エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシのファンブログ

エレカシ結成30年目の転機 総合司会が宮本浩次から石君に

最初に聞いたときは正直ショックだった、けれど伏線はあったので意外と冷静に受け止めた。


本日発売の雑誌インタビューで、「総合司会交代宣言」について宮本はこう答えている。
「僕らのバンドって今年で結成30周年なんですよね?
 だからもう僕は歌係に専念でいいんじゃないかって思ったんですよ。
 ライブでの余計なこと(MCと思われる)は石君に任せちゃえって。
 30年目の心機一転という意味も込めてね。もう今年の武道館ライブで宣言しちゃったし。
 半分は冗談だったんだけれど、意外とお客さんがドッとウケるので、それでもいいかなって。
 なので今度のツアーは石君が総合司会、僕は歌係。そんな心機一転のメンバーで臨めると思います」



僕はぼんやりと今年正月の武道館ライブを思い出す。
「次回からオマエ総合司会」、宮本は確かに石君に言った。会場は大爆笑。
それを宮本は「ファンからの真剣な反応」と受け止めてしまったのかもしれない。



それからはエレファントカシマシのレコーディング、リハーサルの模様も一変した。
石君が総合司会として指示を出し始めたのだ。
「トミ、もうちょっとテンポ上げて下さい」
「成ちゃん、音が不安定になってますから、気をつけて下さい」
宮本と最大にして極端に異なるのが、「指示が敬語」だということだ。
これは勿論人格者たる石君ならではであると言える。


宮本も気を遣っている。石君に対して敬語なのだ。
「石君、ギターの弦変えましたか?昨日言ってたのと違う気がします。
 音が歪んでる気がするんですよ、よかったら僕の言うとおりにして下さい」。
宮本も男だ、一度言ったことはキチンと守る。
石君が総合司会であると言った以上、石君を立てなければ、そう考えた。



だが30年やってきたバンドのリズムというのはそう簡単に変わるものではない。
最初は無理にでも合わせてきたメンバーも徐々に苛立ちが募り始める。
口火を切ったのはトミだった。
「石君さあ、お願いなの?指示なの?ハッキリしてくれないかな?」
成ちゃんも続ける。
「やるならやる、やらないならやらない、中途半端が一番いけない」。
演奏は止まり、みんな楽器を置き睨み合う。スタジオ内が殺気が立つ。
最後にはトミと成ちゃんは「こういう状態なら続けても意味が無い、帰る」と言い出す。
これには近年の「バンマス」である蔦谷好位置さんも戸惑ってしまった。
いくら蔦谷さんとはいえ、エレカシのメンバー間に流れた微妙な空気を変えるのは不可能。


大事なツアーを控えているが、ここでリハーサルは止まってしまった。
頭を抱えるスタッフ。無言になる石君。宮本は当初その光景を淡々と見つめていたが
何かを思いついたのか、自分の車に向かっていった。そしてまた戻ってくる。


いつものエレカシの緊迫した空気とは違った、見たことも無いような「嫌な雰囲気」が流れ始めた頃
総合司会を降りたはずの宮本が思わず切り出す。「みんな、サ店にでも行こうか?」



ルノアールに集まった四人。窓からは咲き始めた桜の小さな蕾が見える。
総合司会の石君が口火を切る。
「ミヤジに指名された以上、俺は総合司会としてキッチリやっていきたい。みんなついてきてくれ」。
・・・沈黙する三人。
トミが永遠と思われた静寂を破るように声を出す。
「だってさ、石君の丁寧な指示なんて聞いてられないんだよ!」
成ちゃんも続けて「リーダーは力強いくらいがちょうどいい」。
するとあの温厚な石君も思わず反論する。「俺じゃいけないっていうのか?」。


所構わず大声を張り上げて喧嘩をし出す三人、店内のお客さんも驚いているようだ。
パワフルなトミなどは、石君の胸ぐらを掴もうとする勢いだ。
当初、宮本は喧嘩をする三人を見て呆然としていたが、徐々に苛立ち始める。
そして、宮本はやおら立ち上がり、机を叩きつつこう言い放った。
「これから大事なツアーなんだよ!こんな状態でどうやって全国を回るんだ!
 みんな楽しみにしている、俺だって楽しみにしている。三人もそうだろ?
 もうさ、こうなったら俺が総合司会に戻るよ、そうするしかないだろ?」
机の上のコーヒーはこぼれている。店中はシーンと静まりかえり、お客さん全員が宮本に注目している。


数秒の沈黙の後、成ちゃんがおもむろに声を出す。
「一度石君が総合司会になったから、それでいこうと思ったけれど、やっぱりダメだ。
 もう一度ミヤジがやってくれないかな?」
トミも続ける。「やっぱりさ、ここまで30年やってこれたのはミヤジの力が大きいと思う」。
石君もいつも以上の凛々しく、また神々しい顔で「ミヤジが総合司会にふさわしいと思う」。


「よし!じゃあまた俺が総合司会だ。リハーサルもツアーもドーンと行こうぜ!」宮本が答える。
「でもさ、今日は夜でもう遅いからさ、みんなでどっか行かないか?」
「スタッフも帰っちゃったし、そうしようか」。四人は宮本の車に乗り込む。運転手は宮本浩次


喫茶店の駐車場から車が動き出した。車中、宮本以外の三人は目配せしながら声を出さずに笑い出す。
何のことは無い、リハーサルの喧嘩も、喫茶店での喧嘩も三人で全て事前に仕組まれた
「ミヤジを総合司会に戻すための作戦」だったのだ。
「やっぱりこうこないとな」、三人は笑いをこらえながら車の窓から外を眺めている。
街の街路樹に目をやると、心なしか喫茶店で見た時より桜の蕾が膨らんでいる気がした。


宮本が運転して着いたのはお台場潮風公園
そう、25年前に成ちゃんがエレファントカシマシに加入して、今のメンバーができあがった時に
全員で乾布摩擦をした公園だ。
夜中で、節電もしているため、あたりは暗い。
でも宮本は「あの頃を思い出すね、昔はこの辺なんて何にもなくて真っ暗だったんだよね」。
成ちゃんも「そうそう、あの頃はお台場なんてなかったからね」。
「あの頃に比べると、みんなおじさんになっちゃって、髪の毛も少なくなったなあ」宮本が呟く。
タバコをくゆらせながら、お台場のビル群、レインボーブリッジを眺める四人。そこに言葉は無かった。


おもむろに宮本はトランクから四つのタオルを持ち出す。
「そんなの持ち歩いてたの?」と石君が笑う。
「さっきツアーの試作グッズとして貰ったんだよ」宮本は恥ずかしそうに笑う。
たまたまなのか意図したことなのか、本当のことなんて知らない。どうだっていい。
宮本は三人にタオルを手渡す。みんな無言だけれど、でも笑いながら、四半世紀の時を超えて乾布摩擦を始めた。
「ツアーで風邪なんて引いたら洒落にならないからな!」宮本は総合司会っぷりを復帰し始める。


また宮本がトランクから何かを出す。今度はアコースティックギターだ。
そこらのベンチに腰掛けながら、ギターを弾きながら歌い出す。
「桜の花舞い上がる道を オマエと歩いて行く 輝く時は今・・・」。
さすがにあっけにとられた三人も、宮本の独唱につられて次々と歌い出す。
「みんな下手だなあ、やっぱり俺が総合司会と歌係を兼任するよ」笑いながら宮本が言う。
サビ部分では「思い出は散りゆき 俺が再び咲かせよう」を「俺たちが再び咲かせよう!」。
誰が言い出したわけでもない、四人の心の中で自然に歌詞がそうなった。


「ツアー行くぞ!」「おっし!」44歳45歳の男四人が無人のお台場で雄叫びをあげる。
街の景色は当時とは変わり果て、節電のため夜の闇は暗い。メンバーの肉体だって当時のようでは無い。
でも心の根本は25年前と何も変わっちゃいなかった。「音楽を、ロックをやりたい」四人に共通する熱い想い。
四人で始まったバンド、何があろうとも四人が居れば何にも怖くない。
「俺たちゃまだまだこれからだぞ、ドーンと行こうぜ!」宮本の声がお台場中に響き渡った気がした。















長くなりましたが、上記は勿論全て妄想、フィクションです。日付要確認です。
きっかけは武道館での「次からの総合司会は石君」発言(これは本当)。
あ、これエイプリルフールでいけるなあ、と思って書いてたら、どんどん止まらなくなってしまい
なぜか舞台は喫茶店になり、しまいには終着点がお台場潮風公園になってしまいました。
上記のうち、本当のことは今年が結成30周年なのと、成ちゃん加入25周年ということです。
(その時にお台場潮風公園でみんなで乾布摩擦をしたのも本当)。
当たり前ですがそれ以外は全部ウソです(笑)。
最初はサラッと終わらすつもりが、妄想が広がりすぎました。ゴメンナサイ。
トミと成ちゃんって石君のことなんて呼んでるんだろう?そんなレベルです。



FNSでの特番「悲しみの果て」以来、検索でたまたま来たという方も沢山いると思いますが
ここはあくまで一ファンがエレカシへの偏愛を書き連ねてるだけのブログですのでご注意下さい。
(この反響は本当に凄くて、YouTubeでの再生回数も滅茶苦茶多く、またFNSスタッフの方がブログで
 こう書いていたのもかなり印象的)。

こんな事言うと、テレビに関わる人間としてダメなのかもしれませんが、
今、YouTubeに上がっている、番組の楽曲は、是非とも消さないで欲しいなあ、と。
みんなに、見てもらいたいのです。

YouTubeにUPされた「悲しみの果て」、現時点で14万再生…。
みんなの心に届いてくれたのかなあ。
あのとき、本番直前の宮本さんときくちPの無言の会話。
あの時点で、自分は泣きそうだったのです。
そして、気持ちに応えてくれたエレカシ…。
あの現場にいられて、自分は最高に幸せでした。
画面からも伝わりましたか…?


伝わりましたとも!世間ではエンディングの宮本の落ちっぷりも話題だそうだけれど
芸術家は、ロックンローラーは多少ぶっ飛んでた方がいいのだ。



さてツアーですが、Twitterで水戸のチケットいかがですか?という話をキャッチして
色々と自問自答の末、「生エレカシに会いに行こう!」と決めました。
ただ平日夜ということで、開演に間に合うかかなり微妙です。
交通機関も厳しい、常磐線は数日中に復旧するかもという流動的情勢。
さらに帰る手段も怪しいので、水戸に泊まって次の日は東京に直接出勤予定。
前の記事で「年老いた」とか書いておきながら、エレカシになると体力が戻ります(笑)。
まあでもそういう事情なので、レポは期待しないで下さい。
(書けたとしても、ネタバレしすぎるじゃん!という大きな問題もあり)。


今回のツアーは万感の想いを持って参戦したいと思います。
生きてる幸せ、音楽を聞ける幸せ、エレカシを生で聞ける幸せ忘れたかってなもんです。