「扉」は様々な思惑が一曲のアルバムに凝縮されていると思う。
例えば「哀」で言えば「歴史」「地元の朝」「生きている証」あたりが
ストレートに響き渡ってくるし、「楽」は「星くずの中のジパング」だろうか。
「喜」は(人によって違ってくるだろうけど)「傷だらけの夜明け」が
頭に浮かぶ。「女性」への想いを率直に歌う姿に「喜」という言葉が思い浮かぶ。
しかしこのアルバムにとって最大の感情といえば「怒」だと思う。
「パワー・イン・ザ・ワールド」なんて歌い方からして本気で怒っている。
「扉の向こう」の影響もあるかもしれませんが、それこそ宮本浩次が
腕の血管を浮かび上がらせるような力強さで「この野郎!」ってな
感じで世の中に、そしてある種己に怒りをぶつけている。
それも「ガストロンジャー」のように打ち込みで洗練(?)された
メロディと歌声ではなく、シンプルなバンドサウンドの上に
宮本浩次が本当に力強く怒っている姿が印象的。
今のロックシーンにおいてこれだけシンプルに、かつ力強く
「怒りの歌」を歌える歌手が居るだろうか?と思うくらいに名曲。
そして「喜怒哀楽」について言えば意外にも「化ケモノ青年」が
その全てを背負ってる感じがする。
「怒」「哀」あたりはその通りなんですが、案外「喜」も「楽」も
「化ケモノ青年」がその役割を引き受けていると思う。
この曲は黒船来航以降の日本男児の腑抜けさ、リアルさについて
歌っていると思うのですが、その中にはそれらの男についての
「怒」「哀」以外にも、「男ならでは」の「喜」「楽」も
(直接的に歌詞には表れていないけれども)含まれている気がする。
「喜怒哀楽」が全てつまった「扉」、今更ながら大オススメです。
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PAOやっと到着。
ほとんど写真集といった体裁ですが、野音の林拓一朗さんのレポに脱帽。
やっぱりプロのライターというのは冷静でありつつも情熱的というか
まるで当時の心情が思い出されるような文章に感服。
特に「友達がいるのさ」の部分に感激。
思わずTwitterで林拓一朗さんにリプライすると、丁寧なお返事を下さいました。
林さんもある種宮本に近い「熱い情熱を持った男」だと思います。
Twitterでは速報しましたが、CSのTBSチャンネルで今度は日比谷野音の
「ディレクターズカットVer」が10月に放送されるようです。
10月に放送されるというのはさすが有料チャンネルというか(笑)
7月に生放送、8月に再放送、10月にディレクターズカットということで
エレカシファンは三ヶ月分の視聴料を払うことになりそうです。
これが一ヶ月の間に全部放送されるなら、払う視聴料も一ヶ月分で
済むんですが、三ヶ月に分かれると三ヶ月分を払わなければならない。
でもそんなことを言いながら10月の放送を楽しみにしてる自分が居ます(笑)。
もうこれはある種しょうがないですね。
完全に脱線話。僕は無印良品の脚付マットレス・ポケットコイルベッドに
割とふかふかの敷き布団を敷いてるのですが、それは普通じゃないことが判明。
折角のいいポケットコイルベッドには敷パッドとシーツだけでいいそうで
無駄にふかふかにしてることで身体には負担がかかってた模様。
ああそれは知らなんだ、全く知らなんだ・・・。(C)GT。
これ(マットレスには敷パッドとシーツでいい)というのは常識なんでしょうか?
知っている人が居たら本当に教えて下さい。お願いします。
ブログについて、まだ無謀にも「またでっかいこと」に挑戦する予定です。
上手くいったにしろ行かないにしろ報告は書くと思うので、あんまり期待せず
また気長に待っていて貰えればと思います。
「まだまだ行かなくちゃならないんだ」という宮本の絶叫が聞こえてきそうです。