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エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシのファンブログ

ガストロンジャーも日常から生まれるんだ

師走選挙も近くなり、毎日変わる政治状況の中(しかしこういう無茶な情勢の選挙というのはそうないと思います)
仲が良い男友達と話してると自然と政治・選挙の話になります。さすがに初対面の人とは深い政治の話は出来ない。
知識人のような人からすると青二才のバカな議論だろうけれど、まあ僕らの世代なりに無駄な知識と浅い経験を出し合って
「こういう政策がいいんじゃないか」「それは実効性無い!」「意外とこういう方策が10年後生きてくると思う」云々。
バカモノ青年が何人も集まってはそういう話を時に酔っ払いつつ話す。


そういう光景を見ながら、「あれ、宮本浩次もこんなこと言ってたはず・・・」。


ガストロンジャー発売当時の週刊文春での阿川佐和子さんとの対談企画に宮本浩次登場号だ。
週刊文春2000年4月27日号(文春文庫 阿川佐和子のガハハのハ3 159頁以下収録)

阿 でも「ガストロンジャー」って曲名が覚えにくいのが(笑)。
宮 この曲、NHK、かけてくれなかったんですよ。
阿 「文藝春秋」の巻頭随筆でもそのこと書かれてましたね、政治を批判するようなことがあるからですか。
宮 っていうふうに感じてるんでしょうね。
  歌詞に「あげくがお前人の良さそうな変な奴がのせられて偉くなっちゃって、それでもそこそこ俺達は生活してんだから
  訳わかんねえよなあ。おい」ってところがあるんですよ。
阿 うん、ありましたね。
宮 これ、興奮してるわけでも、人を攻撃してるわけでもないんです。
  僕はー小渕さんを好きでも嫌いでもないですけど、今ちょっと状況が変わって、亡くなられると困るんだけどー
  (筆者注・2000年4月2日に小渕首相(当時)は脳梗塞で倒れた)
  三十三歳ですから、友達と普通に政治の話もする。
  日常会話なんです。だから、僕の喋り口調で書いてるし。
阿 世間話のノリなのね。
宮 そう。逆に、そんなものでも音楽になると武器になるんだなと思ったですね。
  やっぱりロックってパワーあるなと。
阿 なるほど。

当時この週刊文春はそれこそ小渕さんの記事を見るためにリアルタイムで買って、でエレカシのファンでもなかったから
阿川さんの対談もいつものように読んだら、相変わらずこの宮本って人は滅茶苦茶な話をしてるなとか、そんな印象だったんです。
その後ファンになってこの文庫を読み返しても「そういうもんか」とか思ってたんですが、今思うと「なるほど!」と。


例えば僕らが今、野田首相を批判したとしても、別に野田さん憎しで言ってるわけでは全く無くて(野田さんなんかは凄い良い人なんだと思う)
その政治システムや政策、報道や利権に群がってる人あたりを「おかしい!倒さねば」と言ってて、それが友達同士での日常会話に近い。
だから今、この対談を読み返して、ガストロンジャーを聞き直すと、『そうか、日常会話からこういう骨太なロックが出来たりするんだ』と
スッと腑に落ちるんですよ。そして歌詞は日常会話かもしれないけれど(ただやっぱり宮本節が力強い歌詞を構成してるのは間違いないと思う)
そこに宮本自身のテンションの高さといい音楽が付随すればガストロンジャーという音楽が完成されるのかな、と。


最近、good morningの曲群の良さが身に染みるのは、やっぱり自分自身の年齢が制作当時の宮本に近づいてるのが大きいと思う。
置かれる境遇や才能とかは全く違うけれど、日本という国に生まれて、年齢も同じようになるとそれに色々とリンクされて
徐々に歌詞の意味が深く理解できるようようになってるんだと思います。


今だって年老いていくのは嫌なんですけど、でももし仮に年老いていくごとにエレカシの歌詞を深く理解できるのであるならば
年齢を経るのもそう悪くはないことかもしれないと思ったりします。
それこそそのうち「ライフ」がもっと良く聞けるかもしれないし、「俺の道」も今以上に身に染みるかも知れないし、「生きている証」で
さらに泣けるかもしれないし、「シグナル」が人生をさらに味わい深くして、「俺たちの明日」で元気を貰い(以下キリがないので略)。
宮本浩次という日本に生まれたロック歌手の男の足跡を後追いで追っていけるというのはかなり幸せなんじゃないかと思います。


だからねえ・・・、宮本浩次にはずっと歌い続けて欲しいですね(結論それかよ)。生き様をそのまま音楽として刻んでいって欲しい。




話は急展開し、「THE BEST 俺たちの明日」初回限定盤Bのダイジェストが今週も更新されてます。

「毎週水曜日が楽しみなる」とかツイートしちゃったんですが、考えてみれば週一の更新なら来週か再来週には終わっちゃうんですよね。
そしてもう少しで発売。そうこうしてるとそれこそ選挙で、それでもう年越しでさよなら2012年、という感じですね。師走は早い。



悪魔くんメフィスト、水木ロードで25日デビュー 鳥取
http://sankei.jp.msn.com/life/news/121122/trd12112221540028-n1.htm
ニュース見てたらこの見出しがパッと目に入って。これはBGMは「悪魔メフィスト」しかないでしょう(笑)。
でも本当にニュース本文読みながら「悪魔メフィスト」のハチャメチャイントロとハチャメチャ宮本ボーカルが脳内再生されました。


寒さが日に日に厳しくなっていますが、風邪など引かぬようドーンと行きましょう。



上記で引用した阿川佐和子さんと宮本浩次の対談が収録されています。
ただAmazonでは新品ではもう無いようです。そしてこれは古本屋さんでよく見かけるので、そちらで探すのも手かもしれません。
(勿論普通の本屋さんでも文春文庫の棚に新品が置いてあったりすると思います)。






(Amazonアソシエイト)