これはハッキリ言ってバカ企画です。
僕が愛して愛してやまない大名曲「さよならパーティー」。
iTunesでは再生回数が1500回を超えていて、おそらく日本でも
数本の指に入るほどこの曲を聞いている（はず）なのですが
「じゃあ一体この曲のどこが好きなんだろう？」と自問自答した上
「一つ一つ細かく見てみよう」と思い立ちました。
ちなみに「逐詩解説」という言葉は完全な造語です。
「逐条解説」という言葉から頂きました。
まずは静かなイントロ、『消えないココロの古キズに・・・』
『ココロォォの』の巻き舌っぷりが好きだ。
このギターとヴォーカルの相性がいいんですね。
ギターがフェードアウトしていくタイミングも絶妙。
そして一瞬の間をおいて一斉に華やかな演奏が始まる。
『あぁ・・・、ウーYeah・・・、あぁぁぁ・・・』この宮本節！
『いつでもそうさ 夢ってヤツを 見つけた気になって
飛びついちゃ ゴマカシて笑った』
夢ってやつを見つけちゃ誤魔化して、の繰り返しですよね、人生。
『もう抜けようよ』、この少し投げやりな歌い方が好きだ。
『胸の奥にある古キズに染みるぜ 眺めてる いつもの電車で』
このリズムがいいんですよね、いっつもここではリズムを取ります。
それで『いつもの電車で』の後に一瞬の静寂、これがまたいい。
その後歌詞では『ウー』となってますが、相当に連発している
『ウー』がまたたまらないんですよ。
『ウー もう抜けようぜ パーティー だってこんなのつまんねえ』
『こんなのつまんねえ』の言い方！力を込めて言う言い方が好きだ。
その後の『オーライ！！』、カッコいい。
『誇れるモノが今は無くってもいい oh yeah』
ライブだとこの後に『大丈夫だ！』とか言うんですよね。
『胸の奥にある古キズに少しだけ』、またこのリズム！
『少しだけ なぜだろう？ 涙がこぼれる』この後にまた一瞬の静寂。
さらにまた宮本節の『ウー』を連発。
『ウー もう抜けようよ パーティー だってこんなのつまんない
ウー もう抜けようぜ パーティー だってこんなのつまんねえ』
『ねぐらへ帰ればいつもの部屋で眠る
月の光窓から差す部屋眠る』
前半部分はイントロと同じく静かなギターがバックに流れるんですよね。
そして（恐らくは蔦谷好位置さんの）キーボードが素敵。
この後の『眠る、ウー、yeah！！！』
静寂をズバッと切り裂く『yeah！！！』はもう神業の域。
『なんか今日はちょっとつらい』
この歌詞はいっつも笑っちゃうんですよね。正直すぎる宮本浩次。
『さよならパーティー もう抜けようよ』
ここの『もう抜けようよ』の裏声が最高です。天才だよ宮本！
『外じゃ光るよサンシャイン 再び飛び出して行こう』
帰っては飛び出してまた帰っては飛び出す、この繰り返しだよ人生は。
『なんどもなんども繰り返してきた さよなら』
またこのリズム！『繰り返してきた』の力強さ。『さよなら』も力強い。
『オレの未来へとつづく道』
この歌詞と歌い方が曲の中で一番好きですね。
特に『つづく道』の裏声が本当に素晴らしく良い！
こんなにあっさりと、しかも格好良く『オレの未来へとつづく道』と
言えるヴォーカリストはそうは居まい。
『こころから そう言える日が来る』、そしてまた一瞬の静寂。
「バンバババンバン」という心地よいドラムと共に『ウー』。
『ウー もう抜けようよ パーティー だってこんなのつまんねえ』
最後の『こんなのつまんねえ』も相変わらず力強い。
『ウー 輝くため傷つきそして再び飛び出せ』
本当に最後の最後まで力強い。『再び飛び出せ！』
マニアックなところだと、最後の『再び飛び出せ』の後の吐息すらも
カッコいいんすよね（バカ）。
ライブだと二回言ったりしますね。こないだの渋公もそうでした。
というわけで、とりあえず全体像を振り返ってみましたが
もうとにかく「全部良い！！」
宮本の強弱取り混ぜた声も、歌い方も、合いの手も、宮本節も
エレカシの演奏も、その他も何もかもがパーフェクトに行って
この曲が出来た！という感じがします。
宮本浩次やエレカシのメンバーも「これはいい曲出来た！」という感触が
ありありだったんじゃないかと思わせる神曲。
なんというか緩急が絶妙なんですかね。160km/hのストレートを投げたと
思えば、80km/hのカーブを投げてきたり。変幻自在。
「じゃあ一体この曲のどこが好きなんだろう？」という、この記事の
最初の疑問に自分で答えるならば、文句なく「全部の全部が大好きだ」。
やっぱりいいですね、エレファントカシマシ（物凄く今更）。
C/Wやらアルバムにこういう神曲がサラリと入ってるから
エレカシファンは止められません（笑）。
こっそりコメント欄復活させてます、が、返信は遅いです。
レスを返すのが遅くなるのが本当に申し訳ないんです。
