エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

2012年版 誌上「扉の向こう」 MUSICA Vol.61がとんでもない件

「もし一年に一冊しか音楽雑誌を買えないとしたら、間違いなくこのMUSICA Vol.61を選ぶだろう」。


一度読み終わって、そして何度か読み返してみて、そんなことを思ってしまいました。


表紙が宮本浩次で、巻頭インタビューも宮本で、エレカシのレコーディング現場に初潜入で・・・云々とこの特集を
飾る言葉は沢山あるのですが、そういう美麗美句や単語では伝えられない、勿論雑誌なんだけれど、紙なんだけれど
その紙から波動や熱が読んでるこちらまで伝わってくるのでは無いか・・・、そんな特集です。


エレファントカシマシ宮本浩次だけで総18頁の特集。


しかも宮本インタビューの続編としてレコーディング潜入特集が組まれてるので、流れとしても楽しめます。
(宮本がこれほどインタビュアーを楽しませようと色々考えて、気を遣ってるのは初めて見た気がします)。


インタビューやレコーディング潜入模様はとても引用出来るレベルの熱さじゃないんですが、心に突き刺さった文言を。

鹿野淳さん『ロックバンドがロックをやってるわけじゃない。唄うたいが歌を唄っているわけじゃない。
生き物が生き物をやって、生き物が生き物のまま歌を唄っているだけ。その凄さがそのまま出ている。』

勿論僕はエレカシのレコーディングなんてナマで見たことないのですが、この表現から「きっとそんな感じなんだろうな」。
いや、実際のスタジオはそんな想像よりももっと生々しくてそれこそ「化ケモノ」が蠢いているようなイメージなんだと思います。

宮本浩次『たぶん、今聞いてもらった曲とかも、割とそのままの風景っていうか・・・男の人の風景かなって思って。
その中年の姿を全肯定!みたいな感じになれるといいかなって。凄く、ストレートに生きたいんですよね・・・。
難しいことなんですけどね、ストレートに生きるっていうのは。ほんと言っちゃうと、まぁ無理なんですけど・・・。』

宮本浩次『空の下にやっぱりみんな生きてて・・・。”大地のシンフォニー”でも言ってるんですけど、花が咲いてたり
木が揺れていたり、老若男女、おじいさんがいておばあさんがいて、おじさんがいておばさんがいて、若い人がいて赤ちゃんがいて
いろんな人が生きてて。ある人は明るい気持ちで生きてるんだけど、こっちの人はなんとなく沈んだ気持ちでいるかもしれないし
といういろんなものがあって。・・・そういうテンションなんですよ。生きてることの素敵さを改めて感じてます。
その生きてるってことを歌で切り取れたっていうか。ロックミュージシャンで、ロック歌手でっていうことを今回は自信を持って
形にできた気がしていて・・・。まずそれが嬉しい。』

「ワインディングロード/東京からまんまで宇宙」の世界観をそのまま進化させたような発言の数々からは、次作への自信と期待が
溢れんばかりにこちらまで伝わってきます。


レコーディング風景も、ミニドキュメンタリーフィルムを見ているようで相当に面白い。
石君には勝手に助演男優賞を贈呈します(笑)。最優秀脚本・演出・監督賞は宮本浩次で。


ライフツアーDVDのインタビューで山崎洋一郎さんが「エレカシの楽屋には入っていけない、何で怒っていて何で笑っているのか分からない」と
言ってましたが、30年間を過ごしてきて、それでも『既得権益を越えた世界』by宮本浩次、をリアルタイムで目指している、惰性ではない
45歳、46歳のおじさん四人プラスαの男臭い仕事風景が垣間見えて、音楽雑誌を読んでいるということをしばし忘れてしまいました。


それでここまで濃密なレコーディング、そして宮本浩次が考えに考えて命削ったアルバムが(恐らく)近いうちにリリースされて
CDという形で、そしてライブという形で味わえることがただただ嬉しいです。それこそ宮本じゃないですけど「生きてることの素敵さ」。


そしてこの雑誌は宮本はじめエレカシ四人プラスYANAGIMANさんを中心に構成されてますが、鹿野淳さんの熱意も凄すぎる。
編集者が商業雑誌を刊行する、とかそういう日常を越えて、「これを世に伝えねば!」てな波動が紙を通じてでも読み手に伝わってきました。



一食分の食事を抜いてでも、睡眠時間削ってでも手にとって読む価値がある雑誌、特集だと思います。登場者みんながファイティングマンだ。



(Amazonアソシエイト)



【4/18 PM19時時点での追記】MUSICA今月号ポスターについて
タワーレコード新宿店限定特典として、同店で「MUSICA」を購入すると、先着順で今月号の表紙(宮本浩次)を
ポスターにしたものがプレゼントされるとのことです。先着順なので、今現在でも在庫あるかは分かりません。
在庫がある場合は基本的に一週間を目安として取り置きが可能だそうです。
なので、今在庫がある場合、電話で取り置きをお願いしても、一週間後にはシングルが発売されているので
MUSICAと新曲シングルをタワレコ新宿店で買えば(どちらも先着順ですが)下記のようなMUSICAの宮本浩次ポスターと
タワレコ特典の宮本浩次ポスター(咥えタバコVer)の二つをダブルで貰えることになりそうです。

電話での取り置きも可とのことですので、いずれにせよ詳細についてはタワレコ新宿店にお問い合わせ下さい。
http://tower.jp/store/Shinjuku
逆に言うと他のタワレコ店舗ではこういう特典はないそうです。



24日のJ-WAVEGROOVE LINE Z」に宮本浩次ゲスト出演!ピストン西沢さんとのクソ面白い掛け合いに期待大です。