今日まで買った雑誌モノですっばらしい記事を二つ。
・週刊プレイボーイ 12月5日号
これは熱い!「ワインディングロード」と他の二つの曲が引用されつつ「宮本浩次、かく語りき」状態です。
またインタビュアーが男の方なんですよ、なので「男同士の淡々としつつも深いやりとり」が垣間見えて
そしてまあ読み手も男が多いと思うので、かなり泥臭い、男臭い記事に仕上がってると思いますが
今回のリリースに伴って出た(音楽雑誌を除く)一般雑誌の中では一番秀逸だと思います。
買いにくい表紙かもしれませんが、「買うわ一時の恥、今回のインタビュー買わぬは一生の恥」ぐらいに
仕上がっていると思います。今週末には店頭から無くなってしまうので、その前に是非。
手に取る機会があったら136頁の目次下の「編集後記」も見てみて下さい。
女性のエレ友さんに「anan買いにくい」てな話をしてたら「それどころじゃなくRolling Stone(日本版)ですよ」。
という訳で読んでみました。これもいい!
・Rolling Stone(日本版) 2011年12月号
こちらもインタビュアーは男性で、2頁のうち1頁は宮本が文庫を読んでいる写真、もう1頁のうち半分は本の話。
それもいいんですが、後半の「生活の話」に深く頷いてしまいました。
「ちょっと前に携帯を落としたんだけど、交番に届いてたんだ。その時うれしくて、心に春の風が吹いたんです」。
そんな宮本の言葉を見ながら、こういう瞬間の積み重ねで歌が出来てるんだろうな、と改めて思いました。
その日の体調、ポルシェのギアチェンジの出来不出来、石君のギターの調子、風の強さ、空の青さ、樹木の生え具合
靴紐の結び具合、道路の混み具合、煎れた中国茶の美味しさ、万年筆のインクの出方、挙げてたらキリがないんですが
そういう生活の瞬間瞬間が積み重なって日常になって、さらにその積み重ねの中から歌詞や曲が出来ては消えて
それらを洗練していったのが発表される曲なんだろうな、と今更ながらに思いました。
そう考えていくと(他のアーティストも勿論ですが)「ワインディングロード/東京からまんまで宇宙」というのは
ある種の宮本のこの一年間の生活の集大成、結実なのかもしれません。
(他のアーティストだってそうでしょうが、エレカシの場合より「宮本の生活と日々の結晶」という色合いが濃いと思います)。
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以下はドキュメンタリーDVDで特に面白かった部分を。相当個人的なツボが入っています。
まだDVD見てない方もいると思いますので気を付けて下さい。
- オープニングの四人、先生カッコつけすぎで格好いい。
また岡田さんがうまいことピントを合わせたり外したりして、いい映像効果を出してると思います。
- 2分5秒あたり、「ドドドドドドドド」とアナログな指示を出す先生。
- 2分26秒付近「ワントゥーさんはい」の後に「ワントゥースリーフォー」。和風なのか洋風なのか。
- 3分10秒付近 石君にギター指導する宮本。しかも「シグナル」。
石君は「撮られてるの気がつかなかった」と言ってましたが、これはいい!
- 3分33秒付近 ドラムたたき出す先生。もう「good morning」あたりから慣れてるんでしょうね。
- 5分5秒付近 携帯で写真を撮影される(する)トミ。一体どういう意図なのか?(笑)
- 5分30秒 ほっそい白シャツジャケット宮本。そして股割り宮本。
- 7分5秒付近 ファイティングマンで左右に走り回る宮本、どんだけ元気な45歳だ。
- 10分15秒から ライブ後から一転車での移動、笑顔で運転する石君。
こういうのを見ると「ツアーバンド」そして「ロードムービー」という言葉が浮かんできます。
そして流れるように「DJ in my life」。でっかく生きてえもんだ。
- 17分10秒から 「旅」が流れつつ映る雲。そして新幹線での移動風景。
- 22分15秒付近 「漂う人の性」が流れながら街を漂う先生。モノクロ映像も格好いい。
- 24分30秒から 「風に吹かれて」をバックにPVながらの街の映像。そしてライブ映像。
今回はいつにも増して音楽と映像の調和(というより寧ろかけ算的プラスさ)があると思います。
- 26分30秒からの「東京ジェラシィ」。聞きながら身体全体で感動したのを思い出してしまいました。
ソリッドで格好良くて、洗練された熱い「東京と男の歌」だと思います。
- 29分30秒「また冗談言っちゃって好きなくせに」と落語家のような石君のコメントの後の「花男」。
みんなそうだけど、楽屋とのギャップが凄い。
- 32分30秒からの「ファイティングマン」ラスト三連発。
そして先生、サポートメンバーには握手。メンバーには手で「パンッ!」(笑)。
- 33分10秒 「待つ男」ただただ圧巻。息を呑むばかり。
- 37分30秒から 「夜の道」、泣いてないですよ・・・。
街灯の風景、エンドロール、ツアースケジュールリスト、口笛。だから泣いてないって。
撮影者も被撮影者も(お客さん以外)全員男という男臭い、でも痛快な、泣けるドキュメンタリーに仕上がっています。
これは特典DVDとしては大傑作だと思います。こういうの今まで欲しかったけれど無かった。
ありがとう岡田貴之さん&関係者の皆さん!と力強くお礼を言いたいです。
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