エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

エレファントカシマシ 2011年6月18日 TOKYO DOME CITY HALL(JCBホール)1日目

小雨が降りしきる後楽園、水道橋。
東京ドームで巨人対西武戦があるらしく、東京ドーム近辺はそのお客さん多数。
それらをすり抜けJCBホールへ。



この会場は面白くて、ステージとスタンディング席は地下三階部分にあり
バルコニー席が上がるに従って地下二階、一階と上がっていく「地下的ライブハウス」。
今日はスタンディング席のため地下三階まで下がる。
スタンディング席を取り囲むようにバルコニー席があって、本当にライブハウスと
ホールのいいとこ取りのいい会場だと思います。
連日の寝不足がたたり会場一番後ろのPA卓の前で、フェンスに寄りかかり観戦。


蔦谷好位置さん、ヒラマミキオさんを含めた六人体制。宮本は黒ジャケットに白シャツ。


M1 moomlight magic
蔦谷さんのコーラスが素敵に決まっている。
声の出はかなり良さそうな印象。


M2 脱コミュニケーション
イントロ時点で照明が真っ赤っかに。今日は照明が一段と素晴らしかったです。


M3 悲しみの果て
上からのライトが六人ではなく四人だった(はず)。
宮本の声が良く出ていて、透明感と艶っぽさと同時に感じました。


「1,2,3,4 あぁ〜」としんみりとしたイントロから。
M4 彼女は買い物の帰り道
いつものライブに比べると少しスローテンポか。
「でも私は」部分は辛うじて、ちょっとつらい。
「話しかける」の部分を、語尾を裏声使って上げてました。
通常「話しかける↓」が「話しかけるぅ〜↑」といった具合に。
「負けない心の」部分でガシャガシャっといいギターが流れるので見てみると
ヒラマさん演奏でした。このギターは効果的で格好良かったです。


M5 歩く男
イントロ部分で石君と軽くギターセッション。
「エブリバディ、ようこそ!
 歩こうぜ!雨の日も、風の日も、雪の日も、歩いて行こうぜ!」
相変わらず蔦谷さんのコーラスは息がピッタリで心地いい。
前曲のカノカイとは打って変わって少しアップテンポか。
秋の夕暮れ→冬の夕暮れ→夏の夕暮れ→春の夕暮れ→初夏の夕暮れ。
先生順番が・・・(笑)、多分初夏を最後に持ってきたかったんだと思います。
「いつもの景色 ビルを散歩する人」とアドリブでどんどん入れてくる。
そして一旦ラストで演奏も終わり。お客さんもパラパラと拍手するも・・・。
また演奏再開。本当のラストでは「歩いて行こうぜ!しょうがねえな」。


宮本「こんばんは、エレファントカシマシエスです。
ツアーもまあ沢山やってきてきたけれど、JCBホール、じゃなかったTOKYO DOME CITY HALL
いっぱい曲用意してきたぜー!」
先生も東京ドームうんちゃらとは言いにくい模様(笑)。



M6 どこへ?
イントロ部分で「もう一丁!」と宮本。
うわー、これ久々だ。今日は来るときに電車で「俺の道」を聞いてきたので嬉しい。
「川が流れていく 人工の川だ」で宮本は歌いながら泳ぐ仕草。
ここでも改めて思うんですけれど、声が良く出てました。
「地声が出てる」って表現しちゃうんですが、がなる部分も含めて良く出ていた。
曲終わりに「これは『どこへ?』という曲で、東京の歌です。
昔、ガストロンジャーという曲があって、それに答えました」
この下りをライブのMCで聞くのは僕は初めてだと思います。


「ヨロレイン、ヨロレイン・・・」と宮本。
M7 九月の雨
照明が真っ青に染まって、宮本にスポットライトが当たって、曲が持っているであろう
暗澹たるイメージが会場全体に出ていました。



M8 旅
「毎日が旅なんじゃないか、そう思っています」
最初の「俺の心に火を灯す」時点で相当がなってた。怒鳴りレベルなんじゃないかと思うほど。
転調部分は今日はギターで合図、上手く決まっていました。
「ギターミッキー!」でまずヒラマさんのギター。
そして「ギター俺!」もはや今回のツアー名物ですね。格好いい。


「1,2・・・」
M9 いつか見た夢を
イントロからいい具合にぶっ放し。全開。
この曲に限らずですけど、今日はトミのドラムが冴えてました。キレてました。
そして相変わらず宮本の地声が響く。がなり立てるように歌う。
2番の「街が輝いてる」の部分を間違えているのがちょっと惜しい。
ラストに「行け!行け!」と宮本。


M10 so many people
イントロの時点で、メンバー後ろの照明から放射線状にライトが照らされていて幻想的。
旅、いつか見た夢を、so manyと階段を上がるように上手い具合に会場のテンションが上がる。
「心の声に基づいて行け」の後のドラムがまたキレキレ。


終わりにジャケット脱ぎ。丹下さんは男椅子とアコギの準備。
「古い曲やります」と宮本。
M11 珍奇男
「最近は生きているみんなへのラブソングだって気がついたんです」。
直接的なラブソングかどうかは分からないけれど、そう思って聞くと、生きている人への
応援歌、アウトプットとしては全然違うけれども「俺たちの明日」と大まかな方向性は
似ているのかもしれない、などと冷静に考えていたのもつかの間、今回のツアー恒例の
「おっとっと祭り」が開催されて、それどこでは無くなる。
『働いておっとっと 一生懸命生きて 働いておっとっと
 目玉あけておっとっと 東京でおっとっと 日本でおっとっと
 すっとこどっこい!すっとこどっこい!(以下六回繰り返し)
 おばさんもおっとっと おじさんもおっとっと 若人もおっとっと』
このおっとっとシリーズ好きなんですよね。アドリブでその日のテンションで
どのぐらい続くかわからない、誰が出てくるか分からない、そして宮本の目は逝ってる。
古くて定番の曲でしょうけど、今回のツアーの名物曲の一つだと思います。


「梅雨ですね、梅雨ですよね?昔は天気予報とか見て梅雨入りって見てたんだけど・・・」
「雨の日に色々考えて作った曲です」、「雨の日に...」かな?相当嬉しいな、と思っていると。


M12 ロック屋(五月雨東京)
混沌としたギターイントロで、これはもしかしたらと思ったら本当に来た、五月雨東京。
「どこへ?」に続く俺の道からの選曲で、またしばらく聞いてないので相当に嬉しい。
照明も上から雨が降っているようなライトになって雰囲気がぐっと出てきました。
そして宮本は「泣きながら叫んでいる」ような歌い方で感慨深い。
ただ、久々のせいか、バンドとリズムがあってないせいか、度々歌詞が飛んでしまう。
本来はちゃんと歌詞がある部分で「あああ・・・」となってしまう。これは惜しい。
歌に集中していても、歌詞間違っちゃうとそこでこちらも冷静になってしまう。
明日またやってくれるようならリベンジに期待したいです。


下がっていた後ろのスクリーン幕がここで上がる。
M13 明日への記憶
2フレーズぐらい歌ったところで宮本が演奏止めて「係の人〜」と呼ぶ。
また止まっちゃったか?このツアーで多すぎるなあ・・・、と思っていると
どうやら雰囲気が違っていて、前の方で具合が悪くなったお客さんが居る様子でした。
宮本もお客さんの方を見ながら「大丈夫ですか?」。「五月雨東京が渋すぎたからかな」観客笑。
「具合が悪くなったら遠慮無く言って下さい」、今日はワルジではなくて「良い人宮本」全開。
でも前もどこかのライブで「具合が悪くなったらおじさんに言いなさい」と言っていたなあ。
その間を利用してか一旦メンバー紹介へ。いつになく総合司会っぷりが上手い。


JCBホールなんですけど、4月1日からTOKYO DOME CITY HALLに変わったんですよね。
 ちなみに旧渋公はC.C.Lemonホールからまた渋谷公会堂に戻ったそうなんですよ」
会場からはトリビアの泉のように「へえー」という声。
そうやって数年で会場の名前が変わってしまうというのも面倒で、ネーミングライツというのも
悪い面があるなあ、云々思っていたのですが、アンコールで真相が明らかに・・・(笑)。


改めて「明日への記憶」MC。
「朝の気分だったり、部屋に帰って一人の瞬間的な想いなどを歌った歌です」。
聞きながらこの曲はホールや今日のような広い会場の方がよく合うかもしれない、と思いました。
ただ一番合うのはコットンクラブかもしれないです(笑)。
蔦谷さんと宮本のコーラス・ボーカルが絶妙。


曲終わりでまたジャケットを着る。会場からは「なんで?」というような雰囲気が。
それに対して宮本は手で「上から冷たい風が来るんだよね」のような仕草。
「サンキュー、明日への記憶でした。悪魔のささやきの中でも重量感のある曲です」、確かに。


トミと石君に向かって合図、後ろを向きながらイントロ開始。
M14 普通の日々
「Baby 幕が上がり・・・」。
個人的には「ついに聞けた」です。それだけで胸一杯になっちゃって。
今回のツアーでは初日新潟と次の日長野でやっていて、じゃその次の水戸でも、と期待してたら
まあやってくれなくて、そしてやっと今日ファンになって初めて「普通の日々」聞けました。
聞いてると頭の中にはPVの大隈講堂の様子が駆け巡る。
また後ろの照明も良い具合に「虹色の照明」になっていて、この曲に凄く合っていました。
「外は少し雨が降ってる」、そうだ、今日もまさにそんな感じで大降りではないけれど
しんみりと「少し」降っていて、歌詞に上手く合っていた。
ただ「胸の中に・・・」の部分間違えてた。今日も細かい歌詞間違えはまばらにありました。
アウトロの部分で叫ぶように「イェー!!」。


間違えた部分はあるけれど、蔦谷さんのキーボードも決まっていて、演出も素敵で
今日一番良かった曲でした。ベストアクト。


普通の日々とは一転、会場後方が一気に真っ赤に。
M15 赤き空よ!
始まりの部分で「ウー Yeah! Yeah!」のっけから相当テンション高い。
「行き交う車のヘッドライト」部分で後方は真っ青。
そして「赤き空よ」でまた真っ赤に。このメリハリは見てても美しい。



映像とは凄いもので、ここでいくら「真っ青なライトと真っ赤なライト、メリハリが凄い」と
百万言費やしたところで、ダイジェストには勝てない(当たり前ですけど)。
その照明の移り変わりっぷりがダイジェストに収録されていました。



「散歩の歌です。凄くいい曲だと思うので聞いて下さい」。
M16 夜の道
この曲になると宮本ソロギターになり、ライトも宮本に集中するのですが
毎回かなりギターを丁寧に弾いているのが印象的です。


M17 幸せよ、この指にとまれ
「ライブやるごとにどんどん好きになった歌、聞いて下さい。
 もともと嫌いだった訳じゃなくてね」会場笑。
蔦谷さんのコーラス、抜群に決まっていました。
「雨のち晴れ」で後方照明がso manyと同じようにまた放射線状に光っていてまばゆい。
照明の切り替えタイミングも本当に抜群のタイミングで決まっていて惚れ惚れするぐらい。
ラストに「みんなの胸にも咲け!」


M18 朝


M19 悪魔メフィスト
緑と赤のライトで相変わらずクリスマス状態。
そんな中でも宮本はいつも以上にがなって歌っていた印象。
今日もフラッシュライトが客席側から当たっていて、それがうまく後ろのスクリーンに映って
メンバーとその楽器のシルエットが後方に映し出されていて文句なく格好いい。


スクリーンが真っ赤に染まったままメンバー退場。



メンバー登場、宮本白シャツ。
「先ほどC.C.Lemonホール渋谷公会堂になったと言いましたが、まだC.C.Lemonホールのようです」
会場大爆笑。僕も完璧に騙されました(笑)。
「お詫びして訂正します」。総合司会っぷりが可愛いぞ。休憩中に誰か言ったんでしょうね。


後方スクリーンがまた真っ赤に。そして宮本のソロギターからスタート。
en1 パワー・イン・ザ・ワールド
これも久々で嬉しい。粘っこいギターも健在。
間奏部分の楽器の迫力が少し足りないかな、とも思ったんですが、「イエ−!ギター石森!」と
宮本が絶叫した途端、何かに火がついたかのように間奏が一気に豪華に。


「世の中を超えゆくものがあるとすれば、心の中のやさしさなんじゃいか」と宮本。これはもしや。
en2 クレッシェンド・デミネンド〜陽気なる逃亡者たる君へ〜
この曲では二度ほどドラムソロのところがあるんですが、その瞬間的とも言える短い部分でキッチリ
トミにソロの照明が当たってて、またそれに応えるようにトミもキレキレのドラムを叩いていて
文句なく格好良かった。
SHIBUYA-AXでこの曲を初聴きして9年になるんですが、色褪せないどころか、年を経るごとに
歌詞の意味が少しずつ分かるようになってきて一人で感慨深くなってしまいました。
んなこと考えていたら「陽気なる逃亡者」の前のトミドラムがまたいい音鳴らしていて
今度は一人でトミに拍手。格好いいぜ!


石君との簡単なギターセッションで始まる。
en3 starting over
なんだか今日はめちゃくちゃレアじゃないけれど、たまにやるような「プチレア」な曲が多くて嬉しい。
「そしていつか街は」で上部のライトが鮮やかに三色に染まる。
そしてさらに様々に移りゆく照明を、映画でも見ているかのように呆然と見てしまいました。
「starting overという曲でした」と宮本。


息つく暇も無く、瞬間的にギターイントロ。
en4 笑顔の未来へ
この曲では宮本のみにスポットライト。
キーボードマガジンを見てから初の「笑顔の未来へ」なので、宮本と蔦谷さんをガン見してしまう。
でも今日の蔦谷さんは淡々と、キーボードとコーラスをひたむきに弾いていました。
「まるで月と太陽 背中合わせさ」で客席に背中を向けて、口だけマイクに近づけて歌う宮本。
ラスト部分、後方が真っ赤になり、6人に上からスポットライト。


宮本「元気だなエブリバディ!もう一曲素敵な歌をお届けします」。
en5 ハナウタ〜遠い昔からの物語〜
これも最近プチレアというか、ツアーでも殆どやっていないはず(もしかしたら全くやってないかも)。
ここで宮本、ギターを離れハンドマイクのみというフリースタイルになり、一気に動き回る。
もうひたすらハッピーな歌で、この曲の世界観のような日本にまたなればいいな、としんみり考える。
蔦谷さんのコーラスがひらすら見事。
ラスト「よーし、ハナウタと名付けよう。生きていこう!」。生きましょう!


メンバー紹介。
スペシャルゲスト 蔦谷好位置!」
スペシャルオヤジ! 高緑成治、成ちゃん!」会場笑。いや−、ダンディなおじさんですよ。
「ギター、石森敏行君」。「石森敏行君」という言い方にまた会場笑。今日は総合司会冴えまくり。


ここで石君を少し前に出し強烈なギターイントロ。
en6 ファイティングマン
前曲「ハナウタ」でマイクのみになった宮本は右から左へと動き回る。
が、いつものようにコードが絡みまくってえらいことに。丹下さんほぐしまくり。
最後にはトミの後ろまで入って歌っていたような。
「全員ファイティングマンだ!違うかい?そうだろ、頼むぜ!」退場。


メンバー再登場、宮本黒シャツ。


「みなさんありがとう、音楽は素晴らしい、音楽は最高ですね!」
en(2)7 俺たちの明日
「十代」で一本指を立て、「二十代」で両手で二本指を立て、三十代で三本指。可愛い。
「不器用でいいじゃねえか!やってやろうぜ!」


トミに向かって何か言う。石君のギターイントロ。
en(2)8 ガストロンジャー
なんとも表現出来ないんですが、宮本の「タコ踊り」(と勝手に呼んでいる)が炸裂。
「ダガドコダガドコダガドゥ」と間奏部分のギターを口語化(?)した叫びも炸裂。


宮本、全身でリズムを取ってスタート。
en(2)9 花男
「さよおなら」でお客さんのかなりが「さようなら」と手のひら突き上げていたのが印象的。
ラスト「ありがとう!また会おう!また東京で・・・、しばらくみんなは大丈夫だ!」
メンバー退場。終演。


くったくたになってライブ会場を出ると意味深な告知が張り出されていました。

ドキドキとニヤニヤと・・・。


これ明日になって宮本がカウントダウンのように「8時になりましたねエブリバディ、次のライブですが・・・」と
言ったら面白いんですが(笑)、さすがにそれはないでしょうね。
明日のライブ終わりは20時過ぎるでしょうから、ライブ行かない方は20時にサイトで、ライブ組の人は
ライブ後終わって会場を出るとまたこのパターンで張り紙がしてある、のパターンでしょうか。


もう24時間後にはどういうライブか分かるでしょうから、余計な想像はしてもしょうがないんですが
時期的にあそこなんじゃないでしょうか。


またね、いいタイミングでの告知というか、明日でツアー終わっちゃって、落胆とまではいかないまでも
ちょっとエレカシに会えない日々が続くと思いきや、ツアー最終日で次のライブの告知をするという
絶妙っぷりにちょっと拍手。明日のライブは勿論、その後のビラでのお知らせにも期待大です。