エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシ、宮本浩次ファンブログ

どうして俺は「友達がいるのさ」がこんなにも好きなのだろうか

エレカシ日比谷野音から一週間が立ちましたが、微妙に熱気は冷めやらず。
寝る前に録画した模様を見ては、「もうちょっとだけ見て、寝よう」と
思いつつ、またちょっと見ては結局最後まで見てしまう生活。


冷静に見ると、特に後半になるに従って声(特に高音)は
出ていない。歌詞はぐちゃぐちゃになってしまう場所も多々ある。
でもなんか野音のメンバーを見てると無条件に「ああ、いいなあ」と
思ってしまうんだよなあ。
特に個人的超ベストアクトの「友達がいるのさ」は何度聞いても飽きない。


なんでこんなに好きなんだろうと昨日今日と電車で考えてました(笑)。


  • 歌詞に「宮本エキス」が注入されまくっている

いきなり『東京中の電気を消して 夜空を見上げてえな』。
一般人の700倍くらい東京に、江戸に愛着を持つ宮本浩次
『東京』というだけで力強いフレーズになる。
確かに365日24時間全く眠らない街の東京では夜空を見上げた
ところで星なんぞはよく見えない。
一度でいいから東京からキレイな夜空を見上げてみたい。
「無理かなあ?」(C)今年の野音宮本浩次


『俺はまた出かけよう あいつらがいるから
 明日もまた出かけよう 友だちがいるのさ
 俺はまた出かけよう』
もうここの「あいつら」「友だち」は「メンバー」と置き換えていいです(笑)
発表当時38歳ですか、その年になってこんなにドストレートに
「あいつらがいるから 友達がいるのさ」なんて歌える
宮本浩次は本当に純というか、飾らない(飾れない)
不器用な、でも暖かいハートを持ってる「男」ですよね。


『乱立する文明のはざまを 一笑、一蹴、偏執、哀愁 歩いてゆくぜ!』
この途中の「熟語シリーズ」はカラオケでも熱唱してしまう。
韻を踏んでて、読んでるだけでも情緒溢れるフレーズなんですよね。
その熟語をじっくり溜めるように歌っておいて、それを解き放つように
「歩いてゆくぜ!」、このギャップがいいだよなあ。


と、ここでは代表的な例として三つばかりの歌詞をあげてみましたが
宮本のエキスがつまりまくってるこの歌詞が「友達がいるのさ」が
こんなにも好きな理由の一つなんじゃないかと思いました。
「東京」「男」「友達」「出かけよう」「歩くのはいいぜ」と
まさに宮本好みのフレーズが散りばめられてますよね。


  • 台詞がめちゃくちゃカッコいい

「友達がいるのさ」はスローなテンポもあってか、宮本浩次が色々と
「名ゼリフ」を吐きやすい曲だ。
初披露の2006年の野音でも(野音秋収録)『街の音が聞こえねえか?』
2006年野音では『ここに居る皆さんに捧げよう』と言っていたのを覚えている。
そして歌詞にも入ってる『あいつ、またでっかいことやろうとしてるらしいぜ』。
この台詞はライブごとに全然違ってくるのですが、いいですよねえ。
「あいつ」、つまりは友達がまたでっかいことしようとしてる。
よし、じゃあ俺も頑張ろうぜ、オマエも頑張れよ、とエレカシの基本フレーズ
(のちに「俺たちの明日」に繋がっていくフレーズ)が濃縮されて
一行に収まっている。間違いなくカッコいい台詞、震えてしまうレベル。


RIJF2004では『歩くのはいいぜ!ゆっくりさゆっくり行こうよ いやいや走れ!
時間がない!走れ!エブリバディー 東京中の電気を消して夜空を見上げてな
歩いてゆこう! 生きてゆくってことは戦うってことだ〜』。
ご存じ今年の野音では『明日も明後日も明明後日も来週も再来週も来年も出かけよう!』
『また出かけようぜ−、エブリバディ、元気よく、何でもいいから』
何気ない台詞から強烈な勇気を貰う。こんな曲はそうそう無い。


  • 日比谷野音によく合う

結論からしてこれかよ、と言われそうですが(笑)、この曲は野音に合いすぎ。
『乱立する文明のはざまを 一笑、一蹴、偏執、哀愁 歩いてゆくぜ!』
これなんてまさに日比谷野音からみるとこんな感じなんですよね。
官庁街や高層ビルがそびえ立つ日比谷、その真ん中にある日比谷公園
まさに乱立している文明のはざま、そこを歩く宮本浩次
なんだかイメージできます。
そして都心の野外の夜のコンサートだからまさに「友達がいるのさ」が
想定してるようなステージなんですよね。
これを聞きながら日比谷のビル群を見て、夜空を見ていると本当に
「東京中の電気を消して夜空を見上げてえな」と思えてくるから不思議。
また今年の中継のTBSクルーはその「ビルと夜景」を良い具合に撮影してくれました。


あとは『あいつらがいるから』の部分でいい具合にメンバーに向かって
言ってるんですよね(笑)、もう「あいつら」ってどう考えてもメンバーじゃん、ぐらいに。
もう40歳過ぎてるのに、ライブで恥ずかしげもなく「あいつらがいるから」と
メンバーのことを指しながら「俺もまた出かけよう」と歌ってしまう姿に
「こんな大人になりたいなあ」っていっつも思ってしまうんです。
なんというか男同士の友情というか、中学生から、そしてこれからも変わらない
不偏の友情、ぶっとい絆をそこに感じてしまって、何度聞いてもいいんですよね。


以上つらつらと「なんで友達がいるのさがこんなに好きなんだ」と書きましたが
こんな理由と、あとはもうひたすら「理屈じゃない」ですね。
直感的に、こんな曲があったらいいなとぼんやりと頭に描いていたイメージを
見事に一曲にしてくれて、それでかなりの確率で野音でやってくれて。
そんな所が大好きなんでしょうね、とてもブログでは語りきれません(笑)。
願わくば毎年、野音でやってほしい。毎回なんて言わないから年に一回
あの日比谷のビルの狭間の東京の夜景の下で、メンバーに向かって
あとは3000人くらいの観客に向かって歌って欲しいな、と切に思います。


「歩くのもいいけど、エレカシも本当にいいぜー!!」



風
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オフィシャルからPAOのDMが発送されたとの通知。
この時期にDMとは、新曲リリースかツアー予感ですね。
(全国ツアー告知ならDMでは書ききれないんじゃないか、でもあり得るか)。
夏〜秋の時期にこないだの二曲をシングルと勝手に予想。
M1に野音ラストの「いつか見た夢を」(注・タイトルは筆者の妄想)
M2に野音途中の「歩く男」(注・これはそのまんまなんじゃないか)。
あくまで「妄想予想」なので「お、新曲リリースなんだ」って
思わないで下さいね。リリースだったらラッキーってことで。
でも「歩く男」は渋くてソリッドで格好良くて、シングルのC/Wには
ピッタリなんじゃないかと聞きながら思ったのです。