エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

2011年6月1日 エレファントカシマシ オリンパスホール八王子

サイトを見て「豪華である」ということは知ってたんですが、いざ八王子駅に着いてみると
新しすぎて地図にも載ってない。近くの駅員さんに聞いてみると・・・
「ここを左に曲がって、四十数階建ての四階です」。
四十数階?と思って歩いて行ってみると駅のすぐ前、どでかいビル。



オマエデッケエナ・・・(本当に)。


出来たばかりの最新式ビルを上がっていく。二階には普通にスーパーがあるんですよ。
それで四階だから反響とか凄いんじゃないかと想像するんですが、でも最新技術で押さえてるんでしょうね。
上階部はマンションらしいので、まさに「彼女は買い物の帰り道」を一ビルで再現してますね(笑)。


中にはちょっとしたカフェコーナーのようなものもありました。

昨日の千葉県文化会館に引き続いてのスタッフの方が多かったです。


会場内はほんっとに新しくて、新築の匂いがする。
新しい家とかビルに入ると特有の匂いがするじゃないですか?それがまだ残っていた。
お客さんの入りは一階は9割以上、二階もロープが張られていたサイドの特別席以外はほぼ埋まっていた様子でした。
三階席はよく見えないので分からず。
空調も最新式で、冷房というか冷たい空気が席の下からサーッと出てきていた。


今日は一階十番台の成ちゃん側、というかほとんどサニーさん側。


ステージを見ると、やけにステージ周りのスタッフの方が多いような・・・。
でも普通のライブではスタッフの方の数など数えたことないので分からないです。
自分の中で「昨日のことがあったからスタッフが増えた」という先入観もあると思います。


19時4分開演、もはやいつもの六人組、宮本は黒ジャケットに白シャツ。
M1 moomlight magic
第一印象が「音がクリアに聞こえる」。
宮本の声の調子とかを置いておいても、おそらく最新の会場や機材の関係もあるかもしれません。
ヴォーカルだったり全ての楽器の音がクリアに観客席に届いてきた印象です。
サニーさんのコーラスもいつになくクリアに聞こえました。


M2 おかみさん
トミのドラムがキレッキレに切れてました(勿論いい意味で)、出だしも止め方も絶妙なタイミング。
途中で宮本と石君がギターセッション。


M3 脱コミュニケーション
最初の宮本のギターイントロが「そのままCD音源に使えるんじゃないか」ぐらいに綺麗に
丁寧に、またリズミカルに始まっていました。


M4 悲しみの果て
これも声も演奏も非常にクリア。
僕は音響云々は全く無知なのですが、少なくともこのホールがいい音響の会場だというこは分かりました。


ここまで宮本のMCは全くなく、淡々と進んでいたのですが、ここで初めて
「ふとした状況を思った歌なんです。歩っていると色々考えるじゃないですか。
 それを女性目線で歌ったんです。まあ俺は男なんだけれど」というよなことを。


M5 彼女は買い物の帰り道
「でも私は」の高音部分がちょっと苦しい。
「面影たちと」をいつもと変えて歌っていた。
細かく言うと、通常だと『面影た↑ち↓と↓』となるところが『面影た↑ち↑と↑』と
裏声を使った違う歌い方だった。って多分上を見ても分からないと思います。
音楽と文章の才能がもう少しあれば・・・。ライブならではの面白い出来だったと思います。
ラスト「愛してる」「ウーゥゥゥゥ」と伸ばして、演奏が完全に終わってからまた「愛してる・・・」
相変わらずこのパターンの宮本はセクシーですね。


「雨の日も晴れの日もあるっていると思うんだけれど、まあそういう歌です」(意訳)。
僕の中ではカノカイとこの曲は組曲なのですが、そのせいかカノカイとMCまで似てますね。
M6 歩く男
イントロの部分で「毎日!毎日!毎日!毎日!歩こうぜ〜」とアドリブ。
高速で繰り返される「毎日」がツボでした。
「秋の夕暮れ!春の夕暮れ!初夏の夕暮れ!」また冬が忘れ去られてますね(笑)。
商店街や公園が出てきたところでまたアドリブ「ビルの散歩をする人」。
一旦ラストを迎え、ドラムを止める。そして「1!2!,1,2,3,4」でまた演奏再開。
このシリーズ大好きなんです。ライブで生で見た、という臨場感が溢れ出ていて。


「ヨロレインヨロレインの毎日です」。
M7 九月の雨
今日の会場は最新式ということもあってか、この曲のテーマ色(?)である青色が
ステージ全体に染まっていて、幻想的でした。
この曲と明日への記憶はシックに染まっていて色で曲を、また曲で色をうまく表している印象です。


「毎日が旅なんじゃないか、そんな歌です」
M8 旅
途中までは集中して決まっていた。
が、転調部分での宮本のギターでの合図、「ガッ、ガッ、ガッ、ガッ」をミスしてしまい
転調から少し後までは少しリズムがずれていた、けれどほどなく噛み合い出す。


