エレカシブログ 俺の道

ロックバンド・エレファントカシマシのファンブログ

台風の前の綺麗な夕焼けを見ている


長くてかつ個人的な話になりますが勘弁して下さい。



僕がエレカシファンになったのは2002年の夏頃。
それまではテレビに出ては笑いを取るエレカシを見て
僕もテレビの前で普通に笑っていた。
「普通の日々」の番宣で出た最後のHEY!HEY!HEY!
おぼろげながら覚えている。
「相変わらずヘンな人だなあ」と思った。トークの後の
歌は聴いた記憶がない。いつもHEY!HEY!HEY!ではトークを
聞けばチャンネルを変えていた。


そして,僕がファンになった後,DEAD OR ALIVEが出て
エレカシは世間的には完全な「潜伏状態」になった。
メディアがエレカシへ取材やインタビューなどを申し込んでも
エレカシサイドは「アーティスト側の意図により,対面での取材は
ほぼ不可能」という状態に。
HEY!HEY!HEY!などには一切出ず,ライブ・CD制作の日々。
移り変わりの激しい音楽界。メディアに出ないとすぐに
忘れられるのか,僕が「エレカシが大好きなんです」と言うと
「あれ,エレカシって解散したんじゃないの?」
「今,何やってるの?」と言われることも多かった。
その度に「エレカシ自体は今絶好調なんです!」などと
少し熱くなりながら話す自分自身に少し落ち込んでいた。


この五年,エレカシが送り出した作品は傑作揃いだった。
DEAD OR ALIVEで僕は深い衝撃を受けたし,俺の道で宮本浩次
ロック歌手としての「覚悟」を知ることが出来た。
「友達がいるのさ」で「明日もまた出かけよう」と勇気をもらったし
「地元のダンナ」では人生とは,男とはかくあるべし,ということを知った。
とにかくこの5年はエレカシ宮本浩次に出会えた嬉しさで
一杯だった気がする。そしてエレカシと共に全力で,なんとか駆け抜けた。


でも,内心では「これだけの名作を作っても世の中には届かないだろうか?」
という忸怩たる思いを持っていた。
エレカシを欲しがる需要は絶対にある。でもその層には中々届かない
もどかしさを感じ,セールスの数字を見る度に悔しさや落胆を感じていた。


傑作である「町を見下ろす丘」のセールスを見,さらに東芝EMI
経営的な事情を見てると,ヤバいんじゃないかと思った。
しばらく何もなかったので,このままいけるのかな?とも
思ったけれど,結果的には痛恨の契約切れ。
「レコード会社すらもこの良さを分からないのかよ」と相当に
落胆もしたけれど,見ている人は見ていた。
ユニバーサルミュージックと新たに契約。
そこには全く違う空気が流れていて,宮本浩次じゃないけれど
「どーんと行きましょう!」という血が流れている。
『俺たちの明日』のプロデューサーにはYANAGIMANさん。
『さよならパーティー』『笑顔の未来へ』などには
蔦谷好位置さん(この先のアルバムにはさらに参加するらしい)と
エレカシを取り巻く環境は着実に変わってきた。


そして新曲,『俺たちの明日』をリリース。
聞くところによると相当なプロモーション活動をするらしい。
既に発表された「ウコンの力」とのタイアップ。
さらには「HEY!HEY!HEY!」へのブッキングも予定しているらしい。
(こちらは決定事項ではないです,念のため)
とにかく精力的に「世に出る」らしい。



普通は喜ぶべきニュースなのだろうけど,「この5年」を見てきた
僕としては,何故だか少し動揺してしまった。
「また露出して大丈夫なんだろうか?」「世の中からロック歌手
として見て貰えるのだろうか?」「また笑われてしまうだけでは
ないだろうか?」(ファンになる前の僕のように)。



でも,最近の僕は妙な確信を抱くようになってしまった。



「今の四人なら大丈夫さ」



どうしてこんな確信を抱くようになったのか,自分でも分からない。
単純に「さあ がんばろうぜ!」と気持ちよく歌っている宮本浩次
見ていてそう思っただけかもしれない。
でも,無理せず,気負いせずこの作品群が世の中に出ることが出来れば
届く層にはきちんと届くし,もちろん新しいファンを獲得できる。
エレカシって今どうしてるの?」と聞かれることもなくなるだろう。
僕に「エレカシって良いね!」と言ってきてくれる人が一人でも居れば
こんなに嬉しいことはない。


人から聞いた話だけれど,台風の前の夕焼けは凄く綺麗だという。
積極的なプロモーションが始まる前の今はそんな夕焼け状態なのかも
しれない。
『俺たちの明日』では宮本浩次は10代,20代,30代についてそれぞれ
振り返っている。そして今,41歳。
10年後,エレカシはまだロックバンドをやっているだろう。
そこで「40代」をどう総括するか。まだまだ先の話だけれど
僕はそれをとても楽しみにしている。



『とびらをあけりゃあ 外は、晴れた空。
 I don't no I don't no. すすもう。
 おそれずに おそれずに。
 たゆまずに たゆまずに。』



最近,歩いていると自然と口ずさんでいるメロディ。
エレカシにはかなわないけれど,僕は僕で進もう,たゆまずに。
(これを書くために歌詞カードを確認したらここだけ
「I don't know」じゃなくて「I don't no」なんですね)



長々と最後まで読んで下さった皆様,ありがとうございました。
でもこんな堅い話は抜きに,SHIBUYA-AXに参戦される方々は
どーんと楽しみましょう!僕も両日参戦します。
エレカシはまだまだ始まったばかりだ!どーんと行け!