エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

「大阪は乗せるのがうまいな!」エレカシ大阪野音2010

タイトルはライブ中に叫んだ宮本の言葉より。名言だ。


一時過ぎに会場近くに到着。とにかく暑い。
ボーッと階段の所で待っていると、タクシーが通り過ぎる。
あ、ここ車が通れるんだと思ってると後部座席に蔦谷好位置さん(笑)。
後から思うと助手席にはヒラマミキオさんが居たかも。
いやいやマネージャーさんかも、よく見てないので分からず。
同じような経過でメンバーが到着した模様。
あと同じ通路で三時過ぎにお弁当屋さんの車が通りましたね(笑)。


リハーサルは二時半過ぎぐらいだっただろうか。
「明日に向かって走れ」
「幸せよ、この指にとまれ」
「地元のダンナ」これは結構入念だったような。
ゴッドファーザー」おお!
「星の砂」また埋められるのか。
「歩く男」、「赤き空よ!」、「四月の風」。最後は大阪定番ですね。


四時過ぎ入場、初めての大阪城野外音楽堂でしたが、日比谷野音より少し古めで一回り、いや何回りか小さい印象。
中に自販機があるのと、両脇にトイレがあるのが有り難い。
席はヒラマさんの列の前から四列目。はっきりいって近い!今日はいつもの丹下さんが居ない。


宮本は白シャツで六人が登場。
M1 明日に向かって走れ
最初の「突っ走るぜ明日も」の時点で声が迫力あり、また艶やかに出ている印象。最近ではアラバキよりも日比谷よりも良い。
そして何より宮本が笑顔というか楽しそう。リラックスムード。
これは今日の展開は期待出来るかも、と思う。


M2 幸せよ、この指にとまれ
この曲も「明日に向かって走れ」と同じくイントロがサビパターンなので
注意して聞いてみると、声がよく出てましたねえ!端的に迫力がある。
「この胸に咲け!」でその叫びが会場中に響き渡るような印象。


M3 地元のダンナ
「おばあちゃんでもおねえちゃんでもおかみさ〜ん」といつものMC。
この曲は割とドラムが高度なのかたまにもたついて、全体でリズムが崩れる時があるのですが、今日はそんなこともなくピッタリと演奏が嵌っている印象。
こりゃボーカルも演奏も調子が良いとさらに気分上昇。この曲で宮本は観客に向かってお尻ペンペンを繰り返してたような(笑)。


M4 ゴッドファーザー
「彼女とうまくいってるかい?彼氏とうまくいってるかい?」と宮本。
石君がPCに向かって曲を再生させる。打ち込みだ。「ダガダンダガダンダガダンダガダン」独特のリズム。


M5 真夜中のヒーロー
「男の歌です、まあ女の人でもいいんですけど」的な事を。
これは最近たま〜にやりますよね。


今日はなぜか石君が上機嫌というか、ニコニコしながらギターを弾いてるのが印象的でした。
単に僕の前なのでよく見えた(印象に残った)かもしれませんが。


あとはまだ日が沈む前なのでとにかく暑い・・・。
宮本浩次は白シャツが汗だくで、乳首が透けてる(笑)。
なんか男のこちらも恥ずかしくなっちゃうくらい、胸に二つの黒いのが透けてるというか、ええ・・・。
トミも汗だく。これは宮本がMCで指摘してました。蔦谷さんの黄色い靴が何故か印象的でした。


M6 悲しみの果て
ド定番。


M7 うつらうつら
MCは日比谷と似たような感じ。22歳23歳の時はもうヒマでヒマでみんななんで出かけてるんだろうと思ってました、みたいなことを。
これは相変わらず最初の蔦谷好位置さんのピアノが映える。
今まで蔦谷さんがいなければどうやってたんだろう?くらいに。


M8 too fine life
「さあ石君!初期のガンダラーコンビネーションの曲」みたいなことを。
僕はこの曲は日比谷野音で初聞きだったのですが、本当に元気がでるというか前向きになれる曲ですよねえ。「生活」の中で異色の曲です。


この曲の後、宮本が「すみません、ちょっと着替えてきます」とスタスタっと楽屋方面に戻る。こちらでは生着替えの様子が丸見え(笑)
シガレット黒Tシャツに着替えた宮本が乳首の所をグルグルしながら「いやごめんなさい、乳首が透けちゃって、ええ(苦笑)」会場も笑いの渦。
本人も気にしてたのか(笑)「みんなも暑いのに俺だけ着替えちゃってすみません」と礼儀正しい(?)。