「上の人見えますか−?」
前にJCBホールで「上の人見えるか?見えるように作ってあるから見えるよな」と言ってたことを思い出す。
M9 いつか見た夢を
出だしの「いつか」の時点でアクセントが綺麗に発音されていて、その後の演奏も歌も非常にスムーズ。


「男の人よ突っ走ろう!まあ女の人もだけれど」
こういう時って男に生まれてよかったとちょっと思います(笑)。
M10 戦う男
少しハイスピードのギターソロも決まっていた。
また赤のライトと黒のライトが相互にフラッシュで光っていて、単純に格好いいだけでなく
そのフラッシュがこの曲のリズムの良さをさらに盛り立てているようで拍手ものでした。
さらにそのフラッシュの中にも会場の三階上からスポットライトが当たってまばゆい綺麗さ。
ラストにトミを煽る。CDだとアウトロは徐々に下がっていくパターンですが、今日は合図で
「ドン!」と六人を一気に止めていた。いい総合司会っぷり。


M11 珍奇男
「おっとっと!高緑!おっとっと!」で成ちゃんとのギターとベースのセッションが始まる。
「おじさんもおっとっと、おばさんもおっとっと、お母さんもおっとっと、お子さんもおっとっと」
「あんたもオイラもすっとこどっこい!」先生の名言出ましたね(笑)。


「エブリバディ!八王子、ドーンと行こうぜ!」
宮本が合図をしつつ、自分のギターでイントロを開始、なんだろうと少し悩む・・・。
M12 東京の空
まさかこのツアーで聞けるとは、トランペットなしで聞けるとは、今日聞けるとは。
そんな驚きを胸に秘めつつ、演奏に集中していると、宮本の音域が安定しているというか
声の芯がブレていないという印象でした。
がしっとした芯がちゃんと入っていて、それを基礎にして高音やら低音を上手くコントロールしていて
歌詞を丁寧に歌っている印象。要は凄くいい出来です。
サニーさんも上手くサポートしていて、トランペットがなくてもそんなに違和感ない出来でした。
ラストのトランペットで終わる部分を宮本がソロギターで再現してフェイドアウト
ここは正直感動してしまった。ミヤモトカッケエナ・・・。
曲終わりにしきりにタオルで顔を拭っていたのですが、もしかしたら泣いてるのかなあ、と
観客席からは見えました。本当の所は分かりません。
「近藤さんという凄いトランペットの人と作って、震えたんです」的なことを。
それであまりに圧巻だったので、観客席からの拍手が長いこと止まらなかった。
宮本は観客席にお辞儀、そして「ありがとう!」と。それでも拍手止まらず。
そのままメンバー紹介に移行したので、実質ずっと拍手状態でした。
でもこんな拍手ならずっとしてたいですね。ブートレッグのダイジェストで流れるといいですね。


メンバー紹介の後「八王子ー!ここは新しいですね。オペラなんて見に行ったことないけど」。


M13 明日への記憶
昨日のこともあり、別の意味で緊張するも勿論無事に終了。
ラスト部分で宮本の「ナナナナナ・・・」とサニーさんのキーボードと照明の落とし方の三つが
綺麗に融合されて「三位一体」という言葉が頭の中に浮かんできた。
熟練してチームワークもあった三人(宮本、サニーさん、照明の方)が居て初めてなせる技だと思います。
あまりに見事すぎて僕は少し呆然としてしまいました。


M14 赤き空よ
最初イントロが違って聞こえて、「もしかして新曲かな」と思ってしまいました。
途中の「歩いていくしかないのに」の部分で、石君の肩に宮本が肘をかけながら足をバタバタと
足踏みしていて、「なるほど、歩いていくしかないよな」と心の中で納得(笑)。


宮本「ちょっと自慢していいですか?」なんだなんだ、いくらでも自慢していいですよ。
「自慢になるけど、バンドでずっとやっていると、コンサートに来ているお客さんと
 ストレートにやっていける、そんな気がするんです。
 紆余曲折があってこれからどうなるか分からないけれどね」
あんまり泣かせないでくれ宮本。
バンドでずっとやってきた想い、ニューアルバムが出来た想い、今回のツアーをずっとやってきた想い。
そんな色々な想いがこの言葉に(少しわかりにくいかもしれないけれど)ぎゅっと凝縮されている。
その言葉自体は勿論ですが、それをこういう開けっぴろげな言葉で表現する宮本に感動してしまった。
若かった昔だったらこういうことは思ってても決して言わないと思うんですよ。円熟味ですね。


「アルバム唯一の弾き語り曲、散歩の歌です」(うろ覚え)
M15 夜の道
途中の口笛も綺麗に決まっていました。


M16 幸せよ、この指にとまれ
今日も照明がまばゆいくらい。前の「夜の道」がほぼ暗いのでそのギャップもあると思います。
「自ら求めてただ歩いて行く幸せよオーライ」の後のドラムがキレキレに切れていた。
ラストは「みんなの指に止まれ!咲かせよう!」


M17 朝


M18 悪魔メフィスト
前からなのですが、ステージの照明が左は赤、右は緑になるのでまるでクリスマスのよう(笑)。
今日も音程は無視しっぱなしで、でも「がなり立てる」というフレーズが当てはまるように
絶叫してました。これを生で聞いてしまうとCDは迫力不足に聞こえてしまう。


メンバー退場。


宮本白シャツで入場。


en1 地元のダンナ
毎度なんですが、アンコール一発目の「地元のダンナ」は休憩のせいもあってか
声が漲っていて、身体もかなり自由に動く。


「20何歳の曲です。若者ってのは達観してますね。古い曲です」。
en2 ひまつぶし人生
イントロは宮本のエレキギターのみ。CDと比べると重くて迫力があります。
途中で一気に照明が他の5人にも照らされて一気に「五人加勢!」という感じです。
サニーさんのコーラスが上手く入っていました。かなりプラスに作用してると思います。
「ひまつぶし パソコンやって ひまつぶし」。
未だに宮本の口から「パソコン」という単語が出ると「えっ?」と反応してしまいます(笑)。
ラストの「あー、あああ」の部分の最初で宮本ちょっと乗り遅れ。


宮本が石君に何かを合図したようだ。そして「おいっ、東京中の電気を消して・・・」
en3 友達がいるのさ
もうこの曲だと知った瞬間膝から崩れ落ちそうでした。
東京の空に続く嬉しい不意打ち、てかめちゃくちゃ嬉しい不意打ち。
「あいつらがいるから」で宮本の全身躍動。言葉は悪いですが痙攣という状態に近い。
「歩くのはいいぜ! 自転車でもいいぜ!」そう言いながらスキップしながら歌う宮本。
あー、元気で機嫌も相当良いんだろうな、そして東京に戻ってきたという実感があるんだろうな、と
そんなことをぼんやり想像しながら、でもこの曲自体にめちゃくちゃ感動していました。
これは「東京の空」「友達がいるのさ」「武蔵野」の東京三部作が出てくるのでは、と思ってしまいました。


「オッケー!トミ!」
en4 FLYER
イントロで宮本は石君をじっくりと(?)指差し、そして煽る。
ピッカピカに光った六人が今日も健在でした。


en5 ファイティングマン
宮本、元気に動き回る。
向かって左側に来たときに、かなり高さのあるアンプのような機械の上に右足を乗せて、左足はステージに。
つまり足が直角90°に曲がった状態。どんだけ身体柔らかいんだ宮本・・・。
そして向かって右側に行ったときも同じことをやる、どんだけ(以下略)。今月45歳・・・。
「みんながファイティングマンだ!」そして大ジャンプ、演奏終了。
「サンキュー八王子!また会おう!」、メンバー退場。


拍手鳴り止まず、メンバー入場、宮本は黒シャツのボタンを留めながら入場。
「サンキュー!、恥ずかしいけど」。


en(2)6 ガストロンジャー
今までの曲で観客席も相当に盛り上がっていたので、さらに加熱、熱狂。
ラストに「エブリバディ!ドーンと行け!」心なしかいつもより声が大きい。
投げキッスして退場、終演、21時21分。



席も中段くらいだったので、今回のツアーの中では一番冷静に音楽を聴けた気がします。
それで本当にこの会場は良くて、音も音声もクリアに伝わってきました。
「東京の空」圧巻。野音でもなくツアーのこのタイミングで聞けるとは思わなかった。
この曲は長く、様々な音響が必要となってくるのでライブでは難しい曲だと思うのですが
ツアー折り返してきてここでやるというのは、エレカシというバンド自体が良い調子で
さらに余力があるからこそ出来る技なのではないかな、と思いました。
友達がいるのさは言葉にならない・・・。
これも聞けるのは(鹿児島でやってましたが)野音かなと思っていたので、「おいっ」で
始まったときは(東京の空ほどではないですけど)驚きと同時に相当に嬉しかった。
この二曲だけでも相当に価値があったと思います。
あとは明日への記憶のラストや赤き空よ!の後のMCが特に印象深い。
昨日と今日、こんなに良い調子でエレカシ見ちゃっていいのかよ、と思ったりします。


金曜のUstreamを中継で見て、あとは日曜の盛岡に行ってくる予定ですが、盛岡は物理的に
こんなに細かいことは書けない予定です。
ってかまだ何の準備もしてないです(笑)。土曜深夜に慌てて用意する勢い。


金曜仙台に行かれる皆様、ドーンと楽しんできて下さい。
Ustreamで画面のこちら側から応援します。