倉健さんと宮本浩次には似た匂い、同じ道や同じ座標に居るとは言えないけれど、ゴツゴツとした骨太な方向は似ているんじゃないか、そしてその方向に光を感じて多くの人が憧れたり、感銘を受けたりするんじゃないか。そんなことを考えたりしています。