M9 シャララ
今日のシャララは途中で何言ってるのかあんまり記憶に残らなかった。


M10 星の砂
この星の砂は熱かった。宮本が飛ぶは跳ねるわ会場中を走り回ってあの「手の動き」も先生自ら実践。
そしてなんというか自分の股間のあたりをまさぐる仕草(笑)。
「破廉恥なものは全部捨てよう」と言いながらちょっと服を脱ぐ。いやー、この星の砂はテンション高くてセクシーで会場も盛り上がりました。


M11 パワー・イン・ザ・ワールド
打ってかわって硬派な曲。(いや星の砂も硬派なんですけど)。
日比谷と違って歌詞がドタバタになることはなかった。


M12 珍奇男
相変わらず「男」パイプ椅子は壊れそうだ(笑)
その上に乗っている宮本も危なっかしい。今日はちゃんと座るパターン。


その後、飛んでる蝉が(こういう季節で野外なので虫が一杯)ステージ前方でいきなりバタッと落ちたんです。
それで珍奇男の後だったかなあ、先生何を思ったかそれをつまんで自分の横のアンプかなんかの機械の上に乗せる。
何するんだ、記念に持ち帰るのか、と思ったらそれで反応したのか(?)
その蝉は元気にまた飛び立っていった。「宮本ゼミ」と名付けよう(笑)。


M13 歩く男
「新曲です、歩く男です」ともうタイトルを始まる前に宣言。
感じそのものは日比谷と変わってない印象。
ただ声は相対的に日比谷より出ていたので、今日の方がよく聞こえました。
ソリッドで渋くて格好良くて、日比谷の音を聞く度にけっこう嵌っていていまではもしカラオケにあったら歌えそうなくらい覚えています。
「夕暮れってやつは美しい」まだ太陽は照っていて青空だった。
また蔦谷さんのバックコーラスが映えてるんですよねえ。
蔦谷さんは結構歌詞と違っているというか、独自の歌詞のコーラスをやっている気がして、いつか蔦谷さんがなんてコーラスしてるのか
そっちの方に注目して聞いてみたいです。


ただ終わり方が少しバタバタというか、全体としてまとまってなかった。
逆に言うとそれだけが惜しかった。


M14 赤き空よ!
もうこれを聞くと三菱のCMを思い出してしまうなあ。
ただ空は全然赤くなく、真っ青なままでした。
「レッツゴー明日へ!」の後の石君のギターが冴えわたっていた。
歌も演奏もほぼパーフェクトで、これは僕は三回目ですが明らかに今日がベストアクトでした。


「俺としては全然忘れたんだけど、可愛い(若い?)女の子が歌っていて、思い出しました」的な事を。違ってたらスミマセン。
M15 はじまりは今
そうなんだよねえ、若い子が歌ってCMに使われてたんですよね。
歌詞も演奏も若々しいというか瑞々しい。
あの森の中のPVを思い出すような演奏と盛り上げ方で、あー昔はこういう面もあったんだよなあ、とぼんやりと思う。


M16 友達がいるのさ
もうまた宮本が泣かせやがって・・・。
はじまりは今の後に「おいっ」、え?まさか?大阪でもやってくれますか!
「おいっ」の時点で会場が軽くザワザワッとしてみんなが待っている様子が伝わってきました。これをやってくれると素直に死ぬほど嬉しい。
「おいっ!おいっ!大阪中の電気を消して・・・」なんかもうここは感極まってた記憶しかないなあ。
「出かけよう、明日も明後日も明明後日もさあ!」と力強くオーディエンスに。
ただ二番は完全に大阪とならずに半端に東京と歌っちゃってた気がする。
日比谷野音では録画を見ると声が枯れ枯れだったんですが、今日はそんなことはなく高音部も100%じゃあないですがちゃんと出ていたような気がします。
また「あいつらがいるから」で観客を手でかざすような仕草があって「あいつら」に僕らまで入れて貰っちゃってるような感覚があって
なんだかしみじみと深く嬉しかったですね。今日は動きも冴えてました。
日比谷に続いて大阪野音のベストアクトも「友達がいるのさ」にします。


M17 ファイティングマン
石君のギターイントロが冴え渡っていた!
今日は本当に石君がニッコニコしながら、でも汗だくになってしきりに手で汗をぬぐいながら演奏していました。


M18 FLYER
これも最近ではド定番。「オッケートミ!」の時点でこちらも準備。
今日は六人の演奏も極端にバラつくこともなくまとまっていました。


M19 ガストロンジャー
盛り上がった!大阪でこれを聞くのは初めてでしたが会場全体で
拳を突き上げて。よかったなあ・・・。


宮本は「また会おう」と退場。


観客の方はもうすぐさま水分補給(笑)。一気に水に手が伸びる。
しばらくして宮本はまた白シャツで登場、乳首は大丈夫なのか・・・。



(EN1) リッスントゥザミュージック
宮本浩次、パイプ椅子に座って「リッスントゥザミュージック 僕たちの未来・・・」
これは普通にビックリして、そして嬉しかった。
聞くのも久々だし、また大阪の野音という開放的な場所でやってくれるのが嬉しい。
口笛もちょっと怪しいけれど一応は出てて、ライブも終盤なのに声も出ていた。
言葉で説明するのは難しいんですが、歌い方は渋公・NHK-BSでの放送Ver。
「笑いたいのに」の部分の「たいのに」の部分のアクセントを強調したパターンと言えば分かって貰えるでしょうか?
(自分の語彙の無さにちょっと腹が立つ)。


この所でメンバーとスタッフの間で話して、何を演奏するかちょっと変えていたような。


「今はヘビーローテーションっていう言葉はないかもしれないけど
 昔はラジオでヘビーローテーションっていうのがあって、大阪のFM802という
 ラジオ曲で沢山流してくれたんですよね。
 それでそれを言われた僕も嬉しくなっちゃって」みたいなことを。
このエピソードを直接ライブで聞いたのは初めてのはず、ということで。
(EN2) 四月の風
大阪定番の曲がやってまいりました。
この曲は野外映えしますね!野外で風が吹いているとことで宮本がこれを歌うと、本当に何かが起こりそうな気がするから不思議だ。


(EN3) 今宵の月のように
「あちこちで話してるんですけど、これはドラマの主題歌になってで、俺は見ないって言ってたんだけれども嬉しくて見てて・・・」と。
日比谷野音ではやらなかったので、大阪でもやらないと勝手に思ってた自分を後悔。しっかりと、そしてしっとりとやっていた。
この曲も蔦谷さんのピアノが映えるというか演奏のパワーを増しますね。
この後のハナウタもそうだけれど、やはり蔦谷さんは売れ線の曲というかみんなが無条件に喜ぶような曲のピアノをやるとより映えるような気がします。


(EN4) ハナウタ〜遠い昔からの物語〜
ちょっとやるのが遅かったので、今日はもしかしたらやらないのかと思ってしまった。
アラバキでもそうでしたが「1・2・3・4」の後の宮本は44歳と思えないほどに無邪気に、そしてパワー溢れるジャンプを見せてくれる。
オッサン、俺はあんたが好きだよ(笑)、ポッカのCMのオッサン。より。
今宵の月のようにの後の10年でこういう明快でみんなが一気に笑顔になるキャッチーな曲を作っちゃうというのもいい年のとり方だ。
またポンポンっと作る訳じゃなく、若干の時間がかかってヒット曲というのも不器用な宮本浩次っぽくていい。


「じゃここでビシッと締めよう!」と宮本。締めるってことはあれか?
(EN5) 花男
来た来た。日比谷のように出だしをとちることなく見事にトミのドラムと同時に「ニタリニタリと策士ども!」と出してくれた。
ここでは頭の中で曲数は数えてないけれど、結構数をやってくれたまたその一つ一つが充実していて濃厚だったので、「さよおなら」と
言われても割と素直に「さようなら!」と返せてしまう自分が居た。
この曲も会場全体が一つになったなあ。日比谷野音での消化不良を嘲笑うかのような充実した「花男」でした。


メンバー退場。
もしかしたらこれで終わりかも、と思いつつももう一つの新曲をやってないことに気付く。
何とか終わらないように、また出てくるように「宮本−!」と叫ぶ。


メンバー再登場。
ここで僕は「まだドーンとやってくれ!」と大声で叫んだらしく、それが結構離れた人にも聞こえてたらしい、ゴメンナサイ・・・。
宮本、パイプ椅子に。珍奇男もリッスントゥザミュージックもやったから他にパイプ椅子の曲となると限られてくるぞ、と思う。
(EN6) 涙
「悲しい時には涙なんかこぼれない」
ここで「涙」をやってくれるか。大阪まで来た甲斐があったと改めて思う。
アコギが会場全体を包んで、歌声も(かなり厳しいけれど)まだ出る。
同じパイプ椅子でアコギでもリッスントゥザミュージックとは全く違う
世界観と情緒を醸し出してくれる。本当に宮本は喜怒哀楽のレンジが広い。
この人の才能は死ぬまでに出し切れるんだろうか?とどうでもいいことを深く思ってしまう。
行き急ぐ必要はないんだけれど、その才能は存分に世の中に出して、世の人々を楽しませて欲しい、そんなことを思った。


(EN7) 新曲
「今のところのシングル候補です」と宮本。
やっぱりこっちの方がキャッチーというか売れ線だと思う。
でもあれですね、こないだラジオでピストン西沢さんが「宮本さんの曲はイントロで『俺が宮本浩次だ!』って叫ぶような曲が多いですよね」ってなことを言ってたこと思い出す。
この曲も相変わらずそんな感じだ(笑)。
個人的に好きなのは「いつもと同じ 何にも変わらない俺 鏡に映してこんにちは」
ここの所で一旦バックの演奏がシンプルにリズムを刻むところがツボです。
日比谷では声が出てなくて殆どだみ声状態でしたが、今日はギリッギリ声が持ってたと思います。少なくとも比較したら今日の方が断然いいです。
当たらない予想をすると、この曲がA面で待つ男はC/Wでどうでしょうか。
ただエレカシの戦略にはここのところ翻弄されっぱなしなので分からないです(笑)。


「また会おう!サンキュー!」と宮本は投げキッスをして退場。
宮本浩次は疲れ切っていてフラフラなように見えた。
時間的にも曲数的にも、また感覚的にも大満足で終わり。


宮本浩次は上機嫌というよりは、いささかリラックスしているというか純粋にライブを楽しんでいるように見えた。
帰りの新幹線で考えていたのですが、日比谷野音は毎年やっていて今年が21周年。
また生中継も入っているということでもしかしたらある種の緊張があったのかもしれません。
それに比べれば大阪野音はテレビもなく、リラックスした雰囲気で純粋に歌うことが楽しかったのかなあ、とそんなことを考えていました。


また今回は石君が目の前だったのでずっと見てたのですが(笑)
石君はニッコニコでギター弾いていた。何かいいことがあったのかと思うくらいニコニコだった。
そういう気分でやはり演奏に映るのでしょうか石君がメインに出てくるファイティングマンだったりは素晴らしかったです。


それでタイトルに戻りますが、大阪良きところです。
暖かく出迎えてくれるというか、「わざわざ大阪へ!」みたいな雰囲気が全体から出ていて、それが宮本も嬉しかったのかもしれませんね。
大阪野音は僕は初めてだったのですが、これは来年もチケット当たったら来ますよ。
この独特の暖かい雰囲気は一度味わったら辞められません。


近年のド定番だった「俺たちの明日」を日比谷でも大阪でもやらず。宮本的には「その時期」は脱したのかも知れません。
とかいいつつツアーがあったらやるというかやらざるを得ないかもしれませんが、でもどんどん新機軸を切り開いて欲しいです。


今回はセットリストを意図的に早くアップしてみました。
ライブ後にエレ友さんとお酒を飲んでて、「あれ、今日どの曲やったっけ?」となることが多いので(今日はもう淡々とすぐに新幹線で帰ってきましたけど)
そういう人の酒の肴になれば(?)と思って早めのアップをしてみました。
お酒の席でこのセットリストが役に立てばこんなに嬉しいことはありません。
(なんか上の文章だけ見てるとただの酒好きに見えるな・・・)



それと今日は沢山の方に会い、ブログについての意見も沢山頂きました。
コメントやメールで頂く意見と実際に会ってお話を伺って聞くというのはやはり微妙なニュアンスが違うというか、言う方も聞く方も目と目を見て
話すということは大事だなあと今更ながらに思いました。
頂いた意見はしっかりと受け止めて、今後に活かしていきたいと思っています。



いやー、最高の夜でした。ありがとうエレファントカシマシエス」